水産業支援「生産者の労働力不足の解決」と「コスト削減による値下げ」を実現!親子で一緒にわかめの構造を学び、春休みの自由研究にも使える。 芯(茎)抜き作業前の「茎付きわかめ」
2025年3月中旬デビュー
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長 村上彰一、以下生活クラブ)は生産者の労働力不足の問題や、昨今のわかめの高値の問題を解決すべく、芯(茎)抜き作業前の「茎付きわかめ」の取り扱いを、2025年3月10日より開始します。

2024年産三陸養殖わかめは、海水温上昇による生育の遅れ、収穫前の寒波や高波による影響等により、過去にない高値となりました。生活クラブの提携生産者である重茂漁協(岩手県宮古市)の「肉厚わかめ」も同様で、値上げに踏み切りましたが、消費者の利用低下は避けられない状況にあります。また重茂漁協では、働き手の高齢化による人手不足が課題となっており、この芯(茎)抜作業を今後も続けられるかという将来的不安を抱えています。
そんな中、生産者と生活クラブ組合員の交流会における意見交換の場において「芯(茎)抜き作業を私たちが自分でやったらどうか。」「わかめがどのように育っているか知らない人も多いから、子どもにも勉強になるのでは?」という組合員からの発想が起点となり、「茎付きわかめ」を開発することになりました。
一般的にわかめは、葉の部分と茎の部分に分ける芯(茎)抜き作業をしてから販売されています。それに対し「茎付きわかめ」は生産段階で「芯(茎)抜き作業」を行なわないことで、普段何気なく利用している「わかめ」にもっと興味を持ってもらおうという試みです。より多くの人に生産地の抱える問題を知ってもらえるよう、グラム単価を現行品の約半分の価格設定にしました。芯抜き作業が初めての方でも簡単に行なえるよう❝芯抜き作業動画❞も公開。芯を抜いたわかめの葉の部分は、塩抜きをしてサラダやみそ汁の具などに、茎の部分も塩抜き後、和え物や佃煮などにしてもおいしくいただけます。
取り扱い時期は、大人と子どもが一緒に作業しやすい春休み直前としました。今後も夏休みや冬休みなどの長期休暇前の年3回~4回程度、スポットでの取扱い予定です。ご家族そろって芯取り作業にチャレンジし、わかめの美味しさを存分に味わってみてください。
■製品情報


※一部地域では取扱いがない場合があります。
【芯抜き動画】 https://youtu.be/FfLCLCBYw1Q
【わかめの芯抜き方法】
キッチンバサミで茎付きわかめの芯の内側2mm位の部分(両側)に、長さ5センチ程度の切込みを入れます。片手で芯を持ち、もう片方の手で両側のわかめ部分をやさしくほぐすように下に引いていくと、茎と葉に分かれます。


【重茂漁業協同組合との取組みについて】
生活クラブと重茂漁協の提携は約40年に渡ります。生活クラブが「品質良く、さらに生産現場が明らかなわかめの産地」を求めていたときに、重茂漁協の“つくり育てる漁業”という理念に出会い、共感したこと、そして何よりわかめの美味しさに生活クラブが惚れ込んだことから提携を依頼。両者で
何度も協議を重ね、1976年の5月、生活クラブで重茂産わかめの取扱いを開始しました。
重茂産わかめは、それまで主流だった干しわかめに比べてやわらかく、生に近い風味で色あざやかでした。そして水で戻すだけで食べられる手軽さも組合員の評判を呼び、またたく間に人気の消費材へと成長し、今に至ります。
また、提携開始後から重茂地区と生活クラブは、重茂の豊かな海を守りつづけるため、合成洗剤を排除し、石けんを使う運動をともにすすめています。

■生活クラブについて

生活クラブは組合員数約42万人の21都道府県、33の地域生協で組織される生活協同組合です。事業高は約1千億円。生産から廃棄に至るまで安全や健康に配慮した品物の共同購入活動を通じ、持続可能な生活スタイルを実践しています。また、現在では、生活クラブ生協の活動をきっかけにワーカーズ・コレクティブが設立され、各組織エリアを中心に300以上展開し、福祉や居場所づくりなど地域に必要な事業を作り出しています。
意志ある生産者など生活クラブとかかわるすべての人々と協力し、地域や世代をこえ、循環と共生の輪を広げる「ローカルSDGs」を推進しています。この取組みによって食(F)、エネルギー(E)、福祉(C)を自給し循環させるサステイナブルな社会の実現を目指しています。
‣ホームページ: https://seikatsuclub.coop/
‣加入・資料請求はこちらから:https://welcome-seikatsuclub.coop/lp/
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