京都を舞台としたアートフェア Art Collaboration Kyoto 開催概要、新ディレクター、出展者決定のお知らせ

京都府

京都府(知事:西脇隆俊)とArt Collaboration Kyoto 実行委員会は、「Art Collaboration Kyoto(ACK)」 を2022年11月18日(金)から20日(日)まで開催いたします。ACKは2021年に第1回目を開催し、従来の作品売買を主とするアートフェアの枠組みを越え、現代アートとコラボレーションをテーマにした日本最大級の国際的アートフェアとして高い評価をいただきました。
第2回目の開催となる今回は、新たなプログラムディレクターに山下有佳子を迎え、日本のギャラリーが海外ギャラリーをゲストに迎え、ブースをシェアして出展するフェアのスタイルを踏襲しつつも、新たに世界のアートシーンや課題についてグローバルな視点で共有・議論する「カンファレンス」としての機能を加え、より良い社会にむけて共に考えるコミュニティの発展を目指します。
国内外から総勢64のギャラリーが国立京都国際会館に集い、国際色に富んだトークイベントや、多彩なプログラムが京都府内で開催されます。紅葉深まる京都で現代アートに親しみ、作品を手に入れることのできるまたとない機会になることでしょう。
  • 出展ギャラリー
ACKでは「ギャラリーコラボレーション」「キョウトミーティング」の2つのセクションを設けています。

ギャラリーコラボレーション
日本のギャラリーがホストとなり、海外に本拠地のあるギャラリーをゲストに迎え、ブースを共有し出展するセクション。今回は日本から29のギャラリーが参加、日本国外に本拠地のある29のギャラリー(欧州から9、アジアから8、北米から12)をゲストに招き、総勢58のギャラリーが世界水準の現代アートを国内外に発信します。

ホストギャラリー(国内29ギャラリー)ゲストギャラリー(海外29ギャラリー)

ANOMALY(東京)―ROH(ジャカルタ)
アートコートギャラリー(大阪)―ULTERIOR(ニューヨーク)
Blum & Poe(東京)―Each Modern(台北)
Fergus McCaffrey(東京)―CASEY KAPLAN(ニューヨーク)
HAGIWARA PROJECTS(東京)―Devening Projects(シカゴ)
imura art gallery(京都)―MIZUMA GALLERY(シンガポール)
KAYOKOYUKI(東京)―Crèvecœur(パリ)
KOKI ARTS(東京)―Denny Dimin Gallery(ニューヨーク)
KOTARO NUKAGA(東京)―Kavi Gupta Gallery(シカゴ)
Maki Fine Arts(東京)―Klaus von Nichtssagend Gallery(ニューヨーク)
MAKI Gallery(東京)―galerie frank elbaz(パリ)
MISAKO & ROSEN(東京)―Herald St(ロンドン)
MORI YU GALLERY(京都)―Richard Taittinger Gallery(ニューヨーク)
NANZUKA(東京)―The Hole(ニューヨーク)
Gallery OUT of PLACE(奈良)―Galerie CAMERA OBSCURA(パリ)
Satoko Oe Contemporary(東京)―Rossi & Rossi(香港)
SCAI THE BATHHOUSE(東京)―TKG+(台北)
思文閣(京都)―Nonaka-Hill(ロサンゼルス)
STANDING PINE(愛知)―Primo Marella Gallery(ミラノ)
タカ・イシイギャラリー(東京)―Sadie Coles HQ(ロンドン)
TARO NASU(東京)―Sprüth Magers(ベルリン)
TEZUKAYAMA GALLERY(大阪)―DER-HORNG ART GALLERY(台南)
小山登美夫ギャラリー(東京)―Canada(ニューヨーク)
GALLERY TOMO(京都)―Galleria MAG(コモ)
Gallery Yamaki Fine Art(兵庫)―Galerie Jean Fournier(パリ)
Yoshiaki Inoue Gallery(大阪)―DC Moore Gallery(ニューヨーク)
Yutaka Kikutake Gallery(東京)―THE REFERENCE(ソウル)
Gallery 38(東京)―GALERIE QUYNH(ホーチミン)
4649(東京)―King's Leap(ニューヨーク)

