新型コロナウイルス感染症に関する『ルナルナ』独自調査 妊娠中・育児中・妊活中の女性に与える影響とは?

~『ルナルナ』で新型コロナウイルス情報に関する特設ページも公開~

株式会社エムティーアイ

 (株)エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』では、定期的にサービス内で様々な意識調査を行っています。
 多くのユーザーから回答が寄せられ、生理やカラダに関する内容をはじめ、ほかでは聞けない女性の悩みや本音が明らかになっています。
 今回のVol.39では、国内でも現在1万人を超える感染者(2020年4月23日時点)が出ている新型コロナウイルス感染症に関する、育児中、妊娠中、妊娠を希望している女性への影響や悩み・不安などについての調査を実施しました。調査では、それぞれのライフステージによって彼女たちの抱える不安も異なることが明らかとなりました。「全ての女性の幸せの実現に貢献する」をミッションとしている『ルナルナ』は、今回、女性たちの生の声を紹介することで、一人でも多くの人の不安を取り除けるような世の中になることを願っています。
■ 自分とお腹の中の子ども、ふたつの命を守る妊婦ならではの不安とは?
Q. 妊娠中に新型コロナウイルスの感染拡大が続いている現状について、不安なことはありますか。(複数回答:上位5つ)

 初めに、新型コロナウイルスの感染拡大が続く今、妊婦が抱えている不安の内容をたずねてみると、1位は「感染した際の胎児への影響」91.0%となり、9割以上の女性が自分よりも胎児への影響を気にしていることがわかります。2位には「感染した際の自身の重症化」74.3%、3位には「感染した際に治療薬がないこと」71.2%が続きました。日本産科婦人科学会によると、妊娠中に新型コロナウイルスに罹患する率は一般の人と変わらず、重症化率も同様か、むしろ低い値が報告されている※1とのことですが、一般的に妊婦は肺炎にかかると重症化する可能性が高かったり※2、胎児への影響のため服薬が制限されていたりと、未知のウイルスだからこそ妊婦の不安はより大きいことが想像されます。

■ 働く妊婦が受けられたサポートとは?不安を和らげるために職場ができることは…
Q. 現在妊娠中で働いている方は、新型コロナウイルスの感染が拡大したことで職場で受けられたサポートを教えてください(複数回答:上位5つ)

 続いて働いている妊婦を対象に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う職場でのサポート体制について聞いてみました。結果は「サポートはなかった」30.0%が1位となり、感染を恐れている妊婦の不安に対して職場の対応が追いついていない現状がうかがえます。2位は「在宅勤務になった」19.3%となり、雇用形態別でみると、正社員の女性が在宅勤務になった割合は23.4%なのに対して、契約・嘱託社員や派遣社員の場合は18.5%程度と、5ポイントほど低い結果となるなど、働き方によってサポートにも違いがあることもわかります。
 産休まで働く女性は多いため、在宅勤務をはじめ、時差出勤や特別休暇など、妊婦を感染から守るために考えられることは多々ありますが、自由回答では「夜勤が免除になった」、「身体の負担の少ない業務にしてもらった」、「交代勤務にしてもらえた」などのサポートを受けられたという声も多く、このような動きが多くの企業や団体に広がって欲しいと思います。


■ 7割の妊婦が「支援は不十分」だと感じている!今求められているサポートとは…?

 Q. 国内でコロナウイルスの感染拡大が続いているいま、感染防止の観点における妊婦へのサポートは十分だと感じていますか。/今後、新型コロナウイルスに関する妊婦へのサポートとして求めることがあれば教えて下さい。(複数回答:上位5つ)
 
このように不安が募っている状況の中で、新型コロナウイルスの感染防止のための妊婦へのサポートは十分であるかを聞いてみると、実に7割近くの人が「(サポートは)不十分だと思う」と回答しました。
 具体的に求めるサポートとしては、1位「妊婦や妊婦がいる世帯への優先的な消毒液の支給」68.7%、2位「妊婦や妊婦がいる世帯への優先的なマスクの支給」62.2%、3位「産婦人科の医療従事者への優先的な感染防止対策」60.8%という結果となり、家庭や医療機関など、妊婦の行動範囲を安全な環境にすることが望まれているようです。
 一方で、不安な時期に救われたエピソードをたずねると以下のような声が自由回答として寄せられました。

 

 

