【京都 蔦屋書店】西山美なコがシュガーペーストで制作したバラの花弁。1月22日（月）より店頭にて受注販売。
《destiny of Sugar Rose》、w.20×d.20×h.21cm、シュガーペースト、針金、アクリルケース
特集ページ｜https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/38176-1148120109.html
概要
西山美なコは1965年兵庫県生まれ。1989年に京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業、1991年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了したアーティストです。1990年代に「リカちゃんハウス」を巨大化した作品《ザ・ピんくはうす》、バラやロココ調のモチーフなど宝塚歌劇の舞台で使われる書き割り（※１）風の作品や、少女文化から影響を受けた“可愛い”や”ピンク”をコンセプトとした立体作品などを発表しています。
西山は阪神淡路大震災後、建物やそれまであった価値観が崩れていくことを目の当たりにしたことで、砂糖という脆い素材を用いた儚い立体作品の制作を始めました。時間の経過とともに変化していくそれらの作品は、美しさと同時に反芸術性も感じ取れます。
本展では砂糖を使って制作したバラの立体作品《destiny of Sugar Rose》を展示、合わせて受注販売を行います。その他、六甲ミーツアートで発表したシュガーローズの作品を収録した写真集や、瀬戸内国際芸術祭2022において高見島での展示風景を撮影したポストカード、1992年/1995年の電話を使ったプロジェクト《♡ときめきエリカのテレポンクラブ♡》《もしもしピんク》にて当時制作したポケットティッシュやバッジを、西山自身が2022年にパッケージングしたものも販売します。
※１…芝居の大道具のひとつで、木製の枠に紙や布を張り、建物や風景などを描いて背景とするもの。
出展作品《destiny of Sugar Rose》について
本作品は、砂糖で制作されていて、変化をしていく作品です。融けて崩れたり、酸化したり、時間と共にゆっくりと変わっていきます。見た目の美しさに反して、ある種の儚さを内包しています。コンセプトは万物における有限の時間を扱っており、その時間を薔薇という位相を借りて形にした作品です。鑑賞者によって、その時間への感じ方は違うと思います。各々のコレクターの手元でゆっくりと異なる時間を刻み、異なる「運命」を受け入れて変化を遂げていきます。
本展では展示作品を購入して頂くのではなく、受注を受け新たに同様の作品をコレクターの為に制作します。一から作品と時間を共有していただきたいと思います。
西山美なコ
販売について
●《destiny of Sugar Rose》
会期中、会場での受注販売となります。
受付期間｜1月22日（月）10:00～1月31日（水）20:00
お届け予定｜会期終了から約1ヶ月後の予定
●その他展示作品
会場にて、1月22日（月）10:00より販売します。
※オンラインでのお取り扱いはありません。
プロフィール
西山美なコ／NISHIYAMA Minako
1965年 兵庫県に生まれる
1989年 京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業
1991年 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
1997年 Asia Cultural Councilの援助を受けてニューヨークに6ヶ月滞在
2003年 Banff Creative Residency/カナダに参加
〈個展〉
2021年「MINAKO NISHIYAMA / boudoir...」（Yoshimi Arts/大阪）
2020年「西山美なコ ★PINK・Pink★」（KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1F STORAGE 1/東京）
2018年「西山美なコ 90's ★キラキラおめめ★」（Yoshimi Arts/大阪）
2017年「MINAKO NISHIYAMA / wall works」（Yoshimi Arts/大阪）
2017年「MINAKO NISHIYAMA / drawings」（Yoshimi Arts/大阪）
2007年「～いろいき～」（京都芸術センター/京都）
2004年「Pink Vacancy 西山美なコ ライブ・ドローイング」（資生堂ギャラリー/東京）
2002年「スイート・ドリーム」（三菱地所アルティアム/福岡）
1997年「ピンク♥ピんク♥ぴんク」（西宮大谷記念美術館/兵庫）
〈グループ展〉
2023年 ｢Insight 29 "From The 80s"｣（Yoshimi Arts/大阪）
2023年 ｢コレクション１ 80/90/00/10｣（国利国際美術館/大阪）
2023年 ｢2023年コレクション展Ⅰ 《特集1》虚実のあわい｣（兵庫県立美術館/兵庫）
2022年 ｢瀬戸内国際芸術祭2022｣（高見島/香川）
2022年 ｢2022年度 コレクション展2｣（高松市美術館/香川）
2022年 ｢Insight 26 "connection"｣（Yoshimi Arts/大阪）
2021年 ｢フェミニズムズ / FEMINISMS｣（金沢21世紀美術館/石川）
2021年 ｢青 / BLUE｣（Yoshimi Arts/大阪）
2020年 ｢10周年記念展 Decade vol.2｣（Yoshimi Arts/大阪）
2020年 ｢開館15周年記念 現在地：未来の地図を描くために [２] 後期｣（金沢21世紀美術館/石川）
2018年 ｢Another World Charity Postcard Sale｣（ドイツ銀行 Wealth Management Lounge (Frieze Art Fair内)/ロンドン）
2018年 ｢drawing/collage｣（Yoshimi Arts/大阪）
2015年「Kawaii」（University for the Creative Arts Farnham/イギリス）
2014年「うつろい」（高松市美術館/香川）
2014年「六甲ミーツ・アート芸術散歩2014」（兵庫）
2013年「六甲ミーツ・アート芸術散歩2013」（兵庫）
2013年「瀬戸内国際芸術祭2013」（香川）
2013年「アートにみる愛のかたち“Love展”」（森美術館/東京）
2011年「Cafe in Mito 2011」（水戸芸術館/茨城）
2009年「広瀬光治と西山美なコの“ニットカフェ・イン・マイルーム”」（金沢21世紀美術館/金沢）
2007年「美麗新世界：当代日本視覚文化」（ロングマーチ/北京、広東美術館/広州）
2005年「アニメイト。～日韓現代アートに見るアニメ的なもの～」（福岡アジア美術館/福岡、省谷美術館/ソウル）
2004年「夢みるタカラヅカ展」（サントリーミュージアム天保山/大阪、東京オペラシティアートギャラリー/東京、そごう美術館/横浜）
〈コレクション〉
金沢21世紀美術館、高松市美術館、ドイツ銀行、トヨタアートコレクション、兵庫県立美術館、国立国際美術館
展示詳細
西山美なコ「a little viewing」
会期｜2024年1月22日（月）～2024年1月31日（水）
時間｜10:00～20:00
会場｜京都 蔦屋書店 6F 文具工芸エリア ポップアップスペース
主催｜京都 蔦屋書店
協力｜Yoshimi Arts
入場｜無料
お問い合わせ｜075-606-4525（営業時間内）
特集ページ｜https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/38176-1148120109.html
※今回の受注会と同時期に、西山美なコが受賞した第36回京都美術文化賞受賞記念展が開催されます。
「第36回京都美術文化賞受賞記念展」
会期｜2024年1月19日（金）～1月28日（日）
会場｜京都文化博物館
京都 蔦屋書店
京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと⽂化の「伝統と最先端」が共振する場です。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、⽇常のアートピースとなるような⽂具・⼯芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注⽬の現代アート作品を展⽰。店頭と合わせてECサイトでもご案内いたします。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居⼼地の良い空間を提供します。
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CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
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