アルミ箔を使用せずに全光線透過率が1%未満の高遮光パッケージを提供開始
従来の遮光印刷よりも絵柄を鮮明にし、CO2排出量も約25%削減
大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)は、アルミ箔を使わなくても全光線透過率(フィルムを透過する光の割合)*1が1%未満となる「DNP高遮光パッケージ」を開発し、2024年9月に提供を開始します。
本製品は、DNP独自の印刷技術である材料の選定、加工条件によって、アルミ蒸着フィルムと同等の高い遮光性を実現しました。遮光印刷を施したDNPの既存のフィルムパッケージと比べ、遮光性を10倍以上にすることができました。
【開発の背景】
賞味期限の長期化などに有効な、高い遮光性によって内容物を保護する包材に、従来は多くアルミ箔が使われてきました。アルミ箔は遮光性・防湿性に優れていますが、近年は価格高騰や工業材用途の需要拡大などによってアルミ素材の安定供給に課題がありました。また、環境負荷低減の観点から、製造時のCO2排出量が多いアルミ箔を使わないパッケージへのニーズが高まっています。
これらの課題の解決に向けてDNPは今回、アルミ箔を使用せずに高い遮光性を実現した「DNP高遮光パッケージ」を開発しました。
【DNP高遮光パッケージの特長】
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材料や加工条件を工夫するなど、DNP独自の印刷技術を活かした製品です。
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全光線透過率をアルミ蒸着PETフィルムと同等レベルの1%未満に抑えました。光に対して劣化しやすい加工食品などのパッケージとして、本製品が強みを発揮します。
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従来の包材の遮光印刷は、色の沈み込みを起こしやすく、絵柄の鮮明さを損なうことがありました。本製品は、高い遮光性を保ちながら、印刷物としての「白さ」を維持することで、従来の遮光印刷のパッケージよりも鮮明な絵柄を表現できます(当社製品比)。
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水蒸気や酸素等のガスの透過を防ぐ高いバリア性と透明性を兼ね備えたDNP独自の「DNP透明蒸着フィルム IB-FILM®」*2と本製品を組み合わせることで、内容物の賞味期限を延長させて、フードロスへの対策にもつなげることができます。
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アルミ箔を使用した従来の包材から本製品に切り替えることで、製品のライフサイクル全体でCO2排出量を約25%削減できます(当社調べ)。
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本製品はアルミ箔を使用していないため、レンジ対応の食品用の包材としても使用できます。
【今後の展開】
DNPは、レトルト食品や冷凍食品、電子レンジ対応食品などに本製品を提供していきます。また、食品以外にも、DNP独自の高度なコンバーティング(材料加工)技術を活かして、トイレタリー、化粧品、産業用資材などに展開していきます。
なお、2024年10月23日(水)~25日(金)に東京ビッグサイト・東ホールで開催する「2024 東京国際包装展(TOKYO PACK 2024)」のDNPブース(東1ホール ブースNO.1U09)*3で本製品を紹介します。
*1 可視光波長域が約200~800nmの場合
*2 DNP透明蒸着フィルム IB-FILM → https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172665_4986.html
*3 DNPのTOKYOPACK 2024の出展概要 → https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/20175683_4966.html
※商材に関するお問い合わせ → https://biz.mkt.global.dnp.co.jp/l/819623/2024-09-11/5y7tqm
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