その「異常なし」、過信していませんか? CKD啓発イベントで参加者全員の健診意識が向上
ユーグレナ×リーフェ共催 健康診断結果「読み解き」相談会 開催レポート。CKD理解度の正答率が34.6%から91.3%に向上。
株式会社ユーグレナは、株式会社リーフェホールディングスと共催で、2026年7月19日(日)に無料イベント「健康診断結果『読み解き』相談会~『異常なし』を過信しない。医師が教える将来の腎臓病リスク~」を開催しました。
慢性腎臓病(CKD)は初期に自覚症状が乏しく、健康診断結果の継続的な確認が早期の気づきにつながる重要な疾患です。当日は48名が参加し、参加後アンケートではCKDへの理解向上や健康診断結果への意識向上が確認されました。

具体的なアンケート結果としては、イベント全体に「非常に満足 / 満足」と 回答した参加者が95.7%、医師の説明・Q&Aを「とても分かりやすかった / 分かりやすかった」と回答した参加者が97.8%に達しました。さらに、参加後にはCKDへの理解度が「とても上がった / 上がった」と回答した参加者、健康診断結果をこれまで以上に意識して確認したいと回答した参加者がいずれも100%となり、単なる情報提供にとどまらず、健康診断結果を自分ごととして捉え直す機会になったことが示されました。
また、今後実際に行動に移したいことを尋ねたところ、「健康診断結果全体を見直す」が31件(67.4%)、「eGFR(腎機能)の結果を確認する」「食生活を改善する」「家族や知人へ共有する」が各22件(47.8%)となり、本人の理解に加えて、家族や周囲への啓発の広がりも見られました。
事前アンケートでは、CKDという略称の正答率は34.6%、日本における患者推計の正答率は30.8%でしたが、参加後にはそれぞれ91.3%、100%まで上昇しており、健康診断結果の読み解きを入口としたCKD啓発の有効性が示されました。


イベント概要
本イベントは、健康診断結果の数値の意味や、そこから読み取れる将来の健康リスクについて理解を深めることを目的に実施したものです。あわせて「沈黙の臓器」といわれる腎臓に着目し、医師による解説に加え、ユーグレナ社研究員より、微細藻類ユーグレナ由来パラミロンの働きと慢性腎臓病対策への応用可能性について紹介しました。
<登壇者>



「健康診断は、未来の自分からの手紙」
―判定だけでなく、数値の“変化”を見る重要性を解説
はじめに、髙取優二先生より、健康診断結果の見方について講演が行われました。
髙取先生は、健康診断結果について「1回の数値だけではなく、何年分かをつなげて見ることで、ゆっくりとした変化に気づくことができる」と説明し、毎年の結果を保存し、時系列で確認する重要性を強調しました。
参加者からも、イベント後に「A判定でも数値の変化を見ることの大切さを知った」「数値を過去からの推移で長く見ることの大切さを知ることができた」といった声が寄せられました。

続いて、健康診断における「経過観察」は、単に様子を見るだけではなく、次の検診や再検査につなげるための“黄色信号”であると解説。気になる結果があった場合には、不安を放置せず、3〜6カ月後の再検査や医療機関への相談など、具体的な行動につなげることが大切であることをご説明いただきました。
また、コレステロールや中性脂肪、血糖値、尿検査、血圧など、日々の体調や測定条件によって変わりやすい項目についても触れられました。一方で、HbA1cやヘモグロビンなど、比較的変わりにくい項目もあり、数値の背景を理解することで、健康診断結果に過度に振り回されず、適切に受け止めることの重要性が共有されました。
参加者の不安に医師が回答。受診タイミングや診療科選びを具体的に紹介
健康診断結果に関する質疑応答では、「健康診断後に病院を受診するタイミング」や「どの診療科を受診すればよいか」といった質問が寄せられました。

