FRONTEOと参天製薬、眼科領域における新規標的分子探索、およびドラッグリポジショニングに関する共創プロジェクトを開始

AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」を活用し、医薬品研究開発を加速

株式会社FRONTEO

株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下「FRONTEO」)は、眼科領域において国内最大手の参天製薬株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長 兼 CEO:伊藤 毅、以下「Santen」)と、当社のAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(以下「DDAIF」)」*1を活用した新規標的分子*2探索*3およびドラッグリポジショニング*4に関する共創プロジェクトを開始しました。

■眼科領域における課題と本共創プロジェクトの意義

眼科領域は、高齢化の急速な進展や生活習慣病の増加等を背景に市場拡大が続いている一方で、依然として治療が困難なものが多数存在します。そのため眼科領域における新規治療薬の創出は国内外で喫緊の課題となっています。こうした状況の中、日本発の先端AIを眼科創薬に本格適用する今回の取り組みは、医薬品研究開発の効率化と成功確率の向上を同時に実現し得る試みであり、大きな意義を持ちます。

■本共創プロジェクトの概要

本共創プロジェクトでは、Santenが長年にわたり蓄積してきた眼科領域の臨床・研究に関する知見と、FRONTEOのDDAIFが有する、既存の論文で報告されていない未知の標的分子と疾患の関連性を非連続に抽出する独自技術を組み合わせることで、根本的な治療薬がなく、世界的に開発ニーズの高い領域における革新的な治療薬の創出を目指します。

具体的には、Santenが注力する疾患領域に対するドラッグリポジショニングを推進するため、FRONTEOのDDAIFを活用して新規標的分子候補を抽出し、それに紐づくリポジショニング候補薬の探索を行います。

■Santen 眼科イノベーションセンター Head of Pipeline Creation 島田 久生 氏のコメント

「FRONTEOのAI創薬支援サービスは、非連続的発見の概念に基づく解析により、研究初期に質の高い仮説が抽出可能であると認識しています。本共創を通じて得られる示唆を丁寧に検証し、初期意思決定の確度と探索効率の向上、および眼科領域研究における創造性や可能性の拡大を期待しています。」

■FRONTEO 取締役/CSO(Chief Science Officer) 豊柴 博義のコメント

「FRONTEOのDDAIFは、独自の自然言語処理技術と解析手法により、既存の論文には未だ報告されていない疾患と標的分子の関連性や疾患メカニズムを、文献情報から非連続に抽出できることを強みとしています。
一般的に、データドリブンアプローチで未知の標的分子を見出すには膨大なデータ量が必要とされますが、FRONTEO独自のアルゴリズムは、論文やオミクスデータ*5の少ない領域においても高精度のアウトプットを提示することが可能です。本技術を眼科領域における新規性の高い標的分子の発見と創薬に活用できることを嬉しく思います。」

FRONTEOは、AI創薬のリーディングカンパニーとして、自然言語処理に特化したAIの研究開発とその社会実装を通じ、革新的医薬品の研究開発とアンメット・メディカル・ニーズ*6解消に貢献してまいります。「日本を再び創薬の地へ」の理念の下、医薬品産業を自動車、半導体に次ぐ基幹産業へと成長させ、薬を必要とするすべての人に適切に届けられるフェアな世界の実現を目指します。

*1 DDAIF:AIと創薬に精通したFRONTEOの創薬エキスパートが、KIBITの自然言語処理技術と独自の解析手法を駆使し、標的分子・適応症探索やその裏付けとなる仮説を提供するAI創薬支援サービス

*2 標的分子:薬を作用させる対象とする分子(遺伝子)のこと

*3 標的探索:医薬品研究開発において、薬を作用させる対象とする分子(遺伝子)などを特定するプロセス。薬によって当該分子の機能を抑制または活性化することにより、疾患の治療や症状の軽減を図るという働きの、ターゲットを選定すること

*4 ドラッグリポジショニング:既存・開発中の医薬品・創薬モダリティを活用し、当初想定していた疾患とは異なる疾患に転用すること

*5 オミクスデータ:生体内で起きている現象を網羅的に捉えた生命科学データの総称

*6 アンメット・メディカル・ニーズ:有効な治療方法が見つかっていない疾患における、新しい治療薬や治療法などへのニーズ

■Santenについて

Santenは、眼科領域に特化したグローバル製薬企業として、世界中の人々が「見る」ことを通じて、より豊かで幸せな人生を送れるよう、目の健康の維持・向上に取り組んでいます。1890年に日本・大阪で創業して以来、135年以上にわたり、眼科領域における医薬品および医療機器の研究開発・製造、および販売を通じて、世界中の人々の目の健康をサポートしてきました。Santenは眼科領域を専門とし、緑内障、ドライアイ、感染症、アレルギー、加齢黄斑変性、近視など、幅広い疾患領域に対応する製品ポートフォリオを有しています。現在、Santenの製品とサービスは世界60以上の国・地域で提供されています。「天機に参与する」という基本理念のもと、Santenは、眼科の専門性と患者さん中心の姿勢を大切に、「Happiness with Vision」の実現に向けて取り組んでいます。

