環境・エコ意識はこの10年で25%低下。しかし行動は習慣化。背景には、効果を実感できないという課題が。【生活者実態調査】<花王 生活者研究センター調べ>

 花王株式会社「生活者研究センター」(※1)では、2008年から、生活者の環境・エコへの意識と行動について継続的に調査を実施。
 その結果、環境・エコへの関心は、東日本大震災直後、一時的に上昇しましたが、その後は低下傾向が続いており、「環境をよくするために何をしたらよいのかわからない」と感じる人の割合が徐々に増加しているのが明らかになりました。
 一方、生活者の意識と行動の変化をトレンドで追っていくと、社会動向に応じた変化が見られます。2008年のリーマンショック後には、生活防衛のための節約が結果として環境に良い暮らし方に(節約エコ)。2011年の東日本大震災後には、国の要請を受けて「節電・節水」意識が社会に広がり暮らしを切り詰め(震災エコ)、2013年には好景気を背景に、環境・エコを自分らしく楽しむ姿があらわれ始めました(自分らしいエコ)。そして2016年以降には、目的意識は薄れながらも、節電、詰め替え商品の利用など一部の環境・エコ行動は、「社会マナーとして」、「習慣だから」などの理由で自然と定着していました(習慣エコ)。
 また近年では、「自分ひとりの日々の行動が、果たして環境改善に結びついているのか?」という疑問を感じながら行動している生活者も多く、効果を実感できないことが環境・エコへの関心を低下させるひとつの要因になっているとの実態もみえてきました。

【主な調査結果のポイント】
●環境・エコへの関心は低下傾向が続く
●環境・エコ行動の変遷
●日々の行動の効果を実感できないのが課題


【調査概要】
「生活者の暮らしに関わる意識と行動」
◎2008年、2010年、2011年、2012年、2014年、2016年(いずれも9月)
インターネット調査、郵送調査/首都圏在住20~60代男女/1,735人、3,734人、1,515人、3,509人、3,443人、3,457人

「生活者の環境意識と行動実態」
◎2013年6月/家庭訪問インタビュー/首都圏在住20~40代女性/12人
◎2017年7~9月/家庭訪問インタビュー/首都圏在住20~30代女性/6人

 「暮らしに関するアンケート」
◎2017年11月/郵送調査/首都圏在住20~70代女性/535人

●環境・エコへの関心は低下傾向が続く
2008年の調査開始以降、環境・エコへの関心は、北海道洞爺湖サミット(※2)がおこなわれた2008年の値をピークに、その後男女共に低下。2011年の東日本大震災直後に一度高まりますが、再び低下傾向が続いています。全体では、この10年で25%低下していました。

●環境・エコ行動の変遷
ふだんの生活者の行動に着目すると、節電、ごみの分別、詰め替え商品の利用などは7割以上の高い実施率を維持しています。

●日々の行動の効果を実感できないのが課題
「行動の効果が知りたい」、「何をすれば効果が出るかわからない」といった声が多く聞かれ、行動の環境改善への効果を実感できないことが関心を低下させるひとつの要因になっていると考えます。

「これからの環境・エコ」や詳しい情報はこちら
くらしの研究「くらしの現場レポート」

http://www.kao.co.jp/lifei/life/report-45/?cid=lifei_prtimes20180619a
http://www.kao.co.jp/content/dam/sites/kao/www-kao-co-jp/lifei/report/pdf/45.pdf
(2018年6月掲載)
 

■体験しながら学んだ“今すぐできるエコな暮らし”
神奈川県川崎市にある、身近な環境・エコ行動について学ぶことができる体験型環境学習施設「かわさきエコ暮らし未来館」を花王研究員が見学した際のレポートを「達人コラム」で紹介しています。環境を守るために「今、私たちができること」とは?

くらしの研究「達人コラム」
 http://www.kao.co.jp/lifei/life/column-44/?cid=lifei_prtimes20180619b


※1 花王株式会社「生活者研究センター」 http://www.kao.co.jp/lifei/about/?cid=lifei_prtimes20180619c
「生活者研究センター」では、花王グループの使命である「よきモノづくりを通じて人々の豊かな生活文化へ貢献すること」の実現をめざし、生活者ひとりひとりの暮らしを見つめた生活者研究を行っています。生活現場での観察と対話を重ねながら、行動に表れない本音、説明できないこだわりなど、行動の裏にひそむ「おもい」まで読み解いて、課題を発掘し、商品やコミュニケーション開発に活かすとともに、生活者研究のウェブサイト、花王「くらしの研究」から、広く社会に発信しています。
 花王「くらしの研究」 http://www.kao.co.jp/lifei/?cid=lifei_prtimes20180619d

 ※2北海道洞爺湖サミット
2008年7月に北海道虻田郡洞爺湖町でおこなわれた第34回主要国首脳会議。環境・気候変動などを中心に議論された。

 
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