欧州難民危機 イタリアへの航海急増に警鐘 密航者の多くが保護者を伴わない若者 【プレスリリース】
現在の平均千人/月から、さらに増加の見込み
※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_91250.html でご覧いただけます。
【2016年5月29日 ニューヨーク/ジュネーブ発】
ユニセフ(国連児童基金)は、地中海でこの1週間に死亡した難民・移民の数に、警鐘を鳴らしています。その多くが、保護者の同伴のない子どもたちであったと考えられます。
リビアからイタリアへ渡る危険な航海をする子どもの難民・移民が夏に増加することを見越して、ユニセフはまもなく、イタリア政府とともに子どもの保護に関する支援を開始します。海を渡る子どもたちの圧倒的多数は、保護者を伴わない若者で、旅路のあらゆる段階で残虐な虐待、搾取、ときには死に至る危険に直面します。
「私が、こうした旅をしている子どもたちから個人的に聞いた話は、恐ろしいものです。子どもたちがこのような悲劇に直面するなどあってはならないことです。子どもたちの命は、お金のことしか頭にない密入国業者の手にゆだねられているのです」とユニセフのヨーロッパ難民危機特別コーディネーターであるマリーピエール・ポワリエールは述べました。
今年に入って、毎月平均で1,000人の同伴者のない子どもたちがイタリアに到着していますが、その数は今後数カ月で急増するとユニセフは予想しています。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)
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