北海道教育大学函館校の学生から北海道・檜山地域の活性化について提案いただきました!
~ 北海道檜山振興局と北海道教育大学函館校による連携事業 ~
北海道檜山振興局では、日本遺産や北海道遺産に選ばれているなど道内有数の歴史文化資源を活かした檜山地域の活性化に取り組んでいます。
今回はその取組の一環として、北海道教育大学函館校(平井健文講師と同氏ゼミ所属の学生)にご協力いただき、同校の学生に檜山地域の地域資源の調査と地域活性化に向けた提案を行っていただきましたのでご紹介させていただきます。
●北海道・檜山地域について
檜山地域は北海道の南西部、渡島半島の日本海側に位置し、南部4町と北部2町、離島の奥尻町の全7町で構成されています。
7町のうち5町が海岸線を有しており、海岸沿いには切り立った岸壁や奇岩が連続し、夏は穏やかで澄みわたった海と、そこに沈む美しい夕日を眺めることができます。
檜山地域は道内でも極めて古い歴史を有している地域であり、松前藩の祖とされる武田信廣が1470年頃に築いた「勝山館」跡や、「江差の五月は江戸にもない」といわれるほど繁栄を極めた北前船交易によりもたらされた江差追分をはじめとした伝統芸能や生活文化など、数々の歴史文化資源を有する地域です。
●連携事業のきっかけ・概要
このように豊かな景観や歴史文化資源を有する檜山地域ですが、認知度不足に起因する観光客の少なさなどにより観光による地域経済への波及効果が著しく低く、そのポテンシャルをうまく生かし切れていないのが現状です。
そこで、北海道檜山振興局では、令和6年度から管内各町とともに、檜山地域の独自性のある歴史文化資源を活用した新たな価値の創出に取り組んでいます。
その取組を進めていく中で、誘客のターゲットとなる地域外の方々が感じる歴史文化資源の価値や魅力について理解することが重要であると認識したことから、北海道教育大学函館校の平井健文講師にご協力いただき、同講師ゼミ所属の学生7名の目線による歴史文化資源の調査と活用に向けた提案をしていただくこととなりました。
●歴史文化資源の調査
地域外の学生の目線で事前に檜山地域の歴史文化資源をピックアップしていただき、令和6年(2024年)11月26日(火)に檜山地域の歴史文化資源の調査(視察)をしていただきました。
当日は少し風が強かったものの天候に恵まれ、江差町と上ノ国町にもご協力いただきながら、旧中村家住宅(江差町)や勝山館跡(上ノ国町)などを視察していただきました。
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●歴史文化資源の活用に向けた提案
学生のみなさんには11月の視察やその後のゼミ活動を通じて、檜山地域に訪れる観光客に感じてもらうべき新たな価値(ストーリー)について、検討していただきました。
検討結果について地元関係者に提案という形でご報告いただく機会として、令和7年(2025年)2月13日(木)に北海道檜山振興局主催で「檜山地域の歴史文化資源活用に係る報告会」を開催しました。
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はじめに、平井講師から学修プロセスやゼミでの議論の概略についてご説明いただいた後、学生の皆さんから『交易と足跡』、『土地と生業』の2つのカテゴリーで計8つ(各学生1つか2つ)のストーリーについてご提案いただきました。
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学生の皆さんの熱意あふれるプレゼンテーションに、参加した地元関係者の皆さんも熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
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その後、平井講師をファシリテーターに歴史文化資源を活かした檜山地域の活性化について、参加者全員で意見交換を行いました。
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報告会終了後、地元関係者からは、「これまで気づいていなかった新たな地域資源の価値を知ることができた。」、「地域の課題を考える上で、新たな視座を得ることができた。」といった意見をいただきました平井講師、学生の皆様、ご協力いただきありがとうございました!
北海道檜山振興局では、北海道教育大学函館校の学生の皆さんからいただいたご提案や意見交換の内容も踏まえながら、次年度以降も引き続き、歴史文化資源を活かした檜山地域の活性化に取り組んでまいります。
●お問い合わせ先
北海道檜山振興局地域創生部地域政策課
TEL:0139-52-6481 FAX:0139-52-5781
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