受診のタイミングについて、気になる結果があった場合には早めに相談することが望ましいとの考えが示されました。特に、時間が経ってから受診すると、健診時の数値が一時的な変動だったのか、その後に状態が変化したのか判断しづらくなる可能性があるため、気になった段階で医療機関に相談することが重要とのこと。
また、健康診断結果でどの診療科に行けばよいかわからない場合は、まず内科に相談する選択肢があることも紹介されました。必要に応じて、他の専門診療科につながる場合があるため、迷った場合の入口として内科を活用できることが説明されました。
成人の約5人に1人とされるCKD。早期発見につながるeGFR・尿検査の確認ポイント
続いて髙取先生より、慢性腎臓病(CKD)についての講演が行われました。
CKDは、腎臓の働きが弱った状態が3カ月以上続く病気であり、尿にたんぱくが混じる、腎臓のろ過する力を示すeGFRが一定水準を下回るなどの状態が続く場合に診断される病名です。
成人の約5人に1人がCKDと推定されるとの説明を受け、参加者からイベント後に「5人に1人は衝撃的でした」といった声が複数寄せられました。

慢性腎臓病の特徴として、初期にはほとんど自覚症状がなく、そのまま進行することがあるため、健康診断の数値を継続的に確認し、早期に変化に気づくことがとても重要です。

また、腎臓は一生使い続ける大切な臓器であり、機能が低下すると回復が難しいことにも触れられました。腎臓の働きを守るためには、減塩、適切な水分補給、運動、適正体重の維持、禁煙、市販薬の使い方への注意など、日々の生活習慣を見直すことが大切であること。また、腎臓と腸内環境の関係にも言及し、腸内環境を整えることが、腎臓の健康を考えるうえでも一つの視点になり得ると説明されました。
CKD対策の新たな可能性として、腸内環境と腎臓の関係に着目したパラミロン研究を紹介
後半パートでは、ユーグレナ社研究員の中島より、微細藻類ユーグレナ由来パラミロンの働きと、慢性腎臓病への応用可能性について講演を行いました。
ユーグレナの特徴として、植物と動物の両方の性質を持つ珍しい生き物であり、食品素材としてはビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、幅広い種類の栄養素を含むことが説明されました。さらに、ユーグレナに含まれるパラミロンについて、不溶性食物繊維のようにはたらく成分として紹介されました。

従来の食事療法では減塩やたんぱく質、リン、カリウムなどを制限する“引き算”の視点が中心である一方、ユーグレナ由来パラミロンは、食事や生活習慣の改善を補う“足し算”の視点で貢献できる可能性を持つ素材として研究を進めています。
これまでに行われている慢性腎臓病のラットを用いた研究※においては、パラミロン摂取群では、尿たんぱく量や腎障害の抑制が見られたこと、腸内細菌叢の変化も確認されたことが紹介されました。これらの結果を踏まえ、慢性腎臓病への影響について、今後も研究を進めていく考えが示されました。
※微細藻類ユーグレナの特有成分パラミロンが慢性腎障害を抑制することを示唆する研究結果を確認しました | 株式会社ユーグレナ
参加後の行動意向にも変化。健診結果の見直しから家族への共有まで
本イベントでは、健康診断結果を「異常なし」かどうかだけで判断するのではなく、自分の体の変化を知るための情報として継続的に見ていくことの大切さが、医師と研究者それぞれの立場から語られました。参加後アンケートでは、CKDへの理解度向上と健診に対する意識向上がいずれも100%となり、参加者の学びが具体的な確認行動へつながったことがうかがえます。
特に、「健康診断結果全体を見直す」「eGFRを確認する」「家族や知人へ共有する」といった回答が多く、健康診断結果の読み解きが、本人の健康管理に加え、周囲への啓発にも広がる可能性が示されました。

株式会社ユーグレナは、2026年より新規事業として疾患領域を位置づけており、CKD予防および進行抑制に取り組んでおり、本イベントもその取り組みの一環として実施しました。
今後も「人と地球を健康にする」というパーパスのもと、CKDに