ホラー作家・梨が、満を持してお届けする“読み切り”小説「恐怖症店」。電子オリジナルで本日発売!
ーー「恐怖心展」とも呼応する梨ワールドの原風景的小説
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)は、『恐怖症店』(梨・著)を、本日2025年7月4日(金)に電子オリジナルとして発売致します。
本作は8月5日(火)に文春文庫より刊行するアンソロジー『令和最恐ホラーセレクション クラガリ』(背筋、澤村伊智、梨、コウイチ、はやせやすひろ×クダマツヒロシ、栗原ちひろ著)に先駆け、単独で配信する27,000字の読み切り小説です。

● 概要
人の心に巣食う仄暗い欲望や悪意、そうしたものが呼び寄せる怪異や人智を超えた出来事をモチーフに、小説やテレビ番組、展示イベント等の形で作品を発表してきたホラー作家・梨が、満を持して「恐怖」そのものを掘り下げ生み落としたのが本作「恐怖症店」になります。
(あらすじ)
ある港街のはずれで、人知れず露店を開く女。
女は、その集落に於いては珍しい黒色の洋袴を履き、寂れた裏通りの一角を陣取るように敷いた茣蓙の上に坐っていた。夕間暮れに、そこだけが影のように黒い。
道を行き交う人々は誰も、その黒い女に目を向けなかった。まるで、その姿が全く見えていないかのように。
そこに現れたひとりの少女。彼女はまるで吸い寄せられるように女の前に立ち、口にする。
「あの… あなたは――何、なのですか?」
女は言った。
「私は、この『恐怖症店』の店主をしております。貴女にぴったりの恐怖症を、御覧に入れて差し上げますよ」
人間が自分だけの「恐怖症(フォビア)」を会得、あるいは自覚した時、果たして何が起こるのか――?
もっと自由に、否、不自由に生きたい願う「あなた」のための究極の〈救済〉ストーリー。
● 展覧会「恐怖心展」とも連動!
2024年~25年、東京・名古屋で約10万人を集めた「行方不明展」の制作陣「梨×闇×テレビ東京・大森時生」が再びタッグを組んで今年7月より開催する展覧会「恐怖心展」。
本作『恐怖心店』はその〈episode 0〉にあたる物語でもあります。

「恐怖心展」
会期:2025年7月18日〜8月31日(日)
会場:BEAMギャラリー
住所:東京都渋谷区宇田川町31-2
渋谷BEAM 4F
主催:闇、テレビ東京、ローソンエンタテインメント
公式サイト:https://kyoufushin.com
● 著者プロフィール

梨(なし)
インターネットを中心に活動するホラー作家。2023年、『かわいそ笑』で書籍デビュー。「その怪文書を読みましたか」「行方不明展」「恐怖心展」等展覧会の企画から、イベント・テレビ番組「祓除」構成、映像作品「マルクト情報テレビ」 「マルクト ~あなた、誰ですか?~」 原案・監修、漫画『コワい話は‡くだけで。』原作など、多方面で活躍。他の著書に『ここにひとつの□がある』『お前の死因にとびきりの恐怖を』『自由慄』『6』や、『つねにすでに』(株式会社闇との共著)、謎解きゲーム集『5分間リアル脱出ゲーム おしまい』(SCRAPとの共著)などがある。
● 書誌情報
◆書誌情報
本書は電子オリジナルです。
表紙デザイン・梨
書名:『恐怖症店』
著者:梨
発売:2025年7月4日(金)、文藝春秋より発売
価格:350円 (税込)
ページ数:文庫で64ページ相当の長さです
配信電子書店:Kindleストア、楽天Kobo、Apple Books、BOOK☆WALKER、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto他、電子書籍を配信している主要書店
書誌ページ
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1692178200000000000U
※本作を含む『令和最恐ホラーセレクション クラガリ』は文春文庫より8月5日発売予定です
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