遺伝子組換え生物の拡散防止措置緩和に反対するパブリックコメントを提出しました
経済産業省は、「遺伝子組換え生物等の第二種使用等のうち産業上の
使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令別表第一号の規定に基づき経済産業大臣が定めるGILSP遺伝子組換え微生物(平成十六年経済産業省告示第十三号)」の一部を改正する告示案を9月22日に発表し、パブリックコメントを募集しました。
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長:村上彰一、以下生活クラブ)は、この改正を拡散防止措置の緩和のための提案と捉え、10月15日に意見を提出しました。提出した意見は次の通りです。
該当箇所:第一条の改正と別表を削除することについて
意見:
本改正案は、リスクが低いとされる遺伝子組換え微生物をGILSP区分に追加し、産業利用をしやすくすることを目的としています。概要に書かれている目的には、「生物多様性を確保するための法の理念を損なうことなく我が国のバイオものづくり企業等の競争環境を改善する」とあります。企業の競争力を高めるために、拡散防止措置が緩和されることがあってはならないと考えます。
概要では「リスクが低い」と説明されていますが、具体的にどのような根拠で安全と判断しているのかが示されていないため、一般市民として納得しにくいと感じます。「法による規制の開始以来20年以上を経て、区分適合性の判断をLMMの使用者に任せることが可能な状況となっている。実際、確認の申請を受け付けた後に区分変更を求めたことはない」とありますが、過去20年間違いがなかったからと言って、今後も間違いがないとは言えません。
特にGILSPについては、国際的にOECDが「感染性がない」「毒素を作らない」「安全に使われてきた実績がある」といった基準を示していると承知しています。日本の制度もそれにもとづいているのであれば、どのように国際的な基準と整合しているのかを明記していただきたいです。
パブリックコメントは専門家だけでなく幅広い市民から意見を募る制度です。安全性に関する判断の根拠が示されていないと、どうしても「行政が勝手に安全だと決めているのでは」と感じられてしまいます。一般の人でも理解しやすい形で情報を公開していただくことを要望します。
■生活クラブについて
設立:1965年 組合員数:約42万人 総事業高:約1千億円(2025年3月末現在)
生活クラブは21都道府県にある33の地域生協で組織される生活協同組合です。 国産中心・添加物削減・減農薬など、独自の基準をクリアした安心な食材をお届けしています。 生産から廃棄に至るまで健康や環境に配慮した品物の共同購入活動を通じ、サステイナブルな社会の実現をめざしています。
また、生産者や組合員、産地など関わるすべての人と協力し、地域や世代をこえた循環と共生の輪を広げる「つながるローカルSDGs」をすすめています。
‣ホームページ: https://seikatsuclub.coop/
‣Instagram: https://www.instagram.com/seikatsuclub/
‣加入・資料請求はこちらから: https://seikatsuclub.coop/service/first.html

■ 生活クラブの受賞歴
<世界的評価>
1989年 “もう一つのノーベル賞”とも呼ばれる「ライト・ライブリフッド」(RLA)名誉賞
1995年 国連設立50周年記念「国連の友」による「われら人間:50のコミュニティ賞」
<国内>
1999年 開発した超軽量牛乳びんがグッドデザイン賞
2006年 グリーンピース・ジャパン トゥルーフード特別賞
2007年 リユースびんの活動(びん再使用ネットワーク)が容器包装3R推進環境大臣賞
2009年 フード・アクション・ニッポンアワード2009優秀賞 (以降2010年、2013年、2014年も入賞)
2013年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位 (以降首都圏、近畿、東海の各地域で1位受賞)
2015年 <本選びの会>が第8回日本女子大学家政学部賞
2018年 生協法制定70周年 厚生労働大臣表彰
2018年 第6回環境省グッドライフアワード NPO・任意団体部門 優秀賞
2022年 第10回環境省グッドライフアワード 環境大臣賞 優秀賞
2023年 第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード2023
シンプルスタイル大賞2023 サービス・空間部門 特別賞
2024年 絵本ナビ 子育てベストアイテム大賞2024 時短部門 大賞/シンプルスタイル大賞2024 SDGs部門 特別賞/ぎゅってベストサポーター大賞2024 子どもニコニコ部門 銀賞(こむすびちゃん)
2025年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配 首都圏 1位/絵本ナビ子育てベストアイテム 大賞2025 大賞/Newsweek SDGs アワード 2024 経済部門/とうほくSDGsアワード2025優秀賞
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