老いを意識する時、「読まずに死ねない本」がこんなにあります! 前田速夫さんの新刊『老年の読書』(新潮選書)が本日発売!
文芸誌の元編集長が、「老い」と「死」にまつわる古今東西の名著から50冊以上を選りすぐって懇切に解説。
新潮社は、文芸誌「新潮」前編集長の前田速夫氏による新刊『老年の読書』(新潮選書)を9月22日に刊行いたします。
誰しも年を重ね、行く末を思う時があります。老いと、その先にある死を意識する時、どんな人でも不安になるのではないでしょうか。そんな時には読書が支えになってくれます。古今東西、多くの文人や哲学者が「老い」と「死」について考えてきたからです。
『老年の読書』は、自身も老境を迎え闘病も体験した著者が、古代ギリシア・ローマのテオプラストスやキケロなどの文人・哲学者から現代日本の山田風太郎や古井由吉などの作家まで、老いと死について綴られた数多くの名著から「老いに克つ、老いに向き合う、老いの悩みに答える」ための箴言を抜き出し、懇切に解説を加えた、比類のない読書案内です。
併せて、長年にわたり文芸誌の編集に携わってきた著者の、川端康成や宇野千代、瀬戸内寂聴や小島信夫といった作家たちのちょっとしたエピソードも盛り込まれ、文学ファンにとっても興味深い一冊になっています。
誰しも年を重ね、行く末を思う時があります。老いと、その先にある死を意識する時、どんな人でも不安になるのではないでしょうか。そんな時には読書が支えになってくれます。古今東西、多くの文人や哲学者が「老い」と「死」について考えてきたからです。
『老年の読書』は、自身も老境を迎え闘病も体験した著者が、古代ギリシア・ローマのテオプラストスやキケロなどの文人・哲学者から現代日本の山田風太郎や古井由吉などの作家まで、老いと死について綴られた数多くの名著から「老いに克つ、老いに向き合う、老いの悩みに答える」ための箴言を抜き出し、懇切に解説を加えた、比類のない読書案内です。
併せて、長年にわたり文芸誌の編集に携わってきた著者の、川端康成や宇野千代、瀬戸内寂聴や小島信夫といった作家たちのちょっとしたエピソードも盛り込まれ、文学ファンにとっても興味深い一冊になっています。
■本書で紹介する主な名著(登場順)
キケロ『老年について』
セネカ『生の短さについて』
テオプラストス『人さまざま』
モンテーニュ『随想録』
鴨長明『方丈記』
吉田兼好『徒然草』
シェイクスピア『リア王』
トルストイ『イワン・イリッチの死』
チェーホフ『退屈な話』
永井荷風『断腸亭日乗』
井伏鱒二『厄除け詩集』
川端康成『眠れる美女』
谷崎潤一郎『瘋癲老人日記』
室生犀星『われはうたえども やぶれかぶれ』
宇野千代『幸福』
田辺聖子『姥ざかり』
内田百閒『日没閉門』
木山捷平『軽石』
高見順『死の淵より』
色川武大『狂人日記』
耕治人『そうかもしれない』
古井由吉『白暗淵』
小島信夫『うるわしき日々』
藤枝静男『田紳有楽』
吉田健一『時間』
山田風太郎『人間臨終図巻』
佐野洋子『がんばりません』
冨士正晴『どうなとなれ』
――など多数。
■本書で紹介する「老い」と「死」にまつわるさまざまな箴言(ほんの一例です)
「わしにとって老年は軽いのだ。そして煩わしくないどころか、喜ばしくさえあるのだ」(キケロ『老年について』中務哲郎訳、岩波文庫より)
「死ぬ術は生涯をかけて学び取らねばならないものなのである」(セネカ『生の短さについて 他二篇』大西英文訳、岩波文庫より)
「太陽と死とは、じっとして見てはいられない」(ラ・ロシュフコオ『箴言と考察』内藤濯訳、岩波文庫より)
「不知(しらず)、生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る」(鴨長明『方丈記』【『方丈記 発心集』】三木紀人校注、新潮日本古典集成より)
「命長ければ辱(はぢ)多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ」(吉田兼好『徒然草』木藤才蔵校注、新潮日本古典集成より)
「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」(井伏鱒二『厄除け詩集』講談社文芸文庫より)
■著者の言葉
老いと死は、どんな偉人にも、どんな平凡な人間にも、百パーセント間違いなく訪れる。その老年をどう生き、この世との別れをどう済ませておくか、これはなかなかの難題である。さればこそ、古今の名著をひもといて、偉人達人の境地に、一歩でも半歩でも近づきたいと思うのだ。
老年の読書は、みずからの老いをどう生き、どう死を迎えるかに直結している。そのことを考えるのに、本書がいくらかでもお役に立てれば幸いである。(「はじめに」より)
■著者紹介
1944年、福井県生まれ。東京大学文学部英米文学科卒業。68年、新潮社入社。95年から2003年まで文芸誌「新潮」編集長を務める。87年より白山信仰などの研究を目的に「白山の会」を結成。著書に『異界歴程』『余多歩き 菊池山哉の人と学問』(読売文学賞受賞)、『白の民俗学へ 白山信仰の謎を追って』『古典遊歴 見失われた異空間を尋ねて』『「新しき村」の百年 〈愚者の園〉の真実』『海人族の古代史』『谷川健一と谷川雁 精神の空洞化に抗して』など。
■書籍データ
【タイトル】老年の読書
【著者名】前田速夫
【発売日】2022年9月22日(木)
【造本】新潮選書(四六判変型ソフトカバー)
【本体定価】1,650円(税込)
【ISBN】978-4-10-603876-1
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603876/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像