キョウトミーティング
京都にゆかりのあるアーティストを紹介するセクション。国内から6ギャラリーが、京都の現代アートを世界に発信します。

COHJU contemporary art(京都)
FINCH ARTS(京都)
nca | nichido contemporary art(東京)
Gallery Nomart(大阪)
Takuro Someya Contemporary Art(東京)
東京画廊+BTAP(東京)
  • ACKプログラムディレクター 山下有佳子よりご挨拶
この度ACKのプログラムディレクターに就任し、京都と世界を繋ぐアートフェアを皆様と一緒に作り上げていけることに喜びを感じております。

昨今、さまざまな情報や出来事が行き交う現代社会で生き抜くために、私たち個々のアイデンティティは、それに基づく審美眼とともにますます重要性を帯びています。世界がメインストリーム、マジョリティへと高速で流れていく中、京都は、そのアイデンティティを主軸に、時間をかけて物事を咀嚼し進化を遂げていきました。

ACKは「現代アートとコラボレーション」をテーマにさまざまな領域と協働しながら、従来のアートフェアの枠組みを越えた新しい形のアートフェアを目指し、2021年に第一回目を迎えました。このテーマのもと、海外と日本のギャラリーをひとつのブースで見ることができる仕組みを取り入れたことで、日本の皆さまに、より身近に国際的なアートシーンに触れていただくことができました。今後は多種多様な人々が共存できる社会を目指し、新たにカンファレンスとしての役割と、コミュニティの創出に注力していきたいと考えています。

世界中のアート関係者が一堂に会するACKが、今の国際社会のトレンドや課題を共有するカンファレンスの場として機能し、ACKを通じた人と人との繋がりがコミュニティを生み、やがて社会と経済にインパクトを与える存在に成長する。ACKがこれらの新たな使命を実現させていくことで、京都が国際的なアート都市に発展していくことを願っています。

歴史と共に進化を続ける京都。今そこにはさらに若い層の創造力と活気が流れ始めています。京都を舞台に、ACKはアートの力と共に、次世代に繋がるゆたかな時間の流れを生み出してまいります。

キュレトリアルテーマ:「時間の花」について
現代アートには、その時代の社会問題や世相を反映する力があります。アートを鑑賞することでそれらの課題について何かしらのインスピレーションを得たり、多種多様な人々が共存できる社会を実現するために共に考える機会となればと、ACKでは、メイン会場である国立京都国際会館のほか京都府内で開催するプログラムに共通したキュレトリアルテーマを設けました。

時間の花ーそれは全ての人の中に咲いている、時間という概念。

社会の効率化が進むにつれ日々せわしなく過ごす私たちの時間の花は、ミヒャエル・エンデの物語に出てくるような時間どろぼうに奪われ、ガラスの花のごとく凍らされ、死んでしまいます。

時間が奪われ続けると、自分自身で感じ、考えることがなくなってしまいます。そうなると時間はもはや数値的な価値しか持たなくなるのではないでしょうか。

現代社会においてアート界も例外なく効率化が進んでいます。情報量は増え、めまぐるしいスピードでたくさんのアートが生み出されています。資本主義的な面が強調されがちなアートフェアですが、私は時間を共有する喜びを味わう場所にしたいと考えています。さまざまな地域の多様なアーティストが生きて作品を生み出した時間。その時間を同時代に生きるなかで共有する喜び。そして過去に生み出された作品を愛でることで、見知らぬ時間を感じる楽しみ。

ACKでは、気づかぬ間に奪われてしまったかもしれない「時間の花」を取り戻し、自分自身の歩幅でアートを発見することで、私たち個人が本来持っている感性を呼び覚ます体験をしていただきたいと願っています。

