土浦市における「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」を締結

　土浦市（市長：安藤　真理子）、東部ガス株式会社（社長：穴水　一行、以下「東部ガス」）、東京ガス株式会社（社長：内田 高史、以下「東京ガス」）は、本日、「カーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定」（以下「本協定」）を締結しました。

　2021年6月に改正地球温暖化対策推進法が施行され、脱炭素社会の実現に向けた、地方自治体における取組が求められています。土浦市は、2020年7月に、2050年までに市域の二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明しており、その実現に向け、「第二期土浦市地球温暖化防止行動計画」（2020年3月策定）、「第三期土浦市環境基本計画」（2022年3月策定）に基づいた地球温暖化対策の取組を進めています。

本協定は、土浦市、東部ガス及び都市ガス卸供給元である東京ガスの三者が相互に連携し、地球温暖化対策に関する知見や技術を活用して、カーボンニュートラルのまちづくりの実現を目指すものです。今後三者は、定期的な協議を通じ、具体的な実施内容を検討していきます。

 【本協定における連携事項】
(1)     カーボンニュートラルのまちづくりに向けた取組のトータルコーディネートに関する事項
(2)     エネルギーの地産地消に関する事項
(3)     低炭素エネルギーの市域への普及に関する事項
(4)     エネルギーデータの活用等によるエネルギー最適化に関する事項
(5)     地域の防災機能強化等レジリエンス強化に関する事項
(6)     地域の目線で新しい価値や営みを創る価値共創に関する事項
(7)     学校等における環境教育や食育等を通じた啓発活動に関する事項
(8)     各種取組における専門的人材の支援強化に関する事項
(9)     土浦市の魅力等の情報発信に関する事項
(10)   その他カーボンニュートラルのまちづくり及び市民サービスの向上に関する事項

 土浦市、東部ガス及び東京ガスは、本協定に基づき、カーボンニュートラルへの取組を含めた様々な分野で連携を強化し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
 

■土浦市　市長　安藤　真理子　コメント

土浦市は、2050年までに、二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を2020年7月に表明しております。この実現に向けて、本市の自然的社会的条件や特性に応じた、市域全体における温室効果ガス排出量削減を目的とする行動計画、基本計画を推進するとともに、民間活力や国の補助金等を活用して、本市の実態に即した取組を進め、市域の脱炭素化に向けて決意を持って取り組んでまいります。なお、2050年における二酸化炭素排出量の実質ゼロは非常に高い目標であり、市民・事業者の皆様の協力がないと実現し得ません。行動計画、基本計画では、市民・事業者の皆様との協働について重点的な取組として位置付けております。よって、今回の三者による包括連携協定により、エネルギー供給事業者と連携して地域の脱炭素化に向けて取り組むことは、正に本市の方針と合致するものです。
本協定では、市の実情と現状の課題を共有するとともに、地域密着型で市内のエネルギー供給を支える東部ガスの地域ネットワークの力と、業界で先駆的な取組を進める東京ガスが培ってきたノウハウや先進技術を活用することにより、課題に対するソリューションの提案を受けることができ、カーボンニュートラルのまちづくりに向け、更に前進できるものと考えています。
本協定が、今後の本市の施策の推進につながるものと大きな期待を寄せております。

 
■東部ガス株式会社　取締役社長　穴水　一行　コメント

東部ガスが土浦エリアにガスの供給を開始したのは1926年。まもなく100年を迎えます。その間、都市ガスという盤石のライフラインを市内に張り巡らし維持することで、土浦市の発展に寄与してきたという自負があります。そしてそれ以上に、地域の皆さんに支えていただいてきたという大きな感謝があります。
今、土浦市は、霞ケ浦をはじめとする地域の宝を生かしつつ、子どもや若い世代が愛着を持つことができるオンリーワンの都市に生まれ変わろうとしています。今回、本協定を締結することにより我々東部ガスも、土浦市の未来に向けた様々な取組に、カーボンニュートラルのまちづくりという観点から参加する機会をいただけることとなりました。これまで約100年間支えていただいた地域の皆さまに対する感謝と、そしてこれからの100年も土浦市と共に歩んでいきたいという想いを胸に、全力・全集中で土浦市のさらなる発展に尽力してまいります。
 

■東京ガス株式会社 広域エネルギー事業部長　馬場　敏　コメント

今回の包括連携協定は、東京ガスが地方自治体及び地元エネルギー事業者とカーボンニュートラルのまちづくりに向けて締結する７例目の協定となります。今回の包括連携協定は、茨城県南の経済・商業の中心都市である土浦市に、東部ガスと東京ガスのカーボンニュートラルのまちづくりに向けた提案を評価いただき、更なる脱炭素化のパートナーとして選んでいただけたことは、大変意義深いものだと考えております。東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」において、グループの事業活動全体で、お客さま先を含めて排出するCO2をネット・ゼロにすることに挑戦することを掲げています。今後も、脱炭素社会の実現に向けた「ソリューション・プロバイダー」として地域社会を構成するさまざまなステークホルダーの皆さんに寄り添い、「カーボンニュートラル」「レジリエンス」「地域共創」等の観点から地域の課題解決に取り組んでまいります。