~アデランス産学連携~ 第7回日本がんサポーティブケア学会学術集会においてアデランスがランチョンセミナーを初共催

抗がん剤治療による脱毛の予防における研究成果を発表

 毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2022年6月18日(土)~6月19日(日)に海峡メッセ下関(山口県下関市)において開催された第7回日本がんサポーティブケア学会学術集会において、アデランスがスポンサーシップをとるランチョンセミナーを初めて共催しました。
 毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2022年6月18日(土)~6月19日(日)に海峡メッセ下関(山口県下関市)において開催された第7回日本がんサポーティブケア学会学術集会において、アデランスがスポンサーシップをとるランチョンセミナーを初めて共催しました。

 昨今の新型コロナウイルス感染拡散防止として、会場での実施においてはセミナー会場の席数を制限して密になるのを防ぎ、マスク着用と消毒はもちろん、室内換気や現地参加者の健康状態の確認の徹底を行うなどの対策を講じたうえでの会場開催を行うとともに、より多くの聴講者が場所を問わず視聴できるWEB配信を同時に行う「ハイブリッド開催」での実施となりました。

 会期中の6月19日(日)にアデランス共催のセミナーが実施され、アデランスとの共同研究を進める大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス]准教授の河野 洋平先生が講演し、同じく大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が座長を務めました。

 日本がんサポーティブケア学会は、がん患者に必要な支持療法※について学術的活動を行う団体で、多職種が参画するチーム医療のもと、がん治療を安全で効果的に実施するための支持療法を発展させ、学際的・学術的研究を推進し、その実践と教育活動を通して国民の福祉に貢献することを目的とする一般社団法人です。

 第7回を迎える今回の学術集会は、「科学する支持医療を目指して~病気を診ずして病人を診よ~」をテーマに開催され、アデランスが本学会に共催するのは今回が初めてとなります。

猪股先生(左)、河野先生(右)猪股先生(左)、河野先生(右)


 アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携において毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。

 その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、研究成果を発表いただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。
※支持療法(支持医療:supportive care)とは、がん患者の生活の質(QOL: quality of life)を維持し、治療の妨げとなるような事柄を予防・軽減し、がん治療を行う患者様を支える治療のこと。

■アデランスランチョンセミナー 講演概要
セミナーテーマ
「科学に基づく抗がん剤脱毛患者のサポーティブケア」

座長
大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授
猪股 雅史先生

演者
大分大学医学部 先端がん毛髪医療開発講座[アデランス]准教授
河野 洋平先生

演題
抗がん剤脱毛を予防する-産学連携抗がん剤脱毛予防プロジェクト-

 講演内容
【はじめに】
 がん治療によって生じる外見変化のなかでも脱毛は、乳がんをはじめとした様々な領域の悪性疾患に対する化学療法において高頻度に発症する。多くは化学療法終了後3~6カ月で回復が始まるが、永久的な脱毛、不完全な回復、毛髪の質や色の変化なども起こる非常にストレスの大きい有害事象である。我々は産学連携研究プロジェクトとして、患者のQOL向上を目的とする抗がん剤脱毛対策に取り組んでおり、プロジェクト内容について紹介する。

【これまでの取り組み】
1.抗がん剤脱毛のメカニズムを解明する基礎研究
 シクロフォスファミドを用いた抗がん剤誘発脱毛動物モデルの毛包周囲環境の変化をin vivoイメージング技術を用いて詳細に検討し、毛包周囲の血管内皮細胞に起こるアポトーシスと血管透過性の亢進が病態の一要素であることを明らかにした。

2.抗酸化物質αリポ酸誘導体を用いた脱毛予防治療の開発
 空気中でも安定した強力な抗酸化力を有し、外用剤として適したαリポ酸誘導体に注目し、新規治療法の開発を行ってきた。αリポ酸誘導体の抗がん剤脱毛モデルにおける脱毛抑制効果を確認し、病理組織学的に皮膚の酸化ストレスと炎症が軽減されることを明らかにした。

3.抗がん剤脱毛に対するαリポ酸誘導体の効果を検討する臨床研究
 術後補助化学療法施行乳がん患者100名を対象とした多施設共同研究にてαリポ酸誘導体の効果を検討した。1%αリポ酸誘導体含有ローションの頭皮塗布は脱毛からの回復を促進する効果を示した。

4.産学連携による製品開発
 毛髪関連のリーディングカンパニーとの産学連携プロジェクトを経て、抗がん剤脱毛研究に基づくαリポ酸誘導体含有頭皮用ローションの製品化に至った。

【今後の展望】
 αリポ酸誘導体の消化器がん患者への効果や、乳がん患者で使用される頭皮冷却法との併用効果の検討など研究を進めており、今後のさらなる研究進展による脱毛機序の解明と完全な予防法の確立が期待される。

講演中の河野先生講演中の河野先生

  • 学会概要
学会名称 :第7回日本がんサポーティブケア学会学術集会
会期   :現地開催2022年6月18日(土)~6月19日(日)
会場   :海峡メッセ下関(山口県下関市)
会頭   :東京慈恵会医科大学附属病院 腫瘍センター センター長
      宇和川 匡先生
※アデランス共催のセミナーは、6月19日(日)に開催しました。
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