博報堂生活総研[来月の消費予報・2023年6月](消費意欲指数)
6月の消費意欲指数は、大型連休明けの影響と物価高により前月から低下
※5月1-8日に調査
2023年6月の消費意欲指数は46.3点。前月比は-1.3ptの低下、前年比は-0.2ptの横ばいとなりました。
Point1 連休明けの引き締め意識は例年より和らぐも、物価高で意欲は高まらず
例年6月は、大型連休と夏休みの狭間で消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比で-1.3pt低下しました。また前年比では-0.2ptと、ほぼ横ばいとなっています。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(5月406件→6月335件)は減少し、ネガティブな回答(5月837件→6月914件)は増加しています。具体的にポジティブな回答では、「(気候的に外出する機会が増えそうなど)季節的な意欲向上(5月201件→6月57件)」が、大型連休が明けたことで大幅に減少しました。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(5月345件→6月412件)」が増加しています。一方で、「物価高・値上げ・円安(5月148件→6月110件)」は前月からは減少しましたが、引き続き高い水準にあります。
前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年6月337件→23年6月335件)、ネガティブな回答(22年6月899件→23年6月914件)はともにほぼ横ばいです。具体的にポジティブな回答では、「(旅行など)出費の予定/欲しいものがある(22年6月129件→23年6月171件)」の増加が目立ちました。また、ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(22年6月60件→23年6月110件)」が増加しました。
大型連休明けの引き締め意識は前年より和らいでいるものの、物価高の影響で消費意欲は例年並みとなりそうです。
Point2 消費意向は、「旅行」「レジャー」で前月比減も、「旅行」は前年比増
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.6%で、前月比では-1.3pt、前年比では-1.1ptとともに低下しました。
16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比で20件以上増加したものはなく、20件以上減少したのは「旅行」「レジャー」でした。また、前年比でも「レジャー」は20件以上減少していますが、「旅行」は増加しています。
大型連休が明け、「旅行」や「レジャー」など外出関連カテゴリーへの消費意向は前月より落ち着いているようですが、「旅行」では前年を上回る意向がみられました。
▼詳しい調査レポートは博報堂ニュースリリースページよりご覧ください
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