シリア 「子どもへの攻撃を正当化するものはない」マンビジの空爆で、民間人と子どもが犠牲に【プレスリリース】
ユニセフ・シリア事務所代表 声明
砲弾を受けた家に残されたぬいぐるみ。 ※本文との直接の関係はありません。(シリア) ©UNICEF_UNI122709_Romenzi
※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_91922.html でご覧いただけます。
【2016年7月20日 ダマスカス(シリア)発】
シリア北部で、村が空爆されて多くの子どもたちが死亡した事件に関し、ユニセフ(国連児童基金)シリア事務所のハナア・シンガー代表が声明を発表しました。
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報告によると、今週、シリアのマンビジ(Manbij)で子ども20人以上が空爆によって死亡し、アレッポでは12歳の男の子がカメラの前で惨殺されました。
このような恐ろしい事件は、この紛争の当事者たちに、戦時下の子どもの保護を定めた国際人道法を遵守するという共通の責任を突きつけています。
現地で活動する国連のパートナーによると、アレッポから東へ80kmのマンビジ近郊に位置するアルトゥカル村(Al-Tukhar)の人々は、村から避難しようと準備していた時に、空爆に襲われました。
ユニセフは、推計3万5,000人の子どもがマンビジ周辺に取り残され、安全な逃げ場所もないとしています。この地域では過去6週間の間に暴力が激化しており、2,300人以上が殺害され、その中には多くの子どもたちが含まれていたと報告されています。
ユニセフは、あらゆる形態の暴力を極めて遺憾に思い、シリアの紛争に関わるすべての勢力に、民間人の犠牲を出さないためにあらゆる努力をすることを強く要求します。
シリアのどこにいようと、誰の支配地域で暮らしていようと、子どもたちへの攻撃を正当化するものは何一つとしてありません。
子どもたちに対するあらゆる形態の暴力は、直ちに終わらせなければなりません。
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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