【東京都美術館】アート・コミュニケーション事業を体験する 2024「ずっと」アートと生きていく-上田薫と上田葉子の生き方に学ぶ、クリエイティブ・エイジング

東京都美術館では「アート・コミュニケーション事業を体験する 2024 「ずっと」アートと生きていく-上田薫と上田葉子の生き方に学ぶ、クリエイティブ・エイジング」を7月30日(火)より開催いたします。

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東京都美術館では「アート・コミュニケーション事業を体験する 2024 「ずっと」アートと生きていく-上田薫と上田葉子の生き方に学ぶ、クリエイティブ・エイジング」を開催いたします。

 

当館は2012年度のリニューアルを機にアート・コミュニケーション事業をスタートさせ、一般公募のアート・コミュニケータをはじめとする様々な人々とともに、障害の有無や年齢に関わらず、すべての人に開かれた「アートへの入口」となることを目指し、多様な背景を持つ来館者一人ひとりの美術館体験が豊かになるよう、10年以上に渡ってさまざまな活動を行ってきました。昨年度より、本事業をふりかえり、より広く発信するため「アート・コミュニケーション事業を体験する」を開催しています。

本年度は、アート・コミュニケーション事業の中でも高齢者を対象としたプロジェクト「Creative Ageing ずっとび」に焦点をあて、「クリエイティブ・エイジング」という考え方や、当館を含めた国内外のミュージアムにおける「クリエイティブ・エイジング」につながる活動を紹介。

豊かに年を重ねていくためにアートが果たす力やミュージアムの役割について考える機会とします。

本展では、豊かに年を重ねながら創作活動を続けている作家として、今年96歳となる画家の上田薫

とその妻でキルト作家の上田葉子の作品を展示します。二人の創作の歩みを通して、生きることと表現すること、常に変化していく人間の創造力の可能性について考えます。

あわせて、超高齢社会に対応したミュージアムの取組みについて紹介する資料や、「Creative Ageing

ずっとび」とその活動基盤となるアート・コミュニケーション事業に関する資料を展示します。

会場では、東京都美術館×東京藝術大学とびらプロジェクトで活動するアート・コミュニケータ(愛

称:とびラー)と、3年間の任期を満了したとびラーが来場者を迎えます。関連プログラムとして、アーティストトークや造形ワークショップも行います。

作品との出会いや、アート・コミュニケータとの作品を介した様々なコミュニケーションを通じて

「心のゆたかさの拠り所」となる美術館体験を楽しんで頂ければ幸いです。


■作家プロフィール■

 上田薫(うえだ かおる) 

1954年東京藝術大学を卒業後、画家として活動を始める。1960年代後半には、なま卵やゼリーなど身近なモチーフを選び、写真を使って対象を精巧に描き出す独自の写実表現を確立する。2020年頃から心不全で入退院が増え、心臓弁膜症のカテーテル手術を受ける。手術は成功したが、コロナ禍での入院などで、認知機能が衰え出す。工程の多い油彩表現が難しくなり、リハビリとして爬虫類や海の生き物などのスケッチを色鉛筆で描いている。

上田薫《貝殻》 1970年 アクリル、カンヴァス

  

上田葉子(うえだ ようこ)

幼少期よりテキスタイルに興味を持ち、女子美術大学で美術を学ぶ。画家 上田薫と結婚後、キルトを始め、配色、デザイン、ミシンテクニックを独自に研究。作品は、ヒーリングアートとしても使われ、医療施設などでも用いられている。国内外で作品発表、講習会の講師を務める。近年は簡単に取り組めるサスティナブルなソーイングや、キルトを気軽に楽しめる教材作り、人材育成にも力を注いでいる。

      

上田葉子《Light and Green III》 2006年 布、糸

■みどころ■

(1)上田薫と上田葉子の作品の響きあい

 40代で独自の写実表現を確立し、90歳を過ぎてから更なる進化と表現方法を追求してきた上田薫と、キルト作家として活躍中の上田葉子の作品を展示します。二人の創作活動は、夫婦としての暮らしや支え合いと不可分な関係にあります。二人の作品の響き合いから、「クリエイティブ・エイジング」に通じる生き方や、暮らしを支える他者の存在について考える機会になれば幸いです。[0t2] [t3] [t4] 

