"半独立型"の働き方で安定&自由なキャリアを描く。フリーの不動産エージェントとして活躍中の宅建士 竹内幸雄さんにインタビュー
仕事と資格の”リアル”を伝える。『TACNEWS(タックニュース)』2022年3月号刊行
資格取得に向けた教育サービスを展開しているTAC株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:多田 敏男)が、月刊誌「仕事と資格マガジン『TACNEWS(タックニュース)』」3月号を刊行。
【特集】「手に職」をめざしてたどり着いたキャリア
https://www.tac-school.co.jp/tacnewsweb/feature/feat202203_2.html
毎年約20万人が受験申込をする人気国家資格、宅地建物取引士(以下、宅建士)。所持金わずか3千円で地元を飛び出し単身上京した竹内幸雄さんは現在、宅建士資格を活かしてフリーの不動産エージェントとして活躍している。不動産業界には今、次世代型ビジネスの風が吹き、不動産営業に関しても従来とは異なる集客手法が次々に現れている。「自由度の高いエージェントファームだから、ノルマに縛られずに自分のやりたい営業スタイルが実現できる」という竹内さんに、宅建士という仕事のやりがいと将来性についてうかがった。
竹内 学生時代は野球をやっていて、将来は地元のプロチームである福岡ソフトバンクホークスのスポーツトレーナーになりたいという夢を持っていました。県立の進学校へ進み、スポーツトレーナー科のある大学をめざして勉強していたのですが、本格的に進路を決める高校2年の夏に、両親から「申し訳ないけれど、進学させるお金がない」と告げられました。両親は私が中学生の頃に事業を始めたのですが、これに失敗して経済的余裕がなかったのです。夢が破れて絶望していたとき、通っていた美容室のオーナーが「竹内君みたいな子だったらうちで雇いたい」と言ってくれたのです。うれしかったですね。そのオーナーのようになりたいと思い、美容師をめざすことにしました。
──家庭の事情で、思い描いていたキャリアの方向性が大きく変わったのですね。
竹内 はい。学費が安かったので、美容専門学校の通信課程で学ぶことを決め、アルバイトで貯めたお金と、兄が協力してくれたお金で学費を賄いました。昼間に学校へ通って学ぶ課程であれば2年で卒業できますが、通信課程の場合は3年かかりますから、高校在学中から学び始めて、卒業後は北九州市内の美容室で昼間に働きながら勉強を続けました。その美容室では2年半働かせてもらったのですが、男3人兄弟で育ち野球部だった私は、女性の多い環境にはなかなかなじめませんでしたね。また、同僚たちはすでに美容専門学校を卒業しているのに対して私はまだ実習生の身ですから、差を埋めようと毎日深夜2時頃まで残って実技を練習しました。その姿を店長が見てくれていて、次第にいろいろな仕事を任せてもらえるようになったのですが、まだ美容師資格を持っていなかった実習生の私が、きちんと資格を持っている他のスタッフさんよりも可愛がられるのはおもしろくなかったのか、同僚との関係が悪くなってしまったのです。こんな環境で仕事を続けていくのは無理だと思い、美容師資格を取ってすぐに仕事をやめました。
──その後のキャリアはどう考えたのでしょうか。
竹内 ちょうど美容室をやめる頃、プライベートでも友人に騙されてお金を持ち逃げされたり、恋人と上手くいかなくなったりと、トラブルが続いていました。それで地元にいるのが嫌になってしまい、「東京に行けば、きっと何か仕事があるはず」と、手元にあった全財産1万2千円の中から9千円を出して高速バスのチケットを買い、わずか3千円を手に上京することにしました。
地元を出て、高速バスで新宿に着いたのはちょうど夕方の帰宅ラッシュの時間帯でした。初めての東京の地で、駅へ向かう人の多さに「今日はお祭りでもあるのだろうか?」と驚きましたね(笑)。ただ、頼れる人も住む家も仕事も、何もありませんから、なけなしのお金でインターネットカフェに入り、まずは仕事を探しました。そこで歌舞伎町のキャバクラやホストクラブに美容師を派遣する会社を見つけて、キャストの人たちのヘアセットをする日雇い仕事で何とか日銭を稼ぐところからスタートです。住むところがないので、一時は新宿コマ劇場前広場(当時)で路上生活を送ったこともあります。
──家を借りるには、まずはまとまったお金が必要ですね。
竹内 はい。でも住所がなくては就職活動もできませんので、住み込みで働ける仕事を探し、調布市の新聞販売店に勤め先を見つけました。ここで新聞の配達や集金をしながら、定期購読の勧誘営業に励む毎日でした。勧誘営業はがんばり次第で稼ぐことができたので、とにかく必死に働いてお金を貯めましたね。この新聞販売店で9ヵ月ほど働いたあと、退職して自分で部屋を借りました。
竹内 いいえ。アパートを借りて「さあ何の仕事をしようか?」と考えたとき、稼げる職に就くために仕事先は吟味しようと思いました。それで当面のアルバイトとして、高時給に惹かれて飛びついたのが投資用ワンルームマンションのテレホンアポインターでした。不動産に興味があったわけではなくて、時給が高い仕事を探していたら、それがたまたま不動産業界の仕事だったのです。
