【ＢＳ日テレ】歴史学者・磯田道史が名古屋城の3つの謎に挑む!金シャチ盗難事件の真相と幻の抜け穴を追跡 12月3日（水）夜9時放送

日本の歴史を彩ってきた「英雄」「天才」「変人」などが成功や失敗を刻んだ人生の道。その『歴史の現場』へ日本を代表する歴史学者・磯田道史がゆく。磯田のユニークな視点と絶妙な語り口のわかりやすい解説で歴史の『真実』と『ロマン』を解き明かす歴史同行取材番組。

12月3日（水）夜9時からの放送では、名古屋城に眠る3つの謎、金のシャチホコ盗難事件、巨石を運んだ真の人物、そして城ファン垂涎の抜け穴伝説という、歴史ロマンあふれるテーマを徹底調査します。

【名古屋城に眠る3つの謎】 

謎①:空に浮かぶ埋蔵金「金のシャチホコ」盗んだのは誰だ!? 

名古屋城天守を飾る金シャチの重さは約280kgで、数十億円の価値があるとされています。江戸時代の強盗・柿木金助が大凧に乗って金シャチの鱗を奪ったという歌舞伎の演目が有名ですが、実際には別の犯人が存在しました。

 

番組では、昭和戦前期に足場から金鯱の鱗58枚をペンチで剥がして盗んだ犯人が、大阪の貴金属店で売却しようとして逮捕された驚きの事件を紹介。さらに、戦後、空襲で焼け落ちた金シャチの多くが進駐軍に接収されたものの、勇気ある名古屋市職員が一部を隠し持っていたというエピソードも明らかになります。

 謎②:名古屋城最大の巨石、運んできたのは誰だ!? 

「清正石」と呼ばれる横幅6メートル、高さ2.5メートル、推定10トンの巨石は、石垣づくりの名手・加藤清正が運んだと伝えられてきました。しかし、磯田氏の調査により意外な真実が!

 謎③:名古屋城の「抜け穴伝説」閉ざされた通路の先は!? 

城ファンの間で長年噂されてきた抜け穴伝説。二の丸庭園から水堀を渡り、長野県の木曽路へと逃げるルートがあったのではと語り継がれてきましたが、その真相は?

 

＜磯田道史氏コメント＞

今回は名古屋城に眠る未解決の三つの謎に迫りました。

第1に黄金のシャチホコ盗難事件です。シャチホコを盗んだ人はいたのか。

江戸時代に実在した泥棒、柿木金助がシャチホコのうろこを盗んだのかを検証します。すると、城主の尾張徳川家が自分でシャチの金をとり出して財政を補填していた事実に行き当たりました。

第２に、加藤清正が運んだという城の石垣・清正石の謎に迫ります。

なんと別人が運んでいました。

最後に一番の謎であった名古屋城の抜け穴伝説に迫りました。現場に疑わしき抜け穴はあったのですが…。

とことん名古屋城の細部まで探る現地調査は、驚きの連続。

お城ファンのみならず必見です。

＜番組情報＞

番組名： 磯田道史の歴史をゆく 「尾張と権力者たち」
放送日時： 2025年12月3日（水）夜9時～9時54分

出出演: 磯田道史（国際日本文化研究センター 教授）、田中道子