 

(2)超高齢社会に対応するミュージアムの事例を紹介

ミュージアムにおいて健康や福祉に対応したさまざまな取組みが国際的に広がっています。本展では超高齢社会に向けた取組みとして、ミュージアムのコレクションを活かし地域の福祉医療セクターと連携した国内外の先進的な事例を紹介します。

・ナショナル・ミュージアムズ・リバプール「ハウス・オブ・メモリーズ」(2012年~)

・国立台湾博物館×台北市立連合病院「認知症患者にやさしい博物館処方箋」(2019年~)

・東京都美術館と東京藝術大学が連携して進める「Creative Ageing ずっとび」(2021年~)

 

国立台湾博物館「認知症にやさしい10 WEEKS」
東京藝術大学大学美術館「ずっとび鑑賞会」の様子 photo:Yusuke Nakajima 

(3)アート・コミュニケータが会場に常駐

 会場には、アート・コミュニケーション事業の1つ「東京都美術館×東京藝術大学 とびらプロジェクト」で活動するアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)と、3年間の任期を満了したとびラーが常駐しています。とびラーと一緒に作品を鑑賞することで、「クリエイティブ・エイジング」という考え方や、その価値観が尊重される社会について考えていただけると幸いです。

 

(4)関連プログラムの開催

担当学芸員や出品作家による関連プログラムを実施し、展覧会をより深く楽しんで頂く機会を作ります。

 

●担当学芸員によるギャラリートーク

展覧会のみどころを紹介しながら、「つくる」「みる」「つながる」をキーワードに、アートと共に豊かに歳を重ねていく「クリエイティブ・エイジング」について考えます。

開催日時:2024年7月30日(火)14時00分~15時00分

対象:どなたでも

参加費:無料

会場:東京都美術館 ロビー階 第3公募展示室

参加方法:開始時間に、直接会場までお越しください。

*手話通訳あり

 

●アーティストトーク

キルト作品についてのお話や、上田薫さんとの日常、制作の様子についてなど、会場の作品をみながらお話していきます。

開催日時:2024年8月3日(土)14時00分~15時00分

対象:どなたでも

参加費:無料

講師:上田葉子(出品作家)

会場:東京都美術館 ロビー階 第3公募展示室

定員:35名程度(事前申込・先着順)

*手話通訳あり

申込方法:下記ページの申込フォームよりお申込みください。

https://tobira-project.info/ac-ten/detail.html?id=UHWFPfpk

 

●ワークショップ「布と糸でウミウシを作ろう!」

上田薫さんの作品のモチーフに登場する、カラフルな「ウミウシ」を、布と糸で作るワークショップです。つくったウミウシは、チャームにして持ち帰ることができます。

講師の上田葉子さんと一緒に、あなただけのウミウシを作ってみませんか?

開催日時:2024年8月10日(土)14時00分~16時00分

対象:小学生以上※小学生の方は、必ず保護者同伴で参加してください。

参加費:無料

講師:上田葉子(出品作家)

集合場所・会場:東京都美術館 交流棟2階 アートスタディルーム

定員:15名(事前申込・先着順)

お申込み:下記ページの申込フォームよりお申込みください。

https://tobira-project.info/ac-ten/detail.html?id=UHWMBUnW

 

完成作品イメージ


開催概要

〇展覧会名   アート・コミュニケーション事業を体験する 2024

「ずっと」アートと生きていくー上田薫と上田葉子の生き方に学ぶ、

クリエイティブ・エイジング

〇会  期   2024年7月30日(火)~8月11日(日)

〇休 室 日   8月5日(月)

〇開室時間     9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

〇会  場   東京都美術館 ロビー階 第3公募展示室

〇主  催   公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館

〇公式サイト https://tobira-project.info/ac-ten/

〇観覧料   無料

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会社概要

URL
https://www.rekibun.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区九段北4-1-28  九段ファーストプレイス8階
電話番号
03-6256-9967
代表者名
日枝 久
上場
未上場
資本金
-
設立
1982年12月