詳しくは、https://www.santen.com/jaをご覧ください。

■FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)について

URL:https://lifescience.fronteo.com/products/drug-discovery-ai-factory/

「FRONTEO Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」は、自然言語処理に特化したAI「KIBIT(キビット)」(日本・欧州・米国・韓国特許取得済)と、FRONTEOの創薬研究者およびAIエンジニアの知見を融合したAI創薬支援サービスです。疾患関連遺伝子ネットワークの解析や、標的分子候補に関する仮説の構築を通じ、医薬品開発における研究者の意思決定を強力にサポートします。本サービスはすでに複数の大手製薬企業で導入され実績を積み重ねています。

※Drug Discovery AI Factoryに使われている技術は、FRONTEOが日本および韓国、米国、欧州で計21件の特許権を取得しています。

【参考:製薬企業との取り組み】

・FRONTEOとS-Quatre、Drug Discovery AI Factoryを活用し、次世代型ヒト乳歯歯髄幹細胞(SHED)の新規適応症探索に向けた共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/news/pr/20251118

・FRONTEOとUBE、Drug Discovery AI Factoryを活用し、創薬シーズのライセンスアウトを目的とした共同研究の基本合意を締結, https://www.fronteo.com/news/pr/20251113

Meiji Seika ファルマとFRONTEO、Drug Discovery AI Factoryを活用したドラッグリポジショニングに関するプロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/news/pr/20251023

・FRONTEOと北海道大学発認定スタートアップ エヌビィー健康研究所、PoC(実証実験)契約を締結, https://www.fronteo.com/news/251001

・FRONTEOと第一三共、Drug Discovery AI Factoryを活用した毒性情報解析に関する第2フェーズ契約を締結, https://www.fronteo.com/news/pr/20250818

・FRONTEOと日華化学、Drug Discovery AI Factoryを活用した化粧品領域における新規標的探索を目的とする共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/news/pr/20250805

・FRONTEOとマルホ、Drug Discovery AI Factoryを活用した皮膚科領域における創薬標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/news/pr/20250710

富士製薬工業とFRONTEO、女性医療領域における創薬シーズ評価に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/news/pr/20250709

メタジェンセラピューティクスとFRONTEO、世界的に注目されるマイクロバイオーム創薬の共同研究を開始, https://www.fronteo.com/pr/20250630

・FRONTEOと中外製薬、Drug Discovery AI Factoryを活用した標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250515

EAファーマとFRONTEO、AIを活用した創薬の標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250512

・FRONTEOとエーザイ、Drug Discovery AI Factoryを活用した標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250128

・FRONTEOと丸石製薬、Drug Discovery AI Factoryを活用したバイオマーカー探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20250109

・FRONTEOとUBE、Drug Discovery AI Factoryを活用したドラッグリポジショニングに関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/pr/20241114

第一三共とDrug Discovery AI Factoryを活用した毒性情報の最適化および解析業務に関する契約を締結, https://www.fronteo.com/news/pr/20241112

【参考:アカデミアとの取り組み】

・FRONTEOの医学論文探索AIシステム「KIBIT Amanogawa」、慶應義塾大学薬学部 病態生理学講座の難治がん研究に採用, https://www.fronteo.com/news/pr/20251106

・FRONTEOと米国オクラホマ大学、がん領域における創薬研究について共同研究を開始, https://www.fronteo.com/news/pr/20250723_02

・FRONTEOと東京科学大学、「Drug Discovery AI Factory」を活用した新たな創薬標的の探索に関する共同研究を開始, https://www.fronteo.com/pr/20250513

・FRONTEOと熊本大学、Drug Discovery AI Factoryを活用した新たながん治療法探索に関する共同研究を開始, https://www.fronteo.com/pr/20250508

■株式会社FRONTEOについて URL:https://www.fronteo.com/

FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT(キビット)」の提供を通じて、日夜、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。当社独自の自然言語処理技術(日本・欧州・米国・韓国特許取得済)は、汎用型AIとは異なり、教師データの量およびコンピューティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析を可能にします。加えて、解析した情報をマップ化(構造を可視化)する特許技術を活用することで、「KIBIT」が専門家のインサイトにダイレクトに働きかけることができ、近年、KIBITの技術が創薬の仮説生成や標的探索にも生かされています。

KIBITの独自技術およびアプローチを通じて、「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」理念の実現に向けて、ライフサイエンスAI、リスクマネジメント(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援分野経済安全保障分野リーガルテックAI分野)、DX(ビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援分野)の各事業で社会実装を推進しています。

2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国で事業を展開。資本金899,176千円(2025年3月31日時点)。

※FRONTEO、KIBIT、Drug Discovery AI FactoryはFRONTEOの日本および韓国、米国、欧州における商標または登録商標です。

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会社概要

株式会社FRONTEO

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URL
http://www.fronteo.com
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区港南2-12-23 明産高浜ビル
電話番号
03-5463-6344
代表者名
守本 正宏
上場
東証グロース
資本金
8億9861万円
設立
2003年08月