──初めての不動産業界はいかがでしたか。
竹内 なかなか凄まじい職場でした。机と椅子と電話しかないオフィスで、朝8時から終電まで、1日に何百件も営業電話をかけ続ける仕事です。いったん受話器を上げたら絶対に置くなと言われました。「受話器を上げ下げする時間がもったいない。電話を切るときも受話器は耳につけたまま、ボタン操作だけで切れ。そしてそのまますぐ次の番号にかけろ!」と言うのです。それでもつい癖で受話器を置いてしまうと、受話器と手をガムテープでぐるぐる巻きにされました。マンガの中の話みたいですよね(笑)。
3ヵ月いたら古株と言われるほど人の出入りが激しいハードな職場でしたが、私はこの会社で4ヵ月近く働きました。アポイントが取れると時給がアップするシステムだったので、比較的取れていた私は、少しでも多く稼ぎたいと夢中になっていたのです。そしてこの職場で働いていたときに、年輩の営業の方から「君は賃貸仲介の営業も合いそうだね」と言われたのです。それまでは不動産営業で稼ぐなら額の大きい売買仲介しかないと思っていたのですが、聞けば賃貸仲介も「できる人は稼げるよ」というのです。それならばチャレンジしてみようと思い、アルバイトをやめて不動産賃貸業の会社の採用試験を何社か受けました。そして営業所を多く持つ大手賃貸仲介会社に入社が決まったのです。
<続きはこちらからご覧ください>
https://www.tac-school.co.jp/tacnewsweb/feature/feat202203_2.html
宅建士の資格を取得することで、不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際に、その土地や建物について専門知識を有していないお客様に詳しい説明をすることができるようになります。
また、不動産の売買や賃貸借の媒介(仲介)といった不動産取引を行うには、従業員5名につき1名以上の宅建士の設置が義務付けられているため、業界からのニーズが高いのが特徴。資格取得によって不動産業界への就職・転職を有利に進めることができます。
▼宅建士とは?仕事・試験を丸ごと徹底解説!
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<会社概要>
会社名:TAC株式会社
代表者:代表取締役社長 多田 敏男
設 立:1980年12月
事業内容:個人教育事業、法人研修事業、出版事業、人材事業
本 社:〒101-8383 東京都千代田区神田三崎町3-2-18
Webサイト:https://www.tac-school.co.jp/
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<以下、本誌より抜粋>
毎年約20万人が受験申込をする人気国家資格、宅地建物取引士(以下、宅建士)。所持金わずか3千円で地元を飛び出し単身上京した竹内幸雄さんは現在、宅建士資格を活かしてフリーの不動産エージェントとして活躍している。不動産業界には今、次世代型ビジネスの風が吹き、不動産営業に関しても従来とは異なる集客手法が次々に現れている。「自由度の高いエージェントファームだから、ノルマに縛られずに自分のやりたい営業スタイルが実現できる」という竹内さんに、宅建士という仕事のやりがいと将来性についてうかがった。
- 所持金3千円で単身上京
竹内 学生時代は野球をやっていて、将来は地元のプロチームである福岡ソフトバンクホークスのスポーツトレーナーになりたいという夢を持っていました。県立の進学校へ進み、スポーツトレーナー科のある大学をめざして勉強していたのですが、本格的に進路を決める高校2年の夏に、両親から「申し訳ないけれど、進学させるお金がない」と告げられました。両親は私が中学生の頃に事業を始めたのですが、これに失敗して経済的余裕がなかったのです。夢が破れて絶望していたとき、通っていた美容室のオーナーが「竹内君みたいな子だったらうちで雇いたい」と言ってくれたのです。うれしかったですね。そのオーナーのようになりたいと思い、美容師をめざすことにしました。
──家庭の事情で、思い描いていたキャリアの方向性が大きく変わったのですね。
竹内 はい。学費が安かったので、美容専門学校の通信課程で学ぶことを決め、アルバイトで貯めたお金と、兄が協力してくれたお金で学費を賄いました。昼間に学校へ通って学ぶ課程であれば2年で卒業できますが、通信課程の場合は3年かかりますから、高校在学中から学び始めて、卒業後は北九州市内の美容室で昼間に働きながら勉強を続けました。その美容室では2年半働かせてもらったのですが、男3人兄弟で育ち野球部だった私は、女性の多い環境にはなかなかなじめませんでしたね。また、同僚たちはすでに美容専門学校を卒業しているのに対して私はまだ実習生の身ですから、差を埋めようと毎日深夜2時頃まで残って実技を練習しました。その姿を店長が見てくれていて、次第にいろいろな仕事を任せてもらえるようになったのですが、まだ美容師資格を持っていなかった実習生の私が、きちんと資格を持っている他のスタッフさんよりも可愛がられるのはおもしろくなかったのか、同僚との関係が悪くなってしまったのです。こんな環境で仕事を続けていくのは無理だと思い、美容師資格を取ってすぐに仕事をやめました。