★職場のメンバーが妊婦に対して対応をして欲しいと職場に訴えてくれた
★在宅勤務と無理のない働き方を推奨してもらえています
★助産師さんから、立ち合いが難しくなった場合、陣痛中など全力でサポートすると言ってもらえたこと
★この時期に産まれてくるからには意味ある子だよと励ましてもらえた
★友人が手作りマスクをくれた。私の妊娠を知ったお客様から、アルコールティッシュを頂いた。本当にありがたいと思いました。
★ニュース番組で新型コロナウイルスの中、妊婦さんの抱える悩みを特集で行ってくれたこと。心配な気持ちを皆に理解してもらえた気がした。 

 多くの妊婦が、周りの人からの温かい声に支えられていることがわかります。具体的な支援ができる立場になくても、妊娠中の人が身近にいる場合は優しい声をかけてあげるだけで、妊婦の精神的な辛さは軽くなるのではないでしょうか。
 
■ 休園・休校中の保護者の対応は?悩みの1位は「子どもの精神的なストレス」

 

 Q. お子様の休校・休園中はどのように対応していますか。(複数回答:上位5つ)
 
続いて育児中の女性を対象に不安や悩みを聞いてみました。3月上旬から実施されている学校や幼稚園、保育園の休校・休園措置に関しての対応として最も多い回答は「現在、就業状況にないため、普段と特に変わらない」43.9%となりましたが、就業中の人からの回答は「親の仕事中は子どもだけで留守番をしている」16.2%、「仕事を休んで自身が子どもをみている」15.1%が多くなりました。在宅勤務などを活用し、家庭で子どもを見ながら仕事を していると回答した人は少なく、自由回答では「いつまで休校・休園が続くかわからず、先行きが不安。」という声も寄せられています。
 

Q. お子様の休校・休園中の困りごとや悩みを教えてください。(複数回答:上位5つ)
 このような休園・休校中の子どもを持つ保護者が抱える困りごとや悩みを聞いてみると、1位は「子どもの精神的ストレス」49.6%、2位が「子どもの運動不足」49.2%という結果となりました。現在は休園・休校だけではなく外出の自粛も必要なため、行動範囲がぐっと狭まることで気分が落ち込んでしまう子どももいるかもしれません。最近はオンラインのサービスも広く普及しているため、ビデオ通話で友達と話す時間を作ったり、家の中でできる運動をしたり、自粛しながらも気晴らしができる工夫をしてみるのも一つの解消法ではないでしょうか。
 また自由回答では、育児中の世帯に求める支援として経済的な援助から育児のアドバイスまで、様々な声が寄せられましたので、一部を紹介します。

★(休校によって)親が仕事を休んだ際の現金支給
★自宅で遊べるおもちゃの支給
★兄弟げんかが増えているので、子ども同士の衝突を防ぐ方法の周知
★タブレット等で、家にいてもできる全国統一の教育体制が整えばいい
★子どもの体力を発散させる場が欲しい。子どものストレス、精神面について相談したい 

■ 妊活中、不妊治療中の人にも新型コロナの影響が大!今後の方針を迫られる事態に…。

Q. 新型コロナウイルスの影響により、日本生殖医学会より会員医師に対して、「妊娠中に使える予防薬や治療薬が開発されるまで、不妊治療の延期を選択肢として患者さんに提示していただくよう推奨いたします」との声明が出されたことをご存知ですか。
 
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月1日(水)に、日本生殖医学会から会員の医師向けに妊娠中に使える予防薬や治療薬が開発されるまで、不妊治療の延期を選択肢として患者に提示することを推奨するという声明(http://www.jsrm.or.jp/announce/187.pdf)が出されました。妊活や不妊治療をしている人を対象に、この声明が出されたことを知っているかを聞いてみると「知っている」47.2%、「知らなかった」52.8%となり、医師向けに発信された声明にも関わらず4割以上の女性が認識しているという結果からも、この声明の影響力の大きさが感じられます。

Q.声明を受けて、今後の妊活・不妊治療についてどのような判断をされたかを教えてください。/そのような判断をされた背景を教えてください。

 また、この声明を受けて現在自身が行っている妊活や不妊治療の方針をどのように考えているかを質問すると、「妊活・治療を継続する」48.1%が最も多い回答となりました。次いで「しばらく様子をみて、判断す る」23.9%、「まだ迷っている」12.8%と続くように、答えを出せずにいる人も少なくないようです。

 判断の背景を問うと、「自身で考えて結論を出した」68.4%が最も多く、次いで「パートナーと相談した」54.3%となりました。現時点では、妊活や治療の方針については医師からの指示よりも当人たちの気持ちを尊重した決断をしていることがわかります。
 
