愛知県豊橋市で急成長を目指すスタートアップを応援5社に交付金 最大250万円
愛知県豊橋市は、市内を活動拠点に急成長を目指す起業初期のスタートアップを積極的に支援するための「スタートアップチャレンジ交付金」の交付先を決定しました。市内外から応募のあった10社から5社を選び、今後の事業成長を支えます。

豊橋市は、豊橋で活躍するスタートアップを増やしていくことで、新たなビジネスが生まれる環境づくりを進めています。これに伴い、豊橋をフィールドに事業創出を目指すスタートアップを地域で生み出し、全国から呼び込むため、起業初期を資金面で支援する交付金制度を2022(令和4)年度に設けました。
豊橋に拠点を置く予定があれば市内外を問わず、1社あたり最大で250万円を交付するという内容です。
3年目の今回は、応募した10社を投資家や起業経験者らが厳正に審査し、5社を交付先に決めました。交付額は1社が250万円、4社は150万円で総額850万円です。
250万円の交付を受けるのは、First Penguins株式会社です。学校の校納金や部費、地域の店舗が扱うウエアなどの用品について、現金でやりとりされている現状をキャッシュレス化や管理プラットフォームの開発などによるDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、教員の負担軽減を目指します。子どもに現金を持たせることや回収漏れがなくなるなどの利点があり、同社は豊橋を全国展開の拠点にしたいということです。
他の4社のうち、地元の豊橋技術科学大学発ベンチャー、合同会社サイナルジは、抗肥満作用などの健康効果がある「フコキサンチン」を含有する珪藻類の大量生産を実現する事業を展開します。ZAI株式会社は、ごみとして処分される建築現場で出る端材(はざい)を譲りたい、もらいたい人をマッチングする仕組みの構築を目指しています。株式会社キャリアサバイバルは、製造業を対象に、トラブル発生時、AI(人工知能)を用いて過去のトラブル対応データ、類似事例を容易に参照できるようにして、品質管理業務を効率化するサービスを開発します。
また、AMIJAMは、音楽活動をしている人が理想の音楽仲間に出会えるようマッチングできるプラットフォームの開発を、大学生(4年)でシンガーソングライターの安西さんが進めます。豊橋は、「ミュージシャンの聖地」と言われるライブハウスや近隣に「音楽のまち 浜松」があることから、豊橋を拠点に事業を展開していくとのことです。

交付先のスタートアップは次の通りです(かっこ内は代表者と所在地、交付額)。
合同会社サイナルジ (代表 広瀬侑、豊橋市、150万円)
豊橋技術科学大学発ベンチャー
独自の微細藻類株と培養技術を用いた新しい形の農業により、抗肥満作用を持つ希少物質の大量生産を実現する事業
ZAI株式会社(代表取締役 小川直也、名古屋市、150万円)
建築現場での資材にまつわる無駄を削減し、建築技術に触れる人を増加させ、建築業界の材料と人の課題を解決するマッチングプラットフォームの開発
First Penguins株式会社(代表取締役 川﨑大、東京都千代田区、250万円)
学校へ支払う費用・部費・地域店舗の取扱う用品購入費をキャッシュレス化し、教育現場と地域を支えるプラットフォームサービスの開発
株式会社キャリアサバイバル(代表取締役 松岡大介、名古屋市、150万円)
製造業におけるトラブル発生時に、AIを用いて過去のトラブル対応データを活用することで品質管理業務を効率化するサービスの開発
AMIJAM(安西杏美、横浜市、150万円)
ミュージシャンが理想の仲間と安全につながり、共に音楽を創ることができるオンラインプラットフォームサービスの開発
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