処女詩集で一⻘窈さんも注目した、イタリア人の詩人による珠玉のエッセイ『誤読のイタリア』が光文社新書より1月20日(水)発売
来日9年、夏目漱石など日本文学を愛する
日本文学研究家・翻訳家・詩人として活動するイタリア人が
ユーモアを交えて綴った心温まるエッセイ
【「まえがき」より】
『誤読のイタリア』が描写する「イタリア人像」には、皆に知られている部分と、まったく知られていない部分のどちらもあると思う。すでに知られているところでは、イタリア人の行動。あまり知られていないところでは、その言動の理由。本書では、イタリア文化の「形」で止まらずに、その「神髄」まで遡って説明しようとした。イタリア人の目を借りると、イタリア人への理解を深められる。そうすることで、「いつものイタリア人」でありながらまったく「新しいイタリア人」像が見えてくるのだろう。
【目次】
●まえがき――「誤読」の異文化
(須賀敦子氏が訳したイタリアの詩 他)
●第1章――誤読のイタリア人
(イタリア語と日本語における「大嫌い」/イタリア語には「ゆるみ」がある 他)
●第2章――誤読の人間関係
(「出会いがない」は日本ならではの表現? 他)
●第3章――誤読の恋愛関係
(“特別ナンパ禁止令”/イタリア人の恋愛3ヶ条 他)
●第4章――誤読の家族
(暖炉のない家は本当の家ではない/「マフィア」という家族 他)
●第5章――誤読のイタリア料理
(茹で過ぎのパスタは喧嘩の原因になる/「この寿司にはオリーブ・オイルが足りない!」 他)
●あとがき――「変なイタリア人」と日本
【「あとがき」より】
異文化は「まるで母国文化を反映させる鏡」のようなものだろう。新しく得た目線で母国の文化を見ることによって、思いがけない「発見」が多数あった。(中略)異文化に出会ったからこそ、母国文化に再会できたわけだ。「距離感ゼロ」や「喋り好き」など、昔の私は母国文化に対する「誤読」を多くしていた。が、「誤読している」という意識がなかったのだ。その意識をくれたのは、異文化。日本との出逢いのおかげで、自分の中でもやもやとしていたイタリア文化のことを新たに認識できて、初めて理解することができた。「誤読」から「正読」へと。そうすることで、過去に咲く機会がなかった私の「イタリア人性」は、ようやく花開いた。
【著者紹介】
ディエゴ・マルティーナ(Diego Martina)
1986年、イタリア・プーリア州生まれ。日本文学研究家、翻訳家、詩人。ローマ・ラ・サピエンツァ大学東洋研究学部日本学科(日本近現代文学専門)学士課程を卒業後、日本文学を専攻、修士課程を修了。東京外国語大学、東京大学に留学。翻訳家としては谷川俊太郎『二十億光年の孤独』と『minimal』、夏目漱石の俳句集などをイタリア語訳、刊行。詩人としては、日本語で書いた処女詩集『元カノのキスの化け物』(アートダイジェスト)が読売新聞の書評で「2018年の3冊」の一つとして歌手・一青窈に選出される。黒田杏子主宰の「藍生俳句会」会員。
【書籍詳細】
書名:『誤読のイタリア』
著者:ディエゴ・マルティーナ
発売:光文社
発売日:2021年1月20日(水)
定価:本体800円+税
判型:新書判ソフトカバー
★各書店や、Amazon(https://www.amazon.co.jp/dp/4334045200/)などネット書店でも予約受付中!
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