IBM Fusion、エージェント型AI向けNVIDIA AI Data Platformの先駆的な実装を実現

テキサス大学サウスウェスタン医療センターがIBM Fusionを活用してAI主導の医学研究を推進し、研究者、医師、患者を支援

日本IBM

【米国ニューヨーク州アーモンク - 2025年11月4日(現地時間)発】

IBMは、IBM Fusionを活用して、業界初となるNVIDIA AI Data Platformリファレンス・デザインの実装を行ったことを発表しました。このプラットフォームは、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPU、NVIDIAネットワーキング、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアを採用しています。

テキサス大学サウスウェスタン医療センターはIBM Fusionを活用してリファレンス・デザインを導入しました。これにより、大規模なトレーニングや推論を実現する新たな機能を実装し、より大きなモデルや複雑なデータセット、そしてセマンティック検索に対する高速かつ高精度な応答が可能となります。

IBMがNVIDIA社とともにデータ・ストレージとコンピューティングを進化させ、AIの高度化を推進

NVIDIA AI Data Platformは、AIインフラストラクチャーに対する需要拡大に対応するためのカスタマイズ可能なリファレンス・デザインで、エンタープライズ・ストレージと高速コンピューティングを統合し、AIエージェントにほぼリアルタイムのビジネス・インサイトを提供します。NVIDIA社のAIインフラストラクチャーとIBM Fusionのコンテンツ認識型データ・サービスを組み合わせることで、非構造化データおよび半構造化データを継続的に処理、インデックス化、ベクトル化し、AIエージェント用のAI対応データを作成するとともに、AIアプリケーションの価値を高めるための洞察を導き出すことができます。IBM Fusionのコンテンツ認識型データ・サービスは、NVIDIA NeMo Retriever Microservicesと統合されており、このデータ・インデックスを使用するAIエージェントを提供します。これにより、フルスタックの体験と推論機能を迅速に活用できる環境を得ることができます。

NVIDIA AI Data PlatformとIBM FusionによるAI利用に向けたデータ活用

米国を代表する学術医療機関であるテキサス大学サウスウェスタン医療センターは、IBM Fusionを用いてNVIDIA AI Data Platformリファレンス・デザインを実装した世界初の事例の1つです。コンテンツ認識型サービスを活用して医療センターのデータをAI活用に適した形式へ自動的に整備しています。IBM Fusionは、大規模なトレーニングや推論の新たな可能性を引き出すように設計されており、より大規模なモデルの実行、複雑なデータセットの処理、セマンティック検索に対する高速かつ正確な応答を可能にします。

IBM Fusionは、医薬品研究、臨床トレーニング、研究者の生産性向上に役立つさまざまなタイプの高度研究ユースケースをサポートしています。主な活用分野は以下の通りです。

  • 創薬の迅速化:IBM Fusionと統合されたNVIDIA BioNeMo™オープンソース・フレームワークを活用することで、研究者は生体分子探索のための深層学習モデルを構築、学習させることができるようになります。これにより、新たな治療法をより迅速に患者へ届けることを目指しています。

  • 患者のデジタル・アバター:組織内部のデータや医学文献をIBM Fusionに安全に取り込み、AIで駆動する患者のアバターを使って臨床シナリオをシミュレートする革新的なトレーニング環境を提供します。これにより、医学生はより効率的に診断の策定、検証、提示を行えるようになります。

  • Helixa AIアシスタント:IBM Fusionで処理された研究データを活用することで、安全で文脈を踏まえたサポートのもと、BioHPC研究者の生産性を向上させます。

IBMストレージ部門のゼネラル・マネージャーであるサム・ワーナー(Sam Werner)は、次のように述べています。「IBM Fusionは、ハイブリッドクラウド全体でアプリケーションとデータへのアクセスを統合し、AI活用に向けたデータの探索と活用を簡素化することで、組織の深層研究を支援します。さらにNVIDIA社との連携により、データから潜在的な洞察を引き出し、AIおよび分析の取り組みを強化できるよう設計されています」

NVIDIA社のエンタープライズ・プラットフォーム担当シニア・ディレクターであるアン・ヘクト(Anne Hecht)氏は、次のように述べています。「AIは、ゲノム解読から複雑な医療画像の解析、トランスレーショナル・リサーチの成果加速に至るまで、医療分野の研究における変革の機会を創出しています。NVIDIA AI Data Platformリファレンス・デザインで構築されたコンテキスト認識型のIBM Fusionプラットフォームによって、研究者や医療提供者は多様なマルチモーダル・データセットを利用し、AIを使用して発見を加速できます」

IBM Fusionの詳細については、こちらをご覧ください。https://www.ibm.com/jp-ja/products/storage-fusion

当報道資料は、2025年11月4日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

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会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月