2000回以上読み聞かせをしてきた「聞かせ屋。けいたろう」がトークイベントを開催。新作スポーツ絵本『ようかいサッカー』の誕生秘話とは!?

株式会社ポプラ社

日本・海外と通算2000回以上、絵本の読み聞かせをしてきた作者の「聞かせ屋。けいたろう」さん。ひろかわさえこさんと7月に刊行した「ようかいサッカー」絵本制作の裏話を、2023年8月20日に東京都神保町・ブックハウスカフェにて、イベント参加者を前に語った。
  • 『ようかいサッカー』発売記念トークイベント

『ようかいサッカー』発売記念イベントの様子『ようかいサッカー』発売記念イベントの様子

「初めてサッカーに出会う妖怪たち」をテーマに、誰もが熱くなれる楽しい絵本『ようかいサッカー』を生み出したのは聞かせ屋。けいたろうさんひろかわさえこさん。今回、お二人が一緒に絵本を制作するのは3作目になります。


日本・海外と通算2000回以上、絵本の読み聞かせをしてきた作者の「聞かせ屋。けいたろう」さん。実は、「作家」「聞かせ屋」のほかに3つ目の顔を持っているのです。

それは...なんと「保育士」!

週に1日~2日、保育園で働いていらっしゃいます。『ようかいサッカー』は「保育士」のお仕事中に着想を得たとか(後述)。普段子どもたちと触れ合う中で、子どもたちが楽しめるストーリーを生み出せるのは、3つの顔を持つ「聞かせ屋。けいたろう」さんならではの熟練した技術があってこそです。


2023年8月20日に東京都神保町・ブックハウスカフェにて事前に申し込みをした方限定に『ようかいサッカー』発売記念トークイベントを開催。


イベント冒頭では、聞かせ屋。けいたろうさんが3冊の絵本を読み聞かせ。

大型絵本を使った『ようかいサッカー』の読み聞かせでは、しかけページが大きく開いて、観客からも思わず「おお~!」と驚きの声が上がりました。他にも、ひろかわさんとの共著『たっちだいすき』『おっぱいごりら』(共にアリス館)も披露しました。


けいたろうさんが文章を手掛け、少し怖さもありつつ、可愛くて、親しみやすい妖怪たちの絵をひろかわさえこさんが担当。

▲左がひろかわさえこさん 右が聞かせ屋。けいたろうさん▲左がひろかわさえこさん 右が聞かせ屋。けいたろうさん


誕生秘話のトークでは、聞かせ屋。けいたろうさんが保育園で子どもたちとサッカーする中でどのように着想を得たのかが語られました。ふと滑り台を見上げた時、「ろくろくびなら、あの高さからヘディングできそうだなあ」などと思ったのだとか。当初はスタジアムを舞台にして、日本の妖怪とミイラ、ドラキュラなど海外のおばけがサッカーの試合をする、実況中継風のお話を考えていたとのこと。しかし、「もっと物語がほしい」というひろかわさんからの依頼を受けて、主人公のひとつめこぞうが一人で登場するシーンを冒頭に加えます。ボールとの出会い、サッカーとの出会い、そして練習を経て仲間を集めて、サッカーの試合をする。そこまで描くことで、読者が主人公を自分に重ねることができ、やっと物語になったと感じたといいます。

『ようかいサッカー』本文より『ようかいサッカー』本文より

ひろかわさんからは、絵の苦労話も。水木しげるさんの妖怪に似ないよう、更に古い参考資料を研究し、キャラクターをデザインされたそう。また、制作過程で聞かせ屋。けいたろうさんや担当編集者からサッカーの動きの細かい指定やリクエストがあり、「妖怪は好きだけれど、サッカーを描くのにはとても苦労した」とこぼす場面も。心が折れそうになりながらも、愛嬌のある妖怪たちを躍動感たっぷりに描き上げました。


スポーツとしてのリアルさと絵の構図の両立、各チームが攻める方向をわかりやすく表現するための工夫、絵本としての物語の確立など、「スポーツ絵本」に挑戦する苦労を乗り越えて完成した本作。


参加者からは「保育園の2歳児クラスの子どもたちと一緒に楽しんでいます」「保育園で妖怪好きの子どもたちが、とっても喜ぶと思います」「『きみがボールをわすれたら ようかいがサッカーしてるかも。』という、子どもたちの普段の生活に繋がるようなラストがとてもよかった」などご感想も多数寄せられ、最後に行われたサイン会では新刊を手に参加者が列を作り、大変盛り上がりのあるイベントとなりました。


  • 絵本『ようかいサッカー』あらすじ

夕方、人間たちのサッカーをこっそりと見ていたひとつめこぞう。「ぼくも やってみたいなぁ」 夜な夜な、仲間の妖怪たちに声をかけ、いよいよみんな大集合。ぱーぷー! 豆腐小僧の笛で、ゲームがはじまります。カッパに化け猫、雪女、いったんもめんにろくろ首……でるぞ、でるぞ! 妖怪たちのびっくりプレー! どうなる? ようかいサッカー!?


▼『ようかいサッカー』本文より


  • 著者プロフィール

文/聞かせ屋。けいたろう 

読み聞かせ屋、絵本作家。夜の路上で大人に絵本を読み始めて以来、親子読み聞かせ、絵本講座、保育者研修会で全国を駆け巡る。日本全国47都道府県からアメリカまで、計2000回以上の読み聞かせを行う。絵本の文章や翻訳も手がける。絵本に『どうぶつしんちょうそくてい』『たっちだいすき』(共にアリス館)、翻訳作品に『きょうりゅうかくれんぼ』(KADOKAWA)など。保育士。二児の父。


絵/ひろかわさえこ

絵本作家。ユーモアあふれるあたたかい作風で絵本、紙芝居、童話の挿絵と幅広く活躍している。作品に、「ちいさなやさいえほん」シリーズ、『ぞろりぞろりとやさいがね』(共に偕成社)、「ぷくちゃんえほん」シリーズ(アリス館)、『せかいでいちばんおおきなネコ』(作・風木一人/絵本塾出版)など。日本児童出版美術家連盟会員。

  • 書誌詳細

文/聞かせ屋。けいたろう
絵/ひろかわさえこ
発売:2023年7月
定価:1,815円(10%税込)
ページ数:41ページ
Amazonページ▶https://amzn.to/3OuzaQh
書誌ページ▶https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2083092.html


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ブックハウスカフェとは?

2017年5月に東京都・神保町にオープンした「ブックハウスカフェ」は、子どもの本とカフェのお店です。店内には未就学児向けの絵本から、小学校高学年向けの書籍まで、1万冊以上の本が揃っています。また、おはなし会、紙芝居、絵本作家さんのトークイベントの他、けん玉教室や手話教室、コンサート、ダンスショーまでジャンルを問わずさまざまな文化を自由に発信しています。


公式HP▶https://bookhousecafe.jp/#top-access

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区西五反田3丁目5番8号 JR目黒MARCビル12階
電話番号
03-5877-8101
代表者名
加藤 裕樹
上場
未上場
資本金
-
設立
1948年06月