【松江高専】すばる望遠鏡のアーカイブデータから見つかった彗星の素顔

松江工業高等専門学校(島根県松江市 校長:和田清)の浦川聖太郎准教授が参加する研究チーム(産業医科大や京都産業大学、国立天文台などの研究者から構成)は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ HSC の公開アーカイブデータから、ネウイミン彗星がコマのない状態で撮像されていることを発見し、地上観測としては世界で初めて彗星核表面の反射特性を精密に測定することに成功しました。浦川准教授は、公開アーカイブデータから彗星や小惑星の位置と明るさを測定するアプリケーション(COIAS:コイアス)を開発していたため、COIASでネウイミン彗星が捉えられているか検証を行いました。この研究は、彗星と小惑星の違いや、彗星がどのように進化してきたのかを理解する新たな手掛かりとなる成果です。
彗星は約46億年前の太陽系誕生当時の物質を今に残す「タイムカプセル」と考えられています。しかし、本体である彗星核は太陽に近づくとガスや塵の雲(コマ)に覆われるため、地上から直接観察することは容易ではありません。
本成果は、すばる望遠鏡で取得され、国立天文台の天文データセンターとハワイ観測所が運用するHSCデータアーカイブシステムから取得したデータに基づいています。また、本研究は科学研究費補助金(課題番号:23H01234、23K25930、24H00271、23H01217、23K25913、23K22557、24K00684、25K24630、25K07393)による支援、およびNEDO「高効率・高速処理を可能とするAIチップ次世代コンピューティングの技術開発」事業の「超大規模データ解析:e-Scienceへの適用」の協力により実施されました。
すばる望遠鏡について
すばる望遠鏡は自然科学研究機構国立天文台が運用する大型光学赤外線望遠鏡で、文部科学省・大規模学術フロンティア促進事業の支援を受けています。すばる望遠鏡が設置されているマウナケアは、貴重な自然環境であるとともにハワイの文化・歴史において大切な場所であり、私たちはマウナケアから宇宙を探究する機会を得られていることに深く感謝します。
関連リンク
国立天文台による報道発表: https://www.nao.ac.jp/news/science/2026/20260825-subaru.html
京都産業大学による報道発表: https://www.kyoto-su.ac.jp/news/news-003283.html
松江工業高等専門学校について
松江工業高等専門学校は1964年、機械工学科、電気工学科、土木工学科の3つの学科を有する国立高専として創設されました。高専は5年間一貫教育の工学教育を行う実践的技術者養成機関として、1961年6月に学校教育法の一部改正により創設された教育機関で、以来、職業に必要な実践的かつ専門的な知識及び技術を有する創造的な人材育成を行う高等教育機関として歩んできました。本校も高専の歴史とともに歩み続け、現在は、機械工学科、電気情報工学科、電子制御工学科、情報工学科、環境・建設工学科の5学科に発展した5年制の本科と、生産・建設システム工学専攻、電子情報システム工学専攻を有する2年制の専攻科を置き、毎年約220名の卒業生と修了生、総計約9千名を社会に送り出しています。

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 松江工業高等専門学校
所在地:島根県松江市西生馬町14-4
校長:和田 清
設立:1964年
URL:https://www.matsue-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
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