ナイジェリア・ボルノ州 子ども約25万人が重度の栄養不良【プレスリリース】

ユニセフ、資金提供と協力拡大を訴え

ボルノ州マイドゥグリ近くのミュナ・ガレージ国内避難民キャンプに設置されたユニセフが支援する栄養治療センターに、重度の栄養不良で搬送された2歳のアッシュちゃん。©UNICEF_Nigeria_2016_Andrew Esieboボルノ州マイドゥグリ近くのミュナ・ガレージ国内避難民キャンプに設置されたユニセフが支援する栄養治療センターに、重度の栄養不良で搬送された2歳のアッシュちゃん。©UNICEF_Nigeria_2016_Andrew Esiebo

 

※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_91911.html でご覧いただけます。

【2016年7月19日 アブジャ(ナイジェリア)/ダカール(セネガル)/ニューヨーク/ジュネーブ発】
ユニセフ(国連児童基金)は本日、武装勢力ボコ・ハラムによる人道危機の規模が拡大し続けているナイジェリア北東部のボルノ州で、25万人近い子どもたちが重度の栄養不良に陥り、命を落とす高いリスクに直面していると述べました。

北東部のより多くの地域への人道支援アクセスが可能になったため、子どもたちの栄養危機の状況が、さらに一層明白になってきています。

ユニセフは、すべてのパートナーに向けて、この人道危機対応への協力、そして、ドナーに向けて資金提供を求めています。

重度の急性栄養不良に苦しむ24万4,000人のボルノ州の子どもたちのうち、5人に1人にあたる推計4万9,000人の子どもたちは、もし治療を受けられなければ命を落としてしまいます。

「もし早急に支援が拡大されなければ、毎日平均で134人の子どもたちが、急性栄養不良に関連して命を落とすでしょう」とユニセフの西部・中部アフリカ地域事務所代表のマニュエル・フォンテーンは述べています。「すべてのパートナーとドナーが、一人の子どもも命を落とさないようにするために、より一層の協力を進める必要があります。このような規模の危機に、単独で取り組むことができる機関はないのです」

以前はボコ・ハラムの支配下あり、新たに人道アクセスが可能になった地域を訪問したフォンテーン代表は、破壊された町に暮らす避難民の人々や、適切なトイレ、水、食糧がほとんど手に入れられない家族たち、そして、助けを切実に必要としている何千人もの子どもたちを目にしました。

「ボルノ州では、未だ200万人にアクセスできていません。それは、この危機の真の全容は、未だ世界に明らかになっていないことを意味します。現地では支援機関が懸命に活動していますが、必要とされる規模にはまだ足りていません。私たちは皆、取り組みを拡大しなければならないのです」(フォンテーン代表)

ユニセフはパートナーと共に、栄養不良の子どもたちの特定と治療、そして水と衛生へのアクセス向上に努めています。さらには、危機の影響を受けている子どもたちに対して、治療ケア、予防接種、教育、心理的サポートを含む人道支援を提供しています。

 2016年初め、ユニセフは、ナイジェリア北東部での人道危機への対応に必要な資金として、5,550万米ドルを要請しました。しかし、これまでに集まったのは、その41%にあたる2,300万米ドルです。今後数週間で、大規模な人道ニーズがある新たな地域へのアクセスが可能になることに伴い、この要請額は著しく増加する見込みです。

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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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会社概要

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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