気鋭による書下し3作品など、徳間文庫の4月新刊は、平安、江戸を舞台とする時代小説、現代ミステリー、傑作の競演!
2024年4月11日(木)全国の書店・ネット書店で発売!
株式会社徳間書店 (本社:東京都品川区上大崎 代表取締役社長:小宮英行)は、徳間文庫の今月の新刊を4月11日(木)に発売することをお知らせ致します。
六道慧『安倍晴明くれない秘抄』
タイトル:安倍晴明くれない秘抄
著者:六道慧
定価:990円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:392P
発売:2024年4月11日(木)
ISBN:978-4-19-894938-9
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b644273.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949387
清少納言の妹が、
霊力を失った陰陽師に弟子入り!?
夢の中に響く笛の音――名器『葉二つ』の謎。
怪異に満ちた平安後宮ミステリー!
少女・小鹿は、清少納言の実の妹であるとして貧民街から引き取られ、御所の中宮定子付きの針女(下働き)として仕えることに。定子は一条天皇の寵を受けつつも、父の関白・藤原道隆の死や左大臣・藤原道長の台頭により不安な日々を過ごしている。そんな折、ひょんなことから、小鹿は稀代の陰陽師・安倍晴明に弟子入りすることとなった。玄妙なる怪異に満ちた平安伝奇絵巻。《書下し》
【巻末あとがきより抜粋】
今までの六道慧には、あまりいなかったタイプのヒロインかもしれません。自然体で動き、非常に抑え気味の性格ですが、書いていて楽しく、「へえぇ」とか、「ふぅん、そうなんだ」などと思いながら書き進めました。面白いとは思いつつも、不安がつきまとい、どうなんだろうと自問が浮かんだこともしばしば。
そんな杞憂を吹き飛ばしてくれたのが、カバーを書いてくださった下村富美さんでした。《中略》私の頭の中を覗き、絵にしていただいたような印象を受けました。
――六道慧
井川香四郎『大久保家の人びと 天下動乱の父子獅子(おやこじし)』
タイトル:大久保家の人びと 天下動乱の父子獅子
著者:井川香四郎
定価:979円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:368P
発売:2024年4月11日(木)
ISBN:978-4-19-894936-5
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b644272.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949360
直参旗本の大久保家、長女がハマった怪しげな宗教。
その裏に恐るべき陰謀が!!
天下の御意見番と言われた大久保彦左衛門。その子孫である直参旗本の彦右衛門は、御書院番頭として将軍家定に仕え、自身も〈御意見番〉と呼ばれている。家族総出で菩提寺へ先祖供養に行ったおり、「寄進すれば、救われる」と叫び、過激な行動をとる僧たちと遭遇した。それは恐るべき陰謀の端緒だった。黒船来航で世情が不穏になるなか、彦右衛門は、家族とともに困難に立ち向かう。《書下し》
太田忠司『おまえは生きなければならない』
タイトル:おまえは生きなければならない
著者:太田忠司
定価:913円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:352P
発売:2024年4月11日(木)
ISBN:978-4-19-894940-2
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b644276.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949409
この衝撃に耐えられるか!?
同窓生連続不審死の裏には…
ヒット作『麻倉玲一は信頼できない語り手』(徳間文庫大賞受賞)の著者が仕掛ける驚嘆ミステリ!
引きこもりユーチューバーの裕太は、女優の立石セナが中学の後輩で、自分と同じ陰惨ないじめ被害者だと知る。彼女への興味から母校の創立パーティに出席するが、セナはビデオ参加で会えずじまい。その際、同級生から有力な情報を得る。いじめ加害者三名のうち、二人が最近亡くなったというのだ。残る一人に取材メールを送るが、数時間後に衝撃的な知らせが届いた。《書下し》
【巻末解説より抜粋】
二〇二〇年代に入って徳間文庫で刊行した二作、すなわち『麻倉玲一は信頼できない語り手』と『喪を明ける』において、太田忠司は、近未来を枠組みに用いて“生きなければならない”ことについて語ってきた。そんな彼が、いよいよ現代日本を舞台に今日的な題材を生かしてそのテーマを深掘りした小説がこの『おまえは生きなければならない』である。
――村上貴史(ミステリ書評家)
近藤史恵『南方署強行犯係 黄泉路(よみじ)の犬』
タイトル:南方署強行犯係 黄泉路の犬
著者:近藤史恵
定価:858円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:288P
発売:2024年4月11日(木)
ISBN:978-4-19-894935-8
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b644274.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949352
アニマルホーダー(劣悪多頭飼育者)
×
殺人事件!?
