協定から2年、京都芸術大学と亀岡市の連携がまちの様々な現場へ 駅前のパブリックアート、城跡芸術展、廃校活用で学生・教員の実践が広がる

〜JR亀岡駅前にヤノベケンジ教授の新作、城跡芸術展ではディレクションから学生企画まで〜

学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学

昨年度の「城跡芸術祭」トークイベントの様子

京都芸術大学(京都市左京区/学長:佐藤卓)と亀岡市が連携・協力に関する協定を締結したのは2024年8月。協定から2年となる2026年秋、全国都市緑化フェアへの参画、城跡での芸術展など、亀岡のまちの複数の現場で連携が形になっています。

これらはいずれも、作品を発表するだけでなく、企画や制作、場の活用、地域との協働といったプロセスそのものを学生の学びにつなげる取り組みです。


■2018年から続く京都芸術大学と亀岡市との連携

京都芸術大学と亀岡市は、2018年に始まった「かめおか霧の芸術祭」などを通じて連携を重ねてきました。

2020年には文化芸術分野の協定を締結し、市役所地下の使われていなかった食堂を、市民がワークショップや会議に利用できる「開かれたアトリエ」へ改修。

2024年8月には、亀岡市環境プロモーションセンター「Circular Kameoka Lab」の開設に合わせて、あらためて連携・協力に関する協定を結びました。

参考リリース:https://www.kyoto-art.ac.jp/news/press/1298


■ 亀岡のまちの玄関口から、公園へ広がるアートと建築

JR亀岡駅南口に設置されたヤノベケンジ教授の新作《SHIP'S CAT MISTY》

「食農と環境そしてアートで輝く『京都丹波』」をテーマに開催中の「第43回全国都市緑化フェアin京都丹波」。同フェアのコンテンツである「ART PARK PROGRAM」では、京都芸術大学 大学院芸術研究科の山城大督准教授が代表を務めるTwelve Inc.が企画運営を担い、空間演出デザイン学科の家成俊勝教授が共同主宰するdot architectsが参加しています。

また、亀岡市の玄関口となるJR亀岡駅南口には、京都芸術大学 美術工芸学科のヤノベケンジ教授(現代美術作家)の新作《SHIP'S CAT MISTY》がパブリックアートとしてこの9月に設置されました。


航海の安全を守る「守り猫」をモチーフにした彫刻シリーズの最新作で、朝霧に包まれる亀岡盆地の風景に着想を得て名付けられています。制作には、2008年にヤノベ教授をディレクターとして開設された京都芸術大学の共通工房「ウルトラファクトリー」が協力。14名の学生が制作に参加し、樹脂成型から研磨、ステンレスの加工、貼り付け作業に携わりました。


■ 丹波亀山城跡では、展示のディレクションから学生企画まで

昨年度の「城跡芸術祭」展示風景

10月10日から25日まで開かれる「かめおか霧の芸術祭」の主要プログラム「城跡芸術展2026」には、27組のアーティストが参加します。京都芸術大学の教員・学生も、展示のディレクション、作品出展、来場者向けプログラムの企画という様々な形で関わっています。

ディレクションを担うのは、美術工芸学科の矢津吉隆准教授と山田毅非常勤講師によるユニット「副産物産店」。

制作の過程で生まれる端材や失敗作などの「副産物」に新たな役割を与える活動を続けており、亀岡市環境プロモーションセンターでも、廃校となった中学校の備品を活用した什器制作に関わりました。

出展作家としては、ヤノベケンジ教授、山口京将氏、佐久間花音氏による「モフモフコレクティブ2026」が参加します。

会期中には、アートプロデュースコースの学生たちが企画した体験型ワークショップも実施されます。
10月11日には、画材循環プロジェクト「巡り堂」の画材を活用したワークショップを開催。10月24日には、アートプロデュースコースの学生たちによる、作家になりきって作品を深掘りする「鑑賞ピクニック」や、散策で集めた自然素材で大きな立体地図を創り上げる制作体験が開かれます。いずれも五感で楽しむユニークな企画です。

