ケニアで暮らす難民にコンパクトソーラーライト2000台を寄贈~パナソニックのソーラーランタン10万台プロジェクト~
パナソニック株式会社は、国連難民高等弁務官(UNHCR)ケニア事務所に対し、コンパクトソーラーライト2000台を寄贈しました。その寄贈式典が2013年5月16日、UNHCR駐日代表のヨハン・セルス氏、副代表の久保眞治氏、国連UNHCR協会理事の檜森隆伸氏はじめ関係者の方々ご出席のもと、東京にて開催されました。
式典では、パナソニックを代表して、ブランドコミュニケーション本部CSR・社会文化グループ 小川グループマネージャーが、今回の寄贈背景や製品について、「今回コンパクトソーラーライトを活用いただくケニアの2つの難民キャンプでは現在約60万人の難民が生活し、人口の増加に伴う課題、例えば住居スペース、水、病院などの不足や、衛生状況の悪化など様々な問題が蓄積されていると聞いています。折しも今年6月1日から横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)ではアフリカ諸国が抱える様々な開発課題について議論が行われますが、今回のコンパクトソーラーライト寄贈が、『人間の安全の保障』という観点から、難民キャンプで暮らす人々の安全や、生活の質の向上に寄与することに期待しています」と話しました。
これに対し、ヨハン・セルスUNHCR駐日代表からは、「難民キャンプのニーズは多岐におよび、このたびのパナソニックからのご支援は、人間の安全保障・教育・医療の観点からも、とても意義深いものであり、特に TICAD Vが開催される直前という素晴らしいタイミングに実施いただき、大変ありがたいことです」という謝意を表明いただきました。また、UNHCRからパナソニックに対し、感謝状が授与されました。
■寄贈先の現状について
寄贈されたコンパクトソーラーライトは、ケニアにある2か所の難民キャンプ(ダダーブ難民キャンプ、カクマ難民キャンプ)で使われます。そこで生活する人々の多くが、20年以上も祖国に帰れず、難民としてケニアで暮らしています。ケニア北東部、ソマリアに隣接するダダーブ難民キャンプは、1990年初頭、3つのキャンプに9万人のソマリア難民を収容できるよう設営されましたが、人口は近年急増し、現在では、5つのキャンプに約43万人が避難生活を送っています。一方、ケニア北西部、南スーダン国境近くにあるカクマ難民キャンプも、1990年初頭、約2万人のスーダン(当時)難民を受け入れるために設営されました。今では、人口が11万人を越え、最大数のソマリア人に続き、南スーダン人、スーダン人、エチオピア人など、15か国からの難民が暮らしています。UNHCRケニア事務所では、これら難民の法的保護に加えて、包括的な難民支援活動を行っています。
■ソーラーランタン10万台プロジェクト
今回の寄贈は、パナソニックが推進する「ソーラーランタン10万台プロジェクト」の一環として行なわれました。同プロジェクトは、新興国・途上国の社会課題解決を目的とし、これらの国々の無電化地域に対して小型ソーラー照明器具を寄贈するものです。2012年度からスタートし、創業100周年を迎える2018年までに、合計10万台の寄贈を目指します。既にミャンマーとインドへの寄贈を実施、サブサハラ・アフリカ地域に対しては今回が初めての寄贈となります。
パナソニックは、無電化人口の多いアジア・アフリカなどの新興国・途上国を対象に、今後も本業の技術・製品・ソリューションを活かした企業市民活動を継続し、持続可能な開発、そして国連ミレニアム開発目標(MDGs)達成への貢献につながる取り組みを行っていきます。
▼パナソニックが「ソーラーランタン10万台プロジェクト」始動~太陽光による電気照明を世界の無電化地域に届ける
http://panasonic.co.jp/news/topics/2013/109648.html
▼カンボジアに灯る希望のあかり~パナソニックのソーラーランタン10万台プロジェクト【動画ニュース】
http://panasonic.co.jp/news/topics/2013/110641.html
▼パナソニックの「ソーラーランタン10万台プロジェクト」
http://panasonic.co.jp/citizenship/lantern/
http://www.youtube.com/watch?v=Lfaq8dvZ3Y8
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