コロナ禍による人生観・仕事観への影響に関する調査:約4割がコロナ禍によって「今後の生き方についての考え方が変わった」と回答
「今後の仕事や働くことについての考え方が変わった」と回答したのは3割未満/女性の方が男性よりも強く影響を受けており、20代・30代の方が40代・50代よりも強く影響を受けていた
人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川崎 健一郎、以下「アデコ」)は、コロナ禍で働く日本全国の男女800人を対象に、コロナ禍(新型コロナウイルス感染症の拡大によるパンデミック)が、人生観および仕事観にどのような影響を与えているかをテーマにした調査を行いました。
【調査結果のポイント】
<調査結果についてのコメント>
今回の調査の結果について、アデコ株式会社取締役ピープルバリュー本部長の土屋恵子は、次のように話しています。「2020年4月に初めて新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が発出されてからすでに1年以上が経過し、国内外の社会経済情勢も不安定な状況が続くなか、今回の調査によって、コロナ禍が働く人々の人生観や仕事観に確実に影響を及ぼしていることがわかりました。特に、全体の約4割が『今後の生き方についての考え方が変わった』と回答したというのは、働く人々が持つ根本的な価値観がこのパンデミックによって揺るがされている可能性を示唆しており、特筆に値します。
属性に注目して見ると、男性よりも女性の方が、40代・50代よりも20代・30代の方が、コロナ禍の影響を強く受けていました。日本の女性の働き方はこれまで大きな『M字カーブ』を描いていましたが、近年はそのカーブも浅くなってきています。しかし、結婚や出産、子育てといったライフイベントからより大きな影響を受けるのが女性であることは変わらないため、女性の方がより強くコロナ禍の影響を受けたということなのではないかと推察します。年代に関しては、20代・30代の場合、キャリアだけでなく人生全般においてこれから積み重ねていく段階にある方が多いため、新型コロナによって経済を含む社会全体が不安定になったことが、より強く影響しているのではないかと考えられます。今後、コロナ禍が急速に収束へ向かうことは考えにくいため、企業は女性や若い世代などの影響を受けやすい層に対しては、これまで以上に手厚いサポートをしていくことが求められると言えます」
アデコ株式会社 取締役ピープルバリュー本部長
土屋恵子
ケース・ウェスタン・リザーブ大学経営大学院組織開発修士課程修了。2015年より現職。ジョンソン・エンド・ジョンソン、GEなど、主にグローバルカンパニーで20年以上にわたり、統括人事・人材育成部門の統括責任者として日本およびアジアの人材育成、組織開発の実務に携わる。一人ひとりの個性や強みが生きる、多様で自律的なチーム・組織創りをテーマに、リーダーシップ開発、企業の社会的使命の共有による全社横断の組織改革、バリューに基づく個人の意識や行動変革の支援、組織診断・制度浸透などを手がける。
(1)回答者の約4割が、新型コロナの影響で「今後の生き方についての考え方が変わった」と回答した。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の生き方についての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、約4割となる36.5%が「変わった」と回答しました。
(2)女性の44.5%がコロナ禍によって人生観が変わったと回答する一方、コロナ禍で人生観が変わったと回答した男性は34.1%だった。また、20代・30代は45.0%がコロナ禍で人生観が変わったと回答したが、40代・50代で人生観が変わったと回答したのは34.0%にとどまった。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の生き方についての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、女性は44.5%が「変わった」と回答したのに対し、男性で「変わった」と回答したのは34.1%で、10ポイント以上の差がありました。
また、回答者を年代別で見ると、20代・30代は45.0%が「変わった」と回答しましたが、40代・50代で「変わった」と回答したのは35.0%で、こちらも10ポイント以上の開きがありました。
男性よりも女性の方が、ミドル世代よりも若い世代の方が、コロナ禍の影響をより強く受けていると言えます。
(3)「今後の生き方」で考え方が変わったことの1位は「趣味・余暇の過ごし方」、2位は「消費・お金の使い方」、3位は「仕事プライベートのバランス」
コロナ禍の前と後で今後の生き方についての考え方が変わったと回答した292名に対し、「具体的にどんなことについての考え方が変わりましたか。」と質問したところ、もっとも多く挙がったのは「趣味・余暇の過ごし方」(65.1%)でした。次に多かったのが「消費・お金の使い方」(62.3%)、その次が「仕事プライベートのバランス」(58.6%)という結果となりました。
(4)回答者の約3割が、新型コロナの影響で「今後の仕事や働くことについての考え方が変わった」と回答した。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の仕事や働くことについての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、約3割となる29.3%が「変わった」と回答しました。
