発売即、増刷決定! Amazonでも1位継続の、フェミニズムを知るための一冊。『別冊NHK100分de名著 フェミニズム』好評発売中!
本書は2023年1月に放送された、加藤陽子さん、鴻巣友季子さん、上間陽子さん、上野千鶴子さんの4名の論者によるフェミニズムの名著読み解きスペシャル番組「100分deフェミニズム」(NHK Eテレ)の書籍化商品です。
増刷分商品は7月下旬に出来予定です。
フェミニズムの歴史とその真価について考える一冊が、増刷決定!
2023年1月に放送された、NHK Eテレのスペシャル番組「100分deフェミニズム」。
女性ディレクターの企画で実現した番組は、加藤陽子さん、鴻巣友季子さん、上間陽子さん、上野千鶴子さんという多様な出演陣と、それぞれが読み解いた名著のセレクトも話題となり、大きな反響を呼びました。
その書籍化商品である本書が、売れ行き好調につき発売後1週間あまりで、増刷が決定となりました。Amazonランキングでも、発売直後の2023年6月25日から、1位を継続中です!※
※2023年7月5日時点。「本ーフェミニズム」カテゴリ
4人の論者による読み解きを、それぞれ一部公開中!
https://mag.nhk-book.co.jp/article/33136
番組ディレクター・山田あかねさんによる本書「はじめに」より(抜粋)
――自由にフェミニズムの名著を選んでもらったのですが、日本のフェミニスト・伊藤野枝から始まり、『侍女の物語』によって「性的な存在」としての女の問題がクリアになり、『心的外傷と回復』によって性暴力のテーマを深めることができました。最後には、「なんでこうなる?」という疑問に答えるようにホモソーシャルに言及できました。奇跡のような構成でした。本書は、番組をベースに放送では伝えられなかった内容を加え、さらに充実させた一冊です。
SNS上で共感の声が上がっている、本書「はじめに」全文はこちら
https://mag.nhk-book.co.jp/article/33502
『別冊NHK100分de名著 フェミニズム』構成
はじめに――個人的なことは政治的なこと
年表「フェミニズムの歩み」
第1章「不覚な違算」に囲まれて――『伊藤野枝集』加藤陽子
フェミニズムとの出会い
自分を貫いた二十八年の生涯
不覚な違算――「乞食の名誉」
自分の「ジャスティス」は捨てられない
「不覚な違算」を背負わされるのは誰か
「ああ、習俗打破!」
分断という名の統治
『青鞜』と伊藤野枝
『青鞜』にとどまらない野枝の人間像
女工たちからの拒絶――「階級的反感」
経済的階層と文化的階層
特別座談 階級とジェンダー、その分断を越えて
「私は一無政府主義者です」――伊藤野枝の手紙
野枝の手紙が歴史を変えた?
逆境をものともしない力
壁に立ち向かうあなたへ
第2章 女性を分断支配するディストピア――アトウッド『侍女の物語』『誓願』鴻巣友季子
未来を「予言」する作家
女性を支配する四つの階級
ディストピアとは何か
政教不分離の危険性
ディストピア三原則
続編に描かれる知と言語の抑制
文化・芸術・学術への弾圧
二種類の自由
それは本当に自由意思だったのか
セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
「女よ、苦しめ」という本音
通底する代理出産の問題
洗脳からの覚醒、そして連帯へ
第3章 語り始めた女性たち――ハーマン『心的外傷と回復』上間陽子
サバイバーの「バイブル」
心的外傷研究の流れ
語り始めた女性たち
性被害を「見える化」したフェミニズム
心的外傷の経験とは
心的外傷からの回復の道筋
語ることで可能になる「服喪追悼」
あなたが望むよりも長いけれど、でも必ず終わる
人生の舵手はあなたである
剝奪されたパワーを取り戻すために
隠れたニーズを掘り起こす
ごまかしなしに真実を告げる
「ほどよい母親」になること
「共世界」へと歩を進める
『心的外傷と回復』が傍らにあるということ
コラム 「おにわ」を通して感じていること
第4章 ホモソーシャル社会からの訣別――セジウィック『男同士の絆』上野千鶴子
ジェンダー研究に画期をなした著作
家父長制に組み込まれた同性愛嫌悪と女性蔑視
性愛の三角形
「異性愛の男」「同性愛の男」「女」を定義する
ホモソーシャル・ホモフォビア・ミソジニー
「弱者男性」と女性の関係
ホモソーシャル集団の成立条件としての同性愛
女のホモソーシャル集団はあり得るか
「分配品」とされてきた女たち
ホモソーシャル理論が生まれた歴史的背景
特別座談 ホモソーシャル理論と日本社会
半身で関わるということ
「そうではない世界」に身を置く
著者紹介
加藤 陽子(かとう・ようこ)
歴史学者、東京大学教授。1960年生まれ。専門は日本近現代史。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』で小林秀雄賞。著書に『戦争まで』(朝日出版社)、『天皇と軍隊の近代史』(勁草書房)、『太平洋戦争への道1931-1941』(共著、NHK出版新書)など。
鴻巣 友季子(こうのす・ゆきこ)
翻訳家、文芸評論家。1963年生まれ。著書に『文学は予言する』(新潮選書)、『翻訳教室』(ちくま文庫)、訳書にブロンテ『嵐が丘』、ウルフ『灯台へ』、クッツェー『恥辱』など。
上間 陽子(うえま・ようこ)
教育学者、琉球大学教授。1972年生まれ。1990年代から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わる。若年シングルマザーの出産・子育ての応援シェルター「おにわ」共同代表。著書に『裸足で逃げる』(太田出版)、『海をあげる』(本屋大賞ノンフィクション本大賞など、筑摩書房)など。
上野 千鶴子(うえの・ちづこ)
社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人WAN理事長。1948年生まれ。専門は家族社会学、ジェンダー論。著書に『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『女ぎらい』(朝日文庫)など。
商品情報
書名:別冊NHK100分de名著 フェミニズム
著者:加藤陽子 鴻巣友季子 上間陽子 上野千鶴子
出版社:NHK出版
発売日:2023年6月23日
定価:990円(税込)
判型:A5判並製
ページ数:168ページ
ISBN:978-4-14-407297-0
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像