ユニセフ ナイジェリア北東部での支援継続 人道支援車両への攻撃後も【報道参考資料】
※本信は、ユニセフ本部の発信情報を元に、日本ユニセフ協会が翻訳、編集しています。
※本信の原文は、http://www.unicef.org/media/media_92045.htmlでご覧いただけます。
【2016年7月28日 アブジャ(ナイジェリア)発】
ユニセフ(国連児童基金)は、人道支援車両への攻撃被害にもかかわらず、ナイジェリア北東部で紛争の影響を受けている何百万人もの子どもたちへの支援を継続しています。
攻撃によってユニセフ職員1名を含む負傷者が出た事態を受け、国連職員のハイリスク地域への渡航は一時的に停止されています。
「ボルノ州の州都マイドゥグリで、私たちは全力で支援にあたっています」とユニセフ・ナイジェリア事務所のジャン・ゴフ代表は言います。「緊急支援を必要とするボルノ州全土の人々に支援を届けるため、さらなる取り組みを引き続き要請しています。この残酷な攻撃によって、緊急の人道支援を切実に必要としている200万人以上への支援が妨げられることは、あってはならないのです」
ユニセフは、ボルノ州で生じている危機への対応の強化を、ドナーや人道支援機関に対して要請しています。ボルノ州は、ボコ・ハラムとの衝突によって、最も影響を受けている地域です。
今回の攻撃が起こる以前、複数の地域では治安状況が改善していました。
「人々の生活が危機に瀕していることを、私たちのチームが目にしています。暴力によって、農地、市場、蓄えられていた食糧、そして保健施設や給水設備も破壊されています。私たちは、そのような被害を受けているより多くのコミュニティーに、確実に支援を届けなければならないのです」(ゴフ代表)
ユニセフの推計によれば、ボルノ州だけで、今年、重度の急性栄養不良に陥るであろう子どもは24万4,000人に上り、もし治療を受けられなければ、その5人に1人が命を落としてしまいます。
ユニセフは、ナイジェリア北東部の紛争の影響を受けている3つの州で、200万人に対し保健サービスを提供し、5万6,000人の子どもたちに栄養不良に対する治療を行いました。また、支援によって、25万人への安全な水へのアクセスが改善し、20万人以上の子どもたちが学校に戻ることができました。
ハイリスク地域への渡航の一時的停止にもかかわらず、ユニセフは、ボルノ州での対応を強化しようとしています。今年初め、ユニセフは緊急支援のための資金として5,500万米ドルを要請し、現在までに2,300万ドルが集まっています。
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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