(5)女性の34.6%がコロナ禍によって仕事観が変わったと回答する一方、コロナ禍で仕事観が変わったと回答した男性は27.7%だった。また、20代・30代は38.7%がコロナ禍で仕事観が変わったと回答したが、40代・50代で人生観が変わったと回答したのは26.4%にとどまった。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の仕事や働くことについての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、女性は34.6%が「変わった」と回答したのに対し、男性で「変わった」と回答したのは27.7%でした。
また、回答者を年代別で見ると、20代・30代は38.7%が「変わった」と回答しましたが、40代・50代で「変わった」と回答したのは26.4%で、10ポイント以上の差がありました。
人生観だけでなく仕事観に関しても、男性よりも女性の方が、ミドル世代よりも若い世代の方が、コロナ禍の影響をより強く受けていると言えます。
(6)「今後の仕事や働くこと」で考え方が変わったことの1位は「働き方」、2位は「仕事へのモチベーション」、3位は「仕事の進め方」
コロナ禍の前と後で今後の仕事や働くことについての考え方が変わったと回答した234名に対し、「具体的にどんなことについての考え方が変わりましたか。」と質問したところ、もっとも多く挙がったのは「働き方(時間・場所など)」(64.5%)でした。次に多かったのが「仕事へのモチベーション」(53.0%)、その次が「仕事の進め方」(45.7%)という結果となりました。
(7)コロナ禍のなかでもっとも活用されている働き方は「テレワーク」、もっとも取り入れたいと考えられている働き方は「週休3日制」
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、現在活用している働き方を質問したところ、もっとも多かったのは「テレワーク(在宅勤務など)」で、28.8%が活用していると答えました。次に多かったのは「オンラインミーティング」(22.6%)でした。
その一方、56.6%が「活用しているものはない」と回答しており、コロナ禍のなかでも働く人々の多くが従来通りの働き方を続けていることがわかりました。
また、今後取り入れたい働き方について質問したところ、もっとも取り入れたいと考えられていたのは「週休3日制」(25.3%)、次いで「テレワーク(在宅勤務など)」(24.3%)、「副業・兼業」(20.8%)という結果となりました。
※本調査の回答結果は、すべて小数点第2位を四捨五入して算出したパーセント表示を行っているため、数値の合計が100%にならない場合があります。
【調査概要】
調査対象:調査時点で就業中かつ2020年1月以降の離職期間が3か月未満である日本全国の20代~50代の男女
サンプル数:800人(男性:618人、女性182人/20代:44人、30代:139人、40代:306人、50代:311人)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2021年5月25日~27日
【調査結果のポイント】
- 全体の約4割が、コロナ禍の影響で「今後の生き方についての考え方が変わった」と回答した。
- 女性の44.5%がコロナ禍によって人生観が変わったと回答する一方、同様の回答をした男性は34.1%で、10ポイント以上の差があった。
- 20代・30代は45.0%がコロナ禍の影響で人生観が変わったと回答したが、40代・50代で同じように回答したのは34.0%にとどまり、こちらも10ポイント以上の開きがあった。
- コロナ禍の影響で「今後の仕事や働くことについての考え方が変わった」と回答したのは3割未満だった。
- 仕事観についても、性別では女性、年代では20代・30代の回答者の方が、コロナ禍の影響をより強く受けていた。
- コロナ禍でもっとも活用されている働き方は「テレワーク」、今後もっとも活用したいと考えられている働き方は「週休3日制」であった。
<調査結果についてのコメント>
今回の調査の結果について、アデコ株式会社取締役ピープルバリュー本部長の土屋恵子は、次のように話しています。「2020年4月に初めて新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が発出されてからすでに1年以上が経過し、国内外の社会経済情勢も不安定な状況が続くなか、今回の調査によって、コロナ禍が働く人々の人生観や仕事観に確実に影響を及ぼしていることがわかりました。特に、全体の約4割が『今後の生き方についての考え方が変わった』と回答したというのは、働く人々が持つ根本的な価値観がこのパンデミックによって揺るがされている可能性を示唆しており、特筆に値します。
属性に注目して見ると、男性よりも女性の方が、40代・50代よりも20代・30代の方が、コロナ禍の影響を強く受けていました。日本の女性の働き方はこれまで大きな『M字カーブ』を描いていましたが、近年はそのカーブも浅くなってきています。しかし、結婚や出産、子育てといったライフイベントからより大きな影響を受けるのが女性であることは変わらないため、女性の方がより強くコロナ禍の影響を受けたということなのではないかと推察します。年代に関しては、20代・30代の場合、キャリアだけでなく人生全般においてこれから積み重ねていく段階にある方が多いため、新型コロナによって経済を含む社会全体が不安定になったことが、より強く影響しているのではないかと考えられます。今後、コロナ禍が急速に収束へ向かうことは考えにくいため、企業は女性や若い世代などの影響を受けやすい層に対しては、これまで以上に手厚いサポートをしていくことが求められると言えます」
アデコ株式会社 取締役ピープルバリュー本部長
土屋恵子
ケース・ウェスタン・リザーブ大学経営大学院組織開発修士課程修了。2015年より現職。ジョンソン・エンド・ジョンソン、GEなど、主にグローバルカンパニーで20年以上にわたり、統括人事・人材育成部門の統括責任者として日本およびアジアの人材育成、組織開発の実務に携わる。一人ひとりの個性や強みが生きる、多様で自律的なチーム・組織創りをテーマに、リーダーシップ開発、企業の社会的使命の共有による全社横断の組織改革、バリューに基づく個人の意識や行動変革の支援、組織診断・制度浸透などを手がける。
