コミュニティ通貨「まちのコイン」を活用した鎌倉市SDGsつながりポイント事業3周年「クルッポアワード2023」3月10日開催
〜 授賞式および「地域通貨とウェルビーイングの向上」に関する講演を開催 〜
株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役 CEO:柳澤⼤輔)が開発したコミュニティ通貨(電⼦地域通貨)サービス「まちのコイン」が鎌倉市のSDGsつながりポイント事業に活用されてから、2024年1月19日で3周年を迎えました。そこで、2023年1月1日から12月31日までの間に「クルッポ(鎌倉市の通貨名)」を多く利用した人や場所を対象に、SDGsの推進とコミュニティ活性に貢献したことを称える「クルッポアワード2023」を3月10日(日)に鎌倉商工会議所ホールで開催します。
◾️背景:SDGsのジブンゴト化、クルッポとウェルビーイングの向上
鎌倉市では2021年1月19日に「SDGsつながりポイント事業」として導入され、「クルッポ」の通貨名で親しまれています。「SDGsつながりポイント事業」は、地域の社会的課題の解決を図る活動にクルッポを利用し、
住民・店舗・企業の直接・間接的な参加を促し、「地域活性化」と「SDGsの自分ごと化」を図ることを目的とした事業です。クルッポは、2024年2月にはユーザー数1万7千人、加盟店数が370スポットを超えました。
鎌倉市では特にゴミの削減や廃棄物のリユースといった社会課題の解決の一助としてクルッポが活用されており、ビーチクリーンなどの清掃活動への参加でクルッポを獲得できたり、不要になった物品をクルッポと交換したりできます。
また、近年欧米では地域通貨がウェルビーイング向上につながると注目が集められており、クルッポをはじめとする「つなぐ」地域通貨とウェルビーイングとの関連に関する研究※も進められています。本研究では、クルッポをはじめとする「つなぐ地域通貨」が人と人、人と自然・文化・歴史をつなげることで、使用者の地域愛着を醸成し、主観的ウェルビーイングを高めるという結果が得られています。今後も、カヤックは鎌倉市と共にクルッポを活用しながら、SDGsの推進、そして使用者のウェルビーイング向上に貢献してまいります。
※参照:学術研究論文 高尾真紀子(法政大学) 末吉隆彦(クウジット株式会社) 江上広行(株式会URUU)磯崎隆司(株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所) 保井俊之(叡啓大学)「地域通貨の利用が利他とつながりを通じて主観的ウェルビーイングを向上させる経路」『地域活性研究』Vol.19, pp.11-19.
【「クルッポアワード2023」概要】
日時 |
2024年3月10日(日)10:00~11:30 |
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場所 |
鎌倉商工会議所ホール |
内容 |
開会のご挨拶(鎌倉市 松尾崇市長) クルッポ3周年の感謝と振り返り (面白法人カヤック代表取締役CEO 柳澤大輔) 講演「地域通貨とウェルビーイング」 (広島県公立大学法人叡啓大学学部長・教授 保井俊之氏) 授賞式 松尾市長からの表彰状授与 懇談会「クルッポ旗振り役に聞いてみたい!」 集合写真撮影 |
参考資料
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コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」の利用方法と特長
「まちのコイン」はひと・まち・地球にうれしい体験で地域をつなげるコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービスです。本通貨を活用することで、 地域内外の人のつながりをつくり、 良好な地域コミュニティ形成が期待できます。「まちのコイン」は、2019年9月に神奈川県「SDGsつながりポイント事業」で採択されて以来、福岡県八女市など20の地域*で活用されています。
鎌倉に本社を置く当社は、地域固有の魅力を資本と捉えた「地域資本主義」という考えを発信しています。
「まちのコイン」は、「地域社会資本」である地域のコミュニティとの繋がりを促進する、仲間づくりのためのコミュニティ通貨です。人と人とが繋がることで、その地域をもっと好きになり、地域の社会課題の解決や地域経済の活性に貢献することを目指します。
*2024年2月現在、神奈川県相模原市・小田原市・鎌倉市・厚木市・日吉エリア、東京都渋谷区・下北沢エリア・秋葉原・池袋、長野県上田市、小諸市、滋賀県、大阪府八尾市、香川県多度津町、高知県高知市、岡山県新庄村、鳥取県智頭町、福岡県八女市、沖縄県石垣市、新潟県燕三条エリアの20地域で導入中
【仕組み】
「まちのコイン」アプリをダウンロードし、QRコードを介して、ユーザーがポイントを獲得、利用できます。ユーザーは地域活動などに参加するとポイントを獲得し、獲得したポイントは加盟店等で利用することができます。
*円に換金することはできません。最大90日で利用できなくなります。
【特長】
1.まちの個性や課題に合わせた体験設計
少子高齢化や自然環境の保護、移住関係人口の促進やまちの賑わい創出など。そのまちの個性や課題に合わせて、コインを獲得したり利用したりする体験チケットを考え、設定することができます。例えば、海の環境を守りたいまちでは「ビーチクリーンに参加する体験」を提供するなどです。
2.地域内外の人をつなげ、関係人口創出に寄与
地域以外の人でも利用可能です。地域内外の人が一緒に地域活動に参加したり、地域外の人が地元のお店を利用したりすることで、関係人口の創出にも繋がります。
3.ゲーム感覚でSDGsの自分ごと化を促進
参加頻度でボーナスポイントが付与されたり、ポイントが増えるとレベルアップしたりと、ゲームのように楽しみながら、自然と地域活動に参加する機会を創出します。後からまちのコインの「活動履歴」をみることで、自分の行動がどのSDGsのゴールにつながっているか振り返ることもでき、SDGsの自分ごともつながります。
4.経済活動の活性化
「まちのコイン」は地域のお店など「スポット」にユーザが訪問してつかうサービスです。「お金で買えないうれしい体験」を通して、店主とユーザーとの距離が縮まり、常連やファンにつながるという効果の他、来店機会が増えることで法定通貨の消費行動自体も促し、結果として経済効果が期待できます。
5.持続可能な仕組み
IT時代・スマホ時代の電子通貨なので、以前からある紙の地域通貨よりも比較的低コストでの運営が可能です。また、法定通貨への換金性がないため、原資も不要です。コインには有効期限が定められており、一定期間使わないでいると回収され、再度まちの中に再配布され循環する仕組みも、持続可能な運営につながる大きな特長のひとつです。
株式会社カヤック概要
既成概念にとらわれない発想力・企画力、形にしていく技術力を強みに、ゲームアプリや広告・Webサイト制作を始め、コミュニティ通貨、移住・関係人口促進など最新テクノロジーとアイデアを掛け合わせた新しい体験をユーザーに提供しています。社員の9割がデザイナーやプログラマーなどのクリエイター人材で「つくる人を増やす」を経営理念に多様性を生かしたユニークな人事制度や経営を行なっています。
設立 :2005年1月21日
代表者 :代表取締役 柳澤大輔 貝畑政徳 久場智喜
所在地 :神奈川県鎌倉市御成町11-8
事業内容 :日本的面白コンテンツ事業
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