Q.今回の生殖医学会からの声明についてどのようにお考えですか。
 
声明をどのように受け入れたかを尋ねる質問では、1位「理解はするが、受け入れられない」43.0%となり、子どもを望んでいる夫婦にとってはやはり葛藤があるようです。一方で、この声明を「当然のこととして受け入れる」と回答する人も34.0%と少なくなく、妊娠をしてもその後のリスクを心配する声が目立ちました。妊活・不妊治療の方針に関する判断は、パートナーはもちろん、かかりつけの医師ともよく相談して欲しいと思います。

 

 また、このような判断をする中で救いになった言葉やエピソードをたずねると、沢山の自由回答が寄せられましたので、最後にその一部を紹介します。

★パートナーが、妊活は中断しないと言ってくれた
★年齢的にも妊娠の確率が低くなってきていることを踏まえ、一度でもチャンスは逃したくないという思いを主人に伝えたところ、同じ思いですぐに同意してくれた
★不妊治療を始めるまで健康な体を作るように心掛けようと夫に言われました
★授からないけど、新しい命を救っていると捉えようとパートナーに言われた
★夫が、新しく宿る命以上に私の命が大切と言ってくれた
★夫が、話をゆっくり聞いてくれて、一緒に頑張ろうと言ってくれた。 また、第一子妊娠時からお世話になっている主治医の先生も、「コロナが少し落ち着くまで、積極的な治療はしない」という私の気持ちに寄り添い、漢方という選択肢を提示してくださった。

 


 
 今回の独自調査では、新型コロナウイルス感染症による妊娠中、育児中、妊活・不妊治療中の女性の不安や悩みが明らかになりました。感染症の収束はまだ見通しが立たない状況ですが、『ルナルナ』はそれぞれのライフステージに合わせて、国や学会などが出している感染症に関する正しい情報の発信をアプリ内のコラムで実施することで、今後も彼女たちの不安や悩みに寄り添っていきます。
 そして、不安な状況の中で人々が手を取り合って、少しでも前向きな気持ちで日々を過ごせる世の中の実現の一助となることを目指します。
 
新型コロナウイルス感染症に関する『ルナルナ』のページはこちら:https://pc.lnln.jp/article/mtihp-0003856


≪愛媛大学大学院 医学系研究科 産科婦人科学 教授 杉山 隆先生からのコメント≫
 
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、妊婦さんの感染も増加することが予想され、妊婦の皆さんや不妊症の治療を含め妊活中の方には、心配や不安をお持ちのことだと思います。現時点でお母さんが感染された際の胎児への影響は明らかとはなっていませんので、どうぞ過剰な心配はされませんようにお願いします。
 働く妊婦さんへのサポートが必要ですが、医学的な問題がある場合は、かかりつけ医に相談の上、「母性健康管理指導事項連絡カード」をご利用ください。
 お子さんをお持ちのお母さんは、いろいろ大変でしょうが、お子さんと接する時間をなるべく取ってあげてください。
 最後に皆さんがお世話になる医療施設は院内感染の場となり得ますので、各施設の決め事は必ずお守りください。何かお困りの際は、とにかくかかりつけ医の先生やスタッフの方にご相談ください。皆様の健やかな妊活・妊娠・育児生活をお祈りいたします。


調査実施時期 : 2020年4月10日(金)~4月12日(日)
調査方法および人数 :『ルナルナ』、『ルナルナ ベビー』にてアンケート調査。10代~50代以上の女性、10,129名

 ※1:令和2年4月7日 日本産科婦人科学会理事⾧ 、日本産婦人科医会 会⾧による「妊娠中の皆さまへ」よりhttp://www.jsog.or.jp/uploads/files/news/20200407_COVID19.pdf
※2:令和2年4⽉1⽇ 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策 ~妊婦の方々へより
https://www.mhlw.go.jp/content/11925000/000620977.pdf
 

サイト名:ルナルナ®
概要:ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス
<無料コース>生理日予測を始めとする、女性のカラダとココロの健康管理サービス。過去の生理日から生理日・排卵日を予測し、日々の体調変化をお知らせします。
<ベーシックコース>デリケートな女性のカラダとココロの健康情報サービス。
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課金額(税抜)
ベーシックコース:月額180円  ファミリーコース:月額300円  プレミアムコース:月額 364円
アクセス方法:『ルナルナ』で検索

※『ルナルナ』は(株)エムティーアイの登録商標です




 

 

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代表者名
前多俊宏
上場
東証プライム
資本金
52億1800万円
設立
1996年08月