職場の同僚へ、良かれと思って「優しさの押し売り」「余計な詮索」をし過ぎていませんか? ベストセラー著者の禅僧 枡野俊明さんが教える「心のゆとり」の取り戻し方。新刊『「し過ぎない」練習』本日発売
大切なのは、自分にとってちょうどいいバランスを見つけること

ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2025年3月28日に書籍『「し過ぎない」練習』を刊行します。本書は、曹洞宗の僧侶であり数多くのベストセラーを著書に持つ枡野俊明さんが、現代人が陥りがちな「し過ぎる」習慣を見直し、心にゆとりを持って生きる方法を解説した一冊です。心配し過ぎる、怒り過ぎる、気をつかい過ぎる……。そんな「し過ぎ」の状態から抜け出し、自分にとってちょうどいいバランスを取り戻すためのヒントを「禅の教え」をベースに具体的に紹介。情報過多で刺激の多い現代社会を生き抜くために、心のゆとりを取り戻し、無理なく自然体で生きる方法を提案します。
◆関連URL(当社サイトなど)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295410805
●こんな方におすすめ
・人間関係で気をつかい過ぎてしまう人
・完璧を求め過ぎてしまう人
・つい調子に乗り過ぎて反省することが多い人
●職場での人間関係は、「ちょうどいい距離感」が大事

著者は、人とのつき合いにおいて「距離感」が重要だと説いています。趣味の仲間やご近所同士、そして職場の同僚との関係は、私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、距離が近くなり過ぎるとストレスやトラブルの原因になりかねません。例えば、職場でこんな例があります。同僚から仕事以外の悩みを相談されるようになり、 最初は親身になって聞いていましたが、それが次第にエスカレート。その同僚の相談を聞くたびにストレスが増し、仕事も滞るようになってしまった……。
中国戦国時代の思想家・荘子が著した「君子之交淡如水 小人之交甘如醴」という一節に由来する、「淡交」という言葉があります。この一説の意味を簡単に言えば「君子の交わりというものは水の如くあっさりしたものであり、小人の交わりは甘酒のようにベタベタしている」で、適度な距離感を保ち、あっさりとした交流を良しとしています。 つまり、「ちょうどいい距離感」を維持するためには、「淡交」を実践するとよいのです。
具体的な「淡交」の実践方法としては、会話のなかで「境界線」を意識します。趣味や仕事の話題を中心に会話を進め、共通の話題を大切にすることがポイントです。プライベートな話題には深入りせず、相手が自然に話し出したときだけ傾聴に徹し、自分自身のプライベートもオープンにし過ぎないよう心がけます。そうすることで、お互いのプライバシーを尊重する姿勢を示すことができるのです。
このように、大切なのは、「自分にとってちょうどいいバランス」を見つけることです。過度に考えず、適度に気をつかい、ほどよく働く。そうすることで、心にも体にもゆとりが生まれ、結果的にすべてがうまく回りはじめます。本書では、「し過ぎない」ことの大切さに焦点を当て、適度なバランスを見つけるヒントをお伝えしています。
●「優しさ」と「思いやり」は似て非なるもの

「人に優しくしなさい」
誰もが子どもの頃から教えられてきた言葉です。そのため、多くの人が「優しさ=善」という考えを持っており、優し過ぎるぐらいが良いことだと思っていることでしょう。結果、「優しい人」であることを貫こうとして、自分を犠牲にしてまで相手に尽くしたり、相手の頼みごとをすべて受け入れたりする人も少なくありません。
しかし、それは本当に「優しさ」と言えるのでしょうか? 本当の優しさとは「相手の気持ちに寄り添い、損得を考えず、見返りを求めず、相手のためになることを行うこと」だと筆者の枡野さんは説明しています。自分を犠牲にしてまで相手に尽くすことは、相手にとって都合の良い存在になるだけでなく、自分自身を苦しめることにもなりかねません。また、相手に悪い点があるなら、それをきちんと指摘してあげることも、本当の優しさと言えるでしょう。
一方で、「優しさ」を意識し過ぎるあまり、前述のような「相手に都合のいい人」か、優しさを利用して自分の価値を高めようとする「優しさの押し売り人」になってはいけないとも警告しています。そうならないためにも、本当の優しさには「思いやり」が必要です。
「優しさ」と「思いやり」は似ているようで異なります。優しさが「相手のためになることを行うこと」だとすれば、思いやりは「相手の身になって考え、察して、気づかうこと」です。思いやりは、行為や言葉よりも「思い」が優先されるため、「し過ぎる」ということがないのです。
また、枡野さんは仏教の「慈悲」の教えにも触れています。慈悲の「慈」は、生きとし生けるものの幸福を願う心、「悲」は、生きとし生けるものが苦しみや困難から解放されることを願う心を指します。つまり、慈悲とは「生きとし生けるものすべてが苦しみから解き放たれ、幸せになれるように」と願う心と言えるでしょう。
このように、本書では無理をせずに「ちょうどいい優しさ」を実践するためのヒントを、禅の教えをもとに具体的に解説しています。「優しさ」を意識し過ぎて苦しくなってしまった人に向けて、「し過ぎない」ことで本来の自分を取り戻し、自然体で生きる方法を提案します。
●本書の構成
第1章 頑張り過ぎない
第2章 考え過ぎない
第3章 怒り過ぎない
第4章 気をつかい過ぎない
第5章 期待し過ぎない
第6章 得をし過ぎない
第7章 我慢し過ぎない
●著者紹介

枡野俊明
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行う。主な著書に、『心配事の9割は起こらない』『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』『迷ったら、ゆずってみるとうまくいく』などがある。
●書籍情報
『「し過ぎない」練習』

著者:枡野俊明
定価:1,628円(本体1,480円+税)
体裁:四六判、208ページ
ISBN:9784295410805
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2025年3月28日
◆関連URL(当社サイトなど)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295410805
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