松井利夫名誉教授のアトリエを訪問する学生たち
10月24日のワークショップで作成する立体地図のイメージ


■旧亀岡市立別院中学校では、地域にひらく新たな活用のあり方を探る取り組みも

2023年3月末に閉校した旧亀岡市立別院中学校では、地域の活性化につながる新たな校舎の活用に向けた取り組みが進んでいます。

亀岡市は2025年度から、京都芸術大学に旧校舎の利活用に関するリサーチ業務を委託しています。
2026年度は、地域住民や学生との小規模な取り組みを重ねながら活用のあり方を探る「アクション・リサーチ」を進めています。

京都芸術大学では、この取り組みを大学院の学びにも位置づけています。全国の廃校活用や地域創生の事例調査などを通じて、学生が実在する地域の課題に向き合いながら、旧校舎と地域との新たな関係を考えます。

指導は、大学院芸術研究科の久慈達也准教授と松井利夫名誉教授が担当しています。

旧別院中学校では、パラグライダーに使われていた生地を使ってパラシュート制作のワークショップを開催(8月8日)

■松井利夫・京都芸術大学 名誉教授のコメント

2018年、すべては京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)の学生たちとつくった「KIRICAFE」から始まりました。亀岡市と大学、そして地域の人々との小さな出会いから育ってきた「かめおか霧の芸術祭」が、いま全国都市緑化フェアを迎え、亀岡盆地に、学生と市民がつくる新しい芸術の街が生まれようとしています。

この8年間、亀岡は教室では得られない「もう一つの学びの場」になってきました。今回の全国都市緑化フェアは、2018年から積み重ねてきた活動の延長線上にあります。誰かが最初から完成図を描いていたわけではありません。人と人が出会い、摩擦や誤解を乗り越え、問いを見つけ、動き、また新しい人と出会う。その繰り返しの中で活動が広がり、KIRICAFEから「かめおか霧の芸術祭」へ、そして京都丹波全体を舞台とする全国都市緑化フェアへとつながってきました。

この奇跡的な営みを支えてきた学生たちを、私は心から誇りに思います。彼らにとっても、私たちにとっても、この時間は「人とともに未来をつくることができる」ということを学ぶ機会になりました。亀岡で生まれたこの学びと関係が、これからまた別の土地へ、別の未来へと広がっていくことを願っています。
 
――松井利夫・京都芸術大学 名誉教授(かめおか霧の芸術祭 総合プロデューサー/全国都市緑化フェア2026 アート部門統括)


■参考情報

第43回全国都市緑化フェアin京都丹波(愛称:京都丹波みどりの里まつり)

  • 会期:2026年9月18日(金)〜11月8日(日)

  • 開催地:亀岡市、南丹市、京丹波町

  • テーマ:食農と環境そしてアートで輝く「京都丹波」

  • 主催:京都府、亀岡市、南丹市、京丹波町、公益財団法人都市緑化機構

  • 公式サイト:https://kyototamba-fair.jp/

城跡芸術展2026(かめおか霧の芸術祭)

  • 会期:2026年10月10日(土)〜10月25日(日) 10:00〜16:30

  • 会場:丹波亀山城跡(大本本部)/京都府亀岡市荒塚町内丸1

  • 主催:かめおか霧の芸術祭実行委員会、亀岡市

  • 公式サイト:https://kameoka-kiri.jp/shiroato-art-exhibition/


■京都芸術大学(KUA)について
京都芸術大学は、通学課程と通信教育課程を併せ持ち、約24,000名が在籍する国内最大規模の総合芸術大学です。2027年に開学50周年を迎えます。
通学課程(芸術学部10学科24コース)では、「社会と芸術」の関わりを重視し、企業や自治体と連携した「社会実装プロジェクト」を年間100件以上展開。アート・デザインの力で現実社会の課題解決に取り組む実践的な教育を行っています。

通信教育課程(5学科20コース)は1998年に開設された、日本初の4年制芸術大学通信教育課程です。全国・海外から多様な学生が学ぶ日本最大級の通信制芸術大学として、年齢や経験を問わず芸術を学べる環境を提供しています。


所在地:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116

URL:https://www.kyoto-art.ac.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.kyoto-art.ac.jp
業種
教育・学習支援業
本社所在地
京都府京都市左京区北白川瓜生山 2-116
電話番号
075-791-9122
代表者名
徳山豊
上場
未上場
資本金
-
設立
-