<調査結果詳細>
(1)回答者の約4割が、新型コロナの影響で「今後の生き方についての考え方が変わった」と回答した。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の生き方についての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、約4割となる36.5%が「変わった」と回答しました。
(2)女性の44.5%がコロナ禍によって人生観が変わったと回答する一方、コロナ禍で人生観が変わったと回答した男性は34.1%だった。また、20代・30代は45.0%がコロナ禍で人生観が変わったと回答したが、40代・50代で人生観が変わったと回答したのは34.0%にとどまった。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の生き方についての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、女性は44.5%が「変わった」と回答したのに対し、男性で「変わった」と回答したのは34.1%で、10ポイント以上の差がありました。
また、回答者を年代別で見ると、20代・30代は45.0%が「変わった」と回答しましたが、40代・50代で「変わった」と回答したのは35.0%で、こちらも10ポイント以上の開きがありました。
男性よりも女性の方が、ミドル世代よりも若い世代の方が、コロナ禍の影響をより強く受けていると言えます。
(3)「今後の生き方」で考え方が変わったことの1位は「趣味・余暇の過ごし方」、2位は「消費・お金の使い方」、3位は「仕事プライベートのバランス」
コロナ禍の前と後で今後の生き方についての考え方が変わったと回答した292名に対し、「具体的にどんなことについての考え方が変わりましたか。」と質問したところ、もっとも多く挙がったのは「趣味・余暇の過ごし方」(65.1%)でした。次に多かったのが「消費・お金の使い方」(62.3%)、その次が「仕事プライベートのバランス」(58.6%)という結果となりました。
(4)回答者の約3割が、新型コロナの影響で「今後の仕事や働くことについての考え方が変わった」と回答した。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の仕事や働くことについての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、約3割となる29.3%が「変わった」と回答しました。
(5)女性の34.6%がコロナ禍によって仕事観が変わったと回答する一方、コロナ禍で仕事観が変わったと回答した男性は27.7%だった。また、20代・30代は38.7%がコロナ禍で仕事観が変わったと回答したが、40代・50代で人生観が変わったと回答したのは26.4%にとどまった。
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、「コロナ禍の前と後で、ご自身の今後の仕事や働くことについての考え方は変わりましたか。」と質問したところ、女性は34.6%が「変わった」と回答したのに対し、男性で「変わった」と回答したのは27.7%でした。
また、回答者を年代別で見ると、20代・30代は38.7%が「変わった」と回答しましたが、40代・50代で「変わった」と回答したのは26.4%で、10ポイント以上の差がありました。
人生観だけでなく仕事観に関しても、男性よりも女性の方が、ミドル世代よりも若い世代の方が、コロナ禍の影響をより強く受けていると言えます。
(6)「今後の仕事や働くこと」で考え方が変わったことの1位は「働き方」、2位は「仕事へのモチベーション」、3位は「仕事の進め方」
コロナ禍の前と後で今後の仕事や働くことについての考え方が変わったと回答した234名に対し、「具体的にどんなことについての考え方が変わりましたか。」と質問したところ、もっとも多く挙がったのは「働き方(時間・場所など)」(64.5%)でした。次に多かったのが「仕事へのモチベーション」(53.0%)、その次が「仕事の進め方」(45.7%)という結果となりました。
(7)コロナ禍のなかでもっとも活用されている働き方は「テレワーク」、もっとも取り入れたいと考えられている働き方は「週休3日制」
コロナ禍で働く日本全国の男女800人に対し、現在活用している働き方を質問したところ、もっとも多かったのは「テレワーク(在宅勤務など)」で、28.8%が活用していると答えました。次に多かったのは「オンラインミーティング」(22.6%)でした。
その一方、56.6%が「活用しているものはない」と回答しており、コロナ禍のなかでも働く人々の多くが従来通りの働き方を続けていることがわかりました。
また、今後取り入れたい働き方について質問したところ、もっとも取り入れたいと考えられていたのは「週休3日制」(25.3%)、次いで「テレワーク(在宅勤務など)」(24.3%)、「副業・兼業」(20.8%)という結果となりました。
※本調査の回答結果は、すべて小数点第2位を四捨五入して算出したパーセント表示を行っているため、数値の合計が100%にならない場合があります。
【調査概要】
調査対象:調査時点で就業中かつ2020年1月以降の離職期間が3か月未満である日本全国の20代~50代の男女
サンプル数:800人(男性:618人、女性182人/20代:44人、30代:139人、40代:306人、50代:311人)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2021年5月25日~27日
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