[定期報告]UUUM 誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チームの取り組み報告(2024年1月〜2024年12月)
UUUM株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:梅景 匡之、以下、UUUM)は、インターネット上の誹謗中傷および攻撃的投稿からUUUM所属クリエイターを守るための「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」(以下、本チーム)を2020年6月より設置し、従前からの対策を強化、より断固として法的措置を講ずる基本方針のもと、取り組みを推進しております。
本リリースでは、本チーム設置から5年目にあたる2024年1月1日から2024年12月31日までの12カ月間の活動状況とその成果、そして、浮上した課題等について報告いたします。
「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」の取り組み報告
<数値概要>
2024年1月1日~2024年12月31日
具体的な対応件数:134件(内、加害者検挙:3件、 加害者特定に向け対応中:2件、匿名投稿サイトに対する法的措置:1件)
警告又はプラットフォームへの通報の削除率 83.8%(88件/105件)
※参考(前年)
2023年1月1日~2023年12月31日
具体的な対応件数:55件(内、加害者検挙:1件、 加害者特定に向け対応中:1件)
警告又はプラットフォームへの通報の削除率 89.7%(44件/49件)
数字から見えてくる傾向
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相談/通報件数は、前年比で約倍増(昨年:232件 本年:432件*)となり、ファンの皆様における誹謗中傷に対する関心と問題意識の高まりが感じられる
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相談/通報件数に比例して、対応件数も倍以上に増加(昨年:55件 本年:134件*)
*本年の相談/通報件数は432件にのぼりましたが、そのすべてが権利侵害・規約等違反に該当するわけではなく、法的に対応可能と判断された事案に限定した結果のうち、実際に具体的な対応に至った件数は134件となっております。
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殺害予告(19件)、クリエイターになりすました不適切な投稿・偽情報の発信(15件)が増加傾向
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プライバシー侵害では、住所・氏名・電話番号の無断公開以外に、今期は私生活の内容の無断公開(6件)が増加傾向
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生成AIを使ってクリエイターの声を無断利用してイメージ低下につながるような虚偽投稿がされる新たな類型も出現
主な対応類型
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殺害予告等の脅迫行為
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名誉毀損行為、侮辱行為
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なりすまし行為(クリエイターになりすましたアカウントによる不適切な内容の投稿や偽情報の発信)
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プライバシー権侵害行為(クリエイターの住所・本名・電話番号・私生活の内容の無断公開)
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パブリシティ権侵害行為(クリエイター名称・写真の広告への無断利用)
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著作権侵害行為(クリエイターコンテンツの無断転載、イメージ低下につながる画像改変)
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偽グッズの販売
具体的な対応の概要
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殺害予告等の脅迫行為
→加害者検挙に向けて管轄警察に連携
(検挙:3件、捜査中:2件、予告日時付近での自宅周辺パトロール:1件)
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名誉毀損行為、侮辱行為
→投稿者への警告、プラットフォームへの削除申請。
→悪質な権利侵害の場合は、弁護士へ連携し加害者特定の上で損害賠償請求(特定に向けて対応中:2件)
→通報しても権利侵害が放置されている匿名投稿サイトへの法的措置(弁護士へ連携し損害賠償請求に向けて対応中:1件)
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なりすまし行為(クリエイターになりすましたアカウントによる不適切な内容の投稿や偽情報の発信)
→相手方への警告、プラットフォームへのアカウント凍結依頼。
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プライバシー権侵害行為(クリエイターの住所・本名・電話番号・私生活の内容の無断公開)
→投稿者への警告、プラットフォームへの削除依頼。任意で削除されない場合はプロバイダへの送信防止措置依頼。
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パブリシティ権侵害行為(クリエイター名称・写真の広告への無断利用)
→相手方への警告。ストア運営会社への通報。
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著作権侵害行為(クリエイターコンテンツの無断転載、イメージ低下につながる画像改変)
→相手方への警告、プラットフォームへの削除依頼。
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偽グッズの販売
→ファンの方に向けた注意喚起、相手方への警告、プラットフォームへの通報。
対応を通じて見えてきた課題・目指すもの
UUUMはインターネット上の誹謗中傷対策を継続的に推進しており、今期の対応においては以下のような課題が顕在化しております。
一部の匿名投稿サイトにおいては、権利侵害が明白と認められる投稿に対して削除要請を行ったにもかかわらず、一切の応答がないまま投稿が放置され、結果として当該サイトが誹謗中傷の温床となっている実態を確認しております。UUUMは、これらの状況に対し、法的措置を講じるなど、適切な対応を求めるべく必要な対応を進めております。
また、一部のプラットフォームにおいては、なりすまし被害に対する通報の際に、本人確認手続が過度に厳格であることから、他の権利侵害に基づく手続を余儀なくされる事例や、同一のアカウントに対して多数(100件以上)の通報を行っても、アカウント凍結等の措置が一切取られないケース、さらには、日本国内法に基づき正当な権利侵害を主張しても、プラットフォーム独自の基準によって削除が見送られるケースなども確認しております。
こうした課題を踏まえ、UUUMは関係プラットフォームとの対話を積極的に行っており、その結果、かつては削除に3カ月を要していた案件が、1カ月程度に短縮されるなど、一定の成果も得られつつあります。今後もプラットフォームとの協力体制を一層強化し、インターネット上の健全なコミュニティの形成に向けて取り組んでまいります。
さらに、悪質な誹謗中傷への対応として発信者情報開示請求を行うにあたり、通信ログの保存期間が事業者によって異なることから、発信者の特定に至らない事例も少なくなく、被害者救済の観点からは、現行制度が依然として不十分かつ不安定であると認識しております。この点についても、制度の改善に向けて、行政機関や関係団体との連携を強化してまいります。
UUUMは、これらの課題の解決に向けた具体的なアクションを今後も継続し、あわせて、法的措置の進捗や結果についても、順次、適切な形で公表してまいります。
その他取り組み
クリエイターエコノミー協会の「誹謗中傷対策検討会」及び「誹謗中傷対策分科会」を通じて、以下のような誹謗中傷対策に取り組んでまいりました。
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2024年5月22日 賛同企業12社と総務省、警視庁刑事部、業界団体、法律事務所等の後援を受け「悪意のある誹謗中傷には断固たる措置を」の共同発表
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2024年5月29日 YouTubeが取り組む「ちょっとまって:投稿前に、想像しよう」キャンペーンに協力
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2025年1月24日 インターネット上の誹謗中傷等、主に権利侵害情報への対応を強化するための法令等改正案等へのパブリックコメントの提出
UUUMは今後も加盟団体である一般社団法人クリエイターエコノミー協会、一般社団法人セーファーインターネット協会、一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構との連携も含め、より多くの方々の意識変容、行動変容に結びつくような活動に取り組んでまいります。
最後に、UUUMは、皆様からの通報のご協力に支えられて、UUUM所属クリエイターに対する誹謗中傷および攻撃的投稿を早期に把握し、迅速な対応をとることができております。あらためまして、皆様のご協力に感謝申し上げますとともに、今後ともUUUM所属クリエイターに対する誹謗中傷および攻撃的投稿につきましては、以下の通報フォームよりご連絡いただきますようお願い申し上げます。
<誹謗中傷、攻撃的投稿に関する通報>
https://www.uuum.co.jp/inquiry-post-report
UUUM株式会社 コーポレートサイト
https://www.uuum.co.jp/
UUUM クリエイターサイト
https://www.uuum.jp/
本リリースに関する報道機関からのお問い合わせ先
UUUM株式会社 広報
kouhou@uuum.jp
受付時間:平日10:00~19:00
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