異色の刑事バディが「愛犬誘拐事件」の謎に挑む
著者初の警察小説シリーズ、新装版第二弾!
東中島で強盗傷害事件が発生。家にいた姉妹は刃物をつきつけられ、現金二万円、愛犬のチワワも奪われたという。南方署に配属されて三ヶ月。新米刑事の會川圭司は、変わり者の先輩女性刑事、黒岩とともに事件を追うことになった。捜査を進めるうちに見えてきた動物虐待の実態。さらには、ある女性の死体を発見することになり──。異色刑事バディの活躍を描く警察小説シリーズ、第二弾!
【巻末解説より抜粋】
近藤さんの作品は、むろん、警察小説に間違いはないのだが、どこか、なつかしい香りがする。そう、七十年代にきら星のごとく生まれた名作刑事ドラマ。それらに登場する刑事たちと同じ魅力を、私は黒岩という女性刑事に感じてしまう。
黒岩は、世故に長けた組織人ではない。どちらかというと一匹狼タイプでさえある。だがその一方、直感や鋭い洞察力を武器にする探偵型の刑事でもない。
彼女にあるのは、捜査への執念、粘りの姿勢である。《中略》これぞまさに刑事魂。
――大倉崇裕
西村京太郎『しまなみ海道追跡ルート』
タイトル:しまなみ海道追跡ルート
著者:西村京太郎
定価:935円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:352P
発売:2024年4月11日(木)
ISBN:978-4-19-894937-2
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b644271.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949379
「しまなみ海道が炎に包まれるぞ!」
誘拐犯と十津川の壮大な追跡劇!
観光会社・瀬戸内ビューの長谷川社長の娘が誘拐された。犯人は、身代金五億円をライバル社の岡山観光社長の口座に振り込めという。まんまと五億円を手にした犯人は、モーターボートで逃走を図るが、クルーザーと衝突して沈没。今度は、六億円を岡山観光の東京支店寮に置けとの連絡が入る。十津川と亀井が監視するなか、突然、支店寮が爆発、炎上し……。傑作長篇旅情ミステリー!
藤原緋沙子『番神の梅』
タイトル:番神の梅
著者:藤原緋沙子
定価:913円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:304P
発売:2024年4月11日(木)
ISBN:978-4-19-894939-6
商品ページ:
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b644275.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198949395
貧しくとも、凜として生きよ――
梅の木に帰郷の望みを託し、
夫とわが子のために命を尽くした女の生涯
桑名藩の飛び地・越後柏崎。海鳴りと吹きすさぶ風、冬は雪に囲まれる過酷な地に、渡部鉄之助と妻の紀久は勘定人として赴任してきた。長男を故郷に残し、幼子を抱えた陣屋暮らしは、着物一枚買う余裕もないほど困窮していた。心の拠りどころは日蓮上人ゆかりの番神堂に植えた、桑名から持参した梅の苗木。この花が咲いたら故郷に帰れる──そう信じ、ひたむきに生きる紀久だったが……。
【巻末解説より抜粋】
本書の読みどころは「今井屋」のおいね、竹中家の「おばさ」、番神堂の粂蔵・おくら夫婦など鉄之助夫妻が出会ったかけがえのない人々、脇を固める彼らの人物造形の妙である。出会いの演出が実に素晴らしく、どんな脇役の人生も決しておろそかにしない筆さばきには脱帽を禁じ得ない。
――雨宮由希夫
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