大暮維人×大森記詩「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」展、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーでスタート
2025年6月3日(火)〜9月21日(日)。マンガ×アート×プラモデル……。ジャンルを横断する展覧会を、麻布台ヒルズの集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーで行います。

「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」と題し、大暮維人と大森記詩による展覧会を開催します。
スケールモデル(scale model)は、縮尺(scale)に基づき、忠実に対象を再現した模型(model)を指します。
圧倒的な画力で、様々なキャラクターや機械、そして世界を描くマンガ家、大暮維人。『天上天下』『エア・ギア』『バイオーグ・トリニティ』『化物語』『灰仭巫覡』……。それぞれの物語で描かれる、緻密かつ柔らかな少女たちの描写からは、手触りや温もりが感じられるほどです。我々がめくるページのなかで疾走し、舞い、斬り、斬られ、跳ぶ彼女たちを、本展ではスケールガールズ(scale girls)と呼びます。





スケールガールズと対比して置かれるのは、プラモデルのパーツを用いたスクラッチビルドの立体作品=スケールアームズ(scale arms)。プロモデラーであり、現代美術家でもある大森記詩による、架空の兵器です。大森は、プロモデラーとして模型専門誌でスケールモデルをはじめとする作例を担当しながら、「MIXINGSCAPE」として、プラモデルのパーツを組み合わせたミキシングビルドによるオリジナル作品を制作してきました。一方で彫刻家としては、アルミやブロンズなど金属を用いた作品にプラモデルのデカールを組み合わせるユニークな表現も行ってきました。
1/35、1/12、1/6などのスケールに基づくプラモデルに、大暮維人がデザインしたデカールが貼られます。これにより、大暮維人が描くマンガ世界と、大森記詩が作るミキシングビルドのプラモデル世界がつながっていきます。










「大森記詩さんのMIXINGSCAPE。かっこよくて、ディテールも組み合わせもすごくて、どきどきしますね。是非会場でこの存在感を体感してください! 考えてみると、僕のなかにも、同じねっこがある気もするんです。小学生の頃『ホビージャパン』が好きだったんですが、なかでも惹かれたのは横山宏さんのマシーネンクリーガーのプラモデルなんですよね。巨大ロボットよりも、人間のスケールに近いパワードスーツのほうにワクワクした。マンガのなかで少女とマシンが融合するようなシーンも描いていますが、人のほうに機械が溶けていくような方向性への嗜好は、子供の頃から変わっていない気がします」(大暮維人)
「『バイオーグ・トリニティ』や『エア・ギア』では、人と機械の混じり方がとても新鮮でした。巨大なロボットに乗り込んで合体する方向性ではなくて、人のほうに機械が近づいていき、スケールが融合していくというか……。僕はMIXINGSCAPEというシリーズで、複数のプラモデルのパーツを用いてメカを組みあげる“ミキシングビルド“による制作をしていますが、1/35や1/24などの様々なパーツを組み合わせながら、1/1の自分自身のスケールを重ねることで垣間見えてくる変化に魅せられてきました。これが、大暮維人先生の作品がもつスケールとさらにミキシングされながら、どのような景色(SCAPE)になるのか、とても楽しみです」(大森記詩)
さらに今回、大暮維人が高校生の頃にあこがれたバイクであるホンダ・モンキーと、ハーレーダビッドソンのスケールモデルも展示します。タミヤ製1/6のバイクの作例は、アーリーチョップ!!!が製作。大暮維人が指定するカラーリング、オリジナルデザインのデカールが貼られます。

集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリーの茶室には、ホンダ・モンキーの実車を展示。
1/1、1/6、1/12、1/35……。様々なスケールを行き来する、SCALE GIRLSとSCALE ARMSの世界をお楽しみください。
大暮維人×大森記詩「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」展
会期/2025年6月3日(水)~9月21日(日)
会場/集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
住所/東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1
開廊時間/11:00~20:00
アクセス/地下鉄日比谷線「神谷町駅」5出口より、徒歩約1分
休廊日/月曜日(7月21日、8月11日、9月15日は開廊)、
8月12日、9月16日
https://mangaart.jp/ja/venues/smah-tokyo-gallery
大暮維人(Oh!great)
1972.02.22 ~ 出身地 : 宮崎県
1995年「漫画ホットミルク」(白夜書房)掲載『SEPTEMBER KISS』にてデビュー。「ウルトラジャンプ」(集英社)にて『天上天下』、『バイオーグ・トリニティ』(舞城王太郎と共作)、「週刊少年マガジン」(講談社)にて『エア・ギア』を連載。『エア・ギア』では第30回講談社漫画賞少年部門を受賞。アニメ、ゲームのキャラクターデザインも多数手がける。現在は「週刊少年マガジン」誌上で『灰仭巫覡(かいじんふげき)』を連載中。
大森記詩(Kishi Omori)
1990.11.05 ~ 出身地:東京都
美術大学在籍時から模型専門誌を中心にプラモデル作例やスクラッチビルド、カラースキームなどの作図を担当。金属鋼材を用いた立体作品や、プラモデルパーツを原型にした鋳造作品を手がける彫刻家としても活動するなど、ふたつの領域をシームレスに往還している。現在は「月刊ホビージャパン」誌上でミキシングビルド/キットバッシングの手法でSFメカを制作する『MIXINGSCAPE』を連載中。
集英社マンガアートヘリテージ
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