ACKプログラムディレクター
山下有佳子

略歴
1988年東京都生まれ。京都で茶道具商を営む家庭に生まれる。
慶應義塾大学卒業後、ロンドンのサザビーズ・インスティチュート・オブ・アートにて アート・ビジネス修士課程を修了。2011年より2017年まで、サザビーズロンドン中国陶磁器部門でのインターンを経て、サザビーズジャパンにて現代美術を担当。主にオークションの出品作品収集および営業に携わり、ヨーロッパのオークションにおける戦後日本美術の取り扱いを拡大。2017年にギャラリー『THE CLUB』を設立。2020年より京都芸術大学の客員教授に就任。
  • 空間構成について

 

2021年の会場風景 photo by Nobutada Omote2021年の会場風景 photo by Nobutada Omote

会場デザインは前回と同じく周防貴之(SUO代表)が担当します。昨年は、アートフェアの会場でありながらも街の中を巡るようなレイアウトで斬新な会場構成が来場者や出展者から好評をいただきました。今年はバラバラに配置されたブースを巡っていく形は保ちつつも、ブース間のスペースに新しいアイデアが盛り込まれたレイアウトにかわり、昨年同様できるだけ独立した環境で作品を展示できる場所を保ちつつ、会場全体が一つの場所として体験できるような、より一体化された会場構成を試みます。
アート作品と来場者もコラボレーションして場所を作っているような会場はACKの特徴とも言えます。今後の展開にもぜひ注目ください。
  • 開催概要
名称:Art Collaboration Kyoto ※略称ACK
会期:一般公開 2022年11月18日(金)〜11月20日(日)
   内覧会  2022年11月17日(木)※報道関係者と招待者のみ
会場:国立京都国際会館 イベントホール(住所:京都市左京区宝ヶ池)ほか
URL:a-c-k.jp
主催:Art Collaboration Kyoto 実行委員会
委員長  浅山 尚紀(京都府文化スポーツ部長)
副委員長 白石 正美(SCAI THE BATHHOUSE 代表取締役 / 一般社団法人日本現代美術商協会 顧問)
副委員長 山口 孝(ギャラリーヤマグチ 代表 / 一般社団法人日本現代美術振興協会 理事)
委員   井上 智治(一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン 代表理事)
委員   西田 敏光(京都商工会議所 理事 兼 産業振興部長)
監事   赤星 周平
    (公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー 事務局次長兼国際観光コンベンション部長)

共同ディレクター:
 山下 有佳子(ACKプログラムディレクター)
 大石 正子(京都府文化スポーツ部文化芸術課 課長)
 深井 厚志(一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)
 宮本 典子(一般社団法人日本現代美術振興協会)
セレクションコミッティー:
 井上 佳昭(Yoshiaki Inoue Gallery 代表)
 小山 登美夫(小山登美夫ギャラリー 代表)
 森 裕一(MORI YU GALLERY 代表)
 山下 有佳子(ACKプログラムディレクター)
 山本 裕子(ANOMALY ディレクター)

アドバイザー:
 井村 優三(imura art gallery 代表)
 吉野 誠⼀(コレクター / 『GUIDE』 主宰)

助成:令和4年度 内閣府 地方創生推進交付金活用事業、令和4年度 文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業







後援:
観光庁(申請中)、日本貿易振興機構 京都貿易情報センター、京都市、日本商工会議所、公益社団法人 経済同友会、一般社団法人新経済連盟、一般社団法人 京都経済同友会、京都新聞、在大阪・神戸米国総領事館、ブリティッシュ・カウンシル、駐日シンガポール共和国大使館、ドイツ連邦共和国総領事館

出展ギャラリー:出展ギャラリー数64(12カ国 / 地域、21都市)

チケット販売:オンラインによる日時指定、定員制の完全事前予約制。詳細は夏以降発表。

※2022年7月現在の情報を掲載。諸事情により出展ギャラリーなどに一部変更が生じる可能性があります。 新型コロナウイルスの感染状況によって、内容を変更する場合がございます。最新の情報はウェブサイトや各種SNSをご確認ください。

次回プレスリリースは9月を予定しています。
  • 問い合わせ先

ACK実行委員会 事務局
海外広報担当 那波(リレーリレーLLP)
TEL  090-8565-9161
MAIL  press@a-c-k.jp

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
京都府京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号
-
代表者名
西脇隆俊
上場
未上場
資本金
-
設立
1868年04月