NEC、基本性能を強化し産業用途に求められる高速処理に対応するファクトリコンピュータ新製品2機種を販売開始

日本電気株式会社

 NECは、製品や部品の長期供給・保守が可能なファクトリコンピュータ「FC98-NXシリーズ」の2Uラックマウントタイプにおいて、CPU、メモリ、ストレージなどを強化し、従来比最大約1.8倍(注1)の性能向上を図った新機種「FC-R03W」「FC-R03T」を販売開始します。

FC-R03W

 近年、スマートファクトリをはじめDX化が進む製造業界では、生産性と品質の向上を目指して、装置や各種センサーから得られる大量のデータをリアルタイムに収集・可視化し、AIを活用して現場で分析・予測・制御するニーズが急速に広がっています。さらに、放送や医療分野では高精細な画像、また、ビルや公共施設では大量の映像データを扱うニーズが拡大しており、現場において大容量データを高速かつ高精度に処理しながら、高い信頼性と長期的な運用が可能なIoTシステムの構築が求められています。

 新製品では、上位機「FC-R03W」にサーバ向けCPUインテル® Xeon® Gold 5418Y Processor(2.00GHz/24コア)、下位機「FC-R03T」にインテル® Xeon® Silver 4410Y Processor (2.00GHz/12コア)を搭載しました。

 さらに、メモリには新たにDDR5 SDRAMを採用し、最大搭載メモリ容量を2Wayモデルで512GB、1Wayモデルで256GBまで拡張可能にするとともに、ストレージではNVMe SSDを新規に採用し、960GBと3.8TBの従来に比べてより大容量なディスクドライブを用意しました。(注2)これら強化により上位機では約1.3倍、下位機では約1.8倍処理性能を向上し(注3)、生産性や稼働率向上などに求められる画像や映像をはじめとした大量データのリアルタイム処理に対応します。

 なお、本製品では奥行き531mmのコンパクトな筐体サイズや固定ディスク、電源ユニット、空冷用ファンのホットスワップ対応による可用性、耐環境性(動作温度0~45℃(注4)、耐振動、耐ノイズなど)、高信頼設計(長期供給部材の選定、冗長電源、多彩なRAID構成など)を継承しており、現場における過酷な利用条件下での安定稼働にも貢献します。

 また、長期供給・保守が可能なグラフィックスアクセラレータ「NVIDIA RTX™A2000」のオプションも選択できるようになり、各種監視システムや画像診断・検査システムなどの画像解析、ディープラーニングをはじめとするAI 利活用事業に求められる高性能化に対応することで大容量データ利用時の負荷軽減に対応します。

 さらに、従来機種と同様に5年間の長期供給と、供給終了から最大10年間の保守受付にも対応し、Support Packでは装置納品を基点に15年間の保守サービスを提供することで、お客様システムの長期安定運用を支援します。

*1:標準構成:標準モデル本体、OS(Linux)、メモリ16GB×1

   SSD(960GB)x2 RAID1、冗長電源有り、DVD-ROM、拡張スロットなし

*2:11月28日の出荷開始時はLinuxモデルのみの対応

   Windows Serverモデルの出荷開始は12月末予定となります。

・販売目標:今後5年間で10,000台以上

 NECはDXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装に導くオファリングなど、End to Endのサービスを提供しています。さらに、従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、その価値創造モデルを「BluStellar(ブルーステラ)」(注5)として体系整理しました。業種横断の先進的な知見と研ぎ澄まされた最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導きます。

以上

(注1) 従来機「FC-R16W」と新製品「FC-R03T」を比較した場合の数値。
   測定構成:メモリ32GB(16GBx2)、SSD(960GB)x3 RAID5

(注2) 従来機「FC-R24W」(上位機)、「FC-R16W」(下位機)の主な仕様
   CPU:インテル® Xeon® プロセッサー E5-2680 v4(FC-R24W:2.40GHz/14コア)

      インテル® Xeon® プロセッサー E5-2608L v4(FC-R16W:1.60GHz/8コア)

   メモリ:DDR4 SDRAM、最大搭載容量 2Wayモデル256GB、1Wayモデル128GB

   ディスクドライブ:SATA SSD(500GB)、SATA SSD(100GB)、SAS SSD(100GB)、SAS HDD(600GB)を選択可能

(注3) 性能比較は、上位機「FC-R03W」(新製品)と「FC-R24W」(従来機)、下位機「FC-R03T」(新製品)と

   「FC-R16W」(従来機)で比較

 (注4)光学系ドライブ非動作時、添付のフロントフィルタ未装着時

(注5)

「BluStellar(ブルーステラ)」は実績に裏打ちされた業種横断の先進的な知見と長年の開発・運用で研ぎ澄まされたNECの最先端テクノロジーにより、ビジネスモデルの変革を実現し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導き、お客様を未来へ導く価値創造モデルです。https://jpn.nec.com/dx/index.html

※ 文中に記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

<本製品について>

 URL:https://jpn.nec.com/fc/

<本件のお問い合わせ先>

 日本電気株式会社 コンピュート統括部 

 エッジプラットフォーム販売推進グループ

 E-Mail:fc-cust@mlsig.jp.nec.com

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ビジネスカテゴリ
サーバ・周辺機器
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会社概要

日本電気株式会社

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URL
https://jpn.nec.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝5丁目7-1
電話番号
-
代表者名
森田 隆之
上場
東証1部
資本金
-
設立
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