──その後のキャリアはどう考えたのでしょうか。
竹内 ちょうど美容室をやめる頃、プライベートでも友人に騙されてお金を持ち逃げされたり、恋人と上手くいかなくなったりと、トラブルが続いていました。それで地元にいるのが嫌になってしまい、「東京に行けば、きっと何か仕事があるはず」と、手元にあった全財産1万2千円の中から9千円を出して高速バスのチケットを買い、わずか3千円を手に上京することにしました。
地元を出て、高速バスで新宿に着いたのはちょうど夕方の帰宅ラッシュの時間帯でした。初めての東京の地で、駅へ向かう人の多さに「今日はお祭りでもあるのだろうか?」と驚きましたね(笑)。ただ、頼れる人も住む家も仕事も、何もありませんから、なけなしのお金でインターネットカフェに入り、まずは仕事を探しました。そこで歌舞伎町のキャバクラやホストクラブに美容師を派遣する会社を見つけて、キャストの人たちのヘアセットをする日雇い仕事で何とか日銭を稼ぐところからスタートです。住むところがないので、一時は新宿コマ劇場前広場(当時)で路上生活を送ったこともあります。
──家を借りるには、まずはまとまったお金が必要ですね。
竹内 はい。でも住所がなくては就職活動もできませんので、住み込みで働ける仕事を探し、調布市の新聞販売店に勤め先を見つけました。ここで新聞の配達や集金をしながら、定期購読の勧誘営業に励む毎日でした。勧誘営業はがんばり次第で稼ぐことができたので、とにかく必死に働いてお金を貯めましたね。この新聞販売店で9ヵ月ほど働いたあと、退職して自分で部屋を借りました。
- 飛び込んだ不動産業界で受けた洗礼
竹内 いいえ。アパートを借りて「さあ何の仕事をしようか?」と考えたとき、稼げる職に就くために仕事先は吟味しようと思いました。それで当面のアルバイトとして、高時給に惹かれて飛びついたのが投資用ワンルームマンションのテレホンアポインターでした。不動産に興味があったわけではなくて、時給が高い仕事を探していたら、それがたまたま不動産業界の仕事だったのです。
──初めての不動産業界はいかがでしたか。
竹内 なかなか凄まじい職場でした。机と椅子と電話しかないオフィスで、朝8時から終電まで、1日に何百件も営業電話をかけ続ける仕事です。いったん受話器を上げたら絶対に置くなと言われました。「受話器を上げ下げする時間がもったいない。電話を切るときも受話器は耳につけたまま、ボタン操作だけで切れ。そしてそのまますぐ次の番号にかけろ!」と言うのです。それでもつい癖で受話器を置いてしまうと、受話器と手をガムテープでぐるぐる巻きにされました。マンガの中の話みたいですよね(笑)。
3ヵ月いたら古株と言われるほど人の出入りが激しいハードな職場でしたが、私はこの会社で4ヵ月近く働きました。アポイントが取れると時給がアップするシステムだったので、比較的取れていた私は、少しでも多く稼ぎたいと夢中になっていたのです。そしてこの職場で働いていたときに、年輩の営業の方から「君は賃貸仲介の営業も合いそうだね」と言われたのです。それまでは不動産営業で稼ぐなら額の大きい売買仲介しかないと思っていたのですが、聞けば賃貸仲介も「できる人は稼げるよ」というのです。それならばチャレンジしてみようと思い、アルバイトをやめて不動産賃貸業の会社の採用試験を何社か受けました。そして営業所を多く持つ大手賃貸仲介会社に入社が決まったのです。
<続きはこちらからご覧ください>
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- 宅建士資格は不動産業界へのパスポート
宅建士の資格を取得することで、不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際に、その土地や建物について専門知識を有していないお客様に詳しい説明をすることができるようになります。
また、不動産の売買や賃貸借の媒介(仲介)といった不動産取引を行うには、従業員5名につき1名以上の宅建士の設置が義務付けられているため、業界からのニーズが高いのが特徴。資格取得によって不動産業界への就職・転職を有利に進めることができます。
▼宅建士とは?仕事・試験を丸ごと徹底解説!
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<会社概要>
会社名:TAC株式会社
代表者:代表取締役社長 多田 敏男
設 立:1980年12月
事業内容:個人教育事業、法人研修事業、出版事業、人材事業
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