この冬、全国で1万人以上がバフンウニの発生体験!オンラインイベントでは、学んだことを発表しながら交流しました
オンライン報告会:3月17日 オンライン表現作品コンテスト:3月21日~3月31日(結果発表は4月1日)
お茶の水女子大学湾岸生物教育研究センターは、全国各地にウニの卵精子を送付し、オンラインで受精実験の相談や報告を行いながら交流するイベント、【海と日本PROJECT全国一斉ウニの発生体験】を夏、秋、冬と開催しています。冬のバフンウニを使った教材を2022年1月から2月にかけて学校や一般に提供しました。また、教材の送付に加えて関連イベントを複数開催し、全国からの参加者を繋いで一体感を持って実験に取り組んでもらえるようにしました。関連イベントとしては、教員研修会を冬休みに、一般向けの相談会を2月に、報告会と表現作品コンテストを3月にオンライン開催しました。北海道から沖縄まで、内陸地域も多く含む小中高94校(児童・生徒12,375人)と一般12組が受精実験に参加し、ウニの発生体験をしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
●全国一斉ウニの発生体験 2021年度冬 バフンウニ
日程 | ① 教材送付(全4回:①1/26, ②2/2, ③2/9, ④2/16)①②③は学校対象、④は一般対象) ② 研修 オンライン相談会:2月17日(一般対象)、事前研修会:2021年12月25日(学校教員対象) ③ オンライン報告会:3月17日(全日程合同) ④ 表現作品コンテスト:3月11日~20日作品募集、3月21日~31日展示と投票、4月1日結果発表 |
以下、各イベントの様子を簡単にご紹介します。
- ① 全国各地へウニの卵精子教材の提供を行いました
ウニの卵と精子をキット化し、混ぜるだけで受精実験のできる教材として学校や自宅へ届けました。一斉送付は全4回行い、最初の3回(1/26、 2/2、 2/9)は学校へ、4回目(2/16)は一般への発送を行いました。冬のバフンウニの卵精子は冷蔵庫で1週間以上保管できるのが利点で、学校からの利用では、突然の休校があったけれど冷蔵保存しておいた卵精子で授業再開後に改めて実験が出来たという報告も複数受けています。
受精実験から初期発生を観察した後、引き続き幼生を飼育するための教材「植物プランクトンと動物プランクトン」も学校の約半数、一般の2/3の参加者(計53件)が合わせて利用し、全国各地で稚ウニが誕生しています。
※以下の図はコンテスト参加作品の観察レポート2点より引用。
- ② 教員、一般、それぞれに教材の研修を行いました
- ③ オンライン報告会では全国の参加者が「ウニの発生体験」によって繋がりました
- ④ オンライン開催の表現作品コンテストでは海を表現した様々な作品が集まりました
<受賞作品(一部)>
●観察レポート部門グランプリ作品(動画)「バフンウニの成長記録 〜小さな命〜」森村学園R&M
●同準グランプリ作品(スライドpdf)「バフンウニの発生研究」井田かれん(小5)
●表現作品コンテスト・アート部門準グランプリ(同点2作品)
左:「不思議!虹色プルテウス」安井七海
右:「精子の侵入による電位変化」神奈川県立厚木高等学校
- オンラインイベント参加者の声
・やはり現物をみるといろいろわかりやすいです。(相談会;一般)
・他校の取り組みをお聞きしてまたやる気になりました。タイムラプスや細密画は興味深かったです。(報告会;教員)
・感動と言う一言では、収まり切れないほどの感動を頂きました。涙がでるほど素敵です。高校生は絶対的な安定感ですが、小学生のプレゼン能力の高さにさらに、感動いたしました。ありがとうございました。(コンテスト;教員)
・親子や授業や部活でがんばっている仲間がいるっていうのはいいですね。ほのぼのしました。(コンテスト;教員)
このイベントでは、同じ教材を受け取った参加者たちが情報共有する機会も合わせて提供しました。体験して終わりではなく、そこから自分達が得たことを表現してもらったことで一歩進んだ学びとなりました。学校と一般の参加者が交わることも、お互いにとって良い刺激となったようです。2022年度も夏秋冬と同様のイベントを開催する予定です。参加者間の交流で生まれる「やる気」をより有効に活かせるように、イベントを盛り上げていきたいと考えています。
<団体概要>
団体名称 :国立大学法人お茶の水女子大学
本社所在地 :〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1
電話番号 :03-5978-5106
学長 :佐々木 泰子
設立 :1875年11月29日(東京女子師範学校)
URL :https://www.ocha.ac.jp/index.html
活動内容 :学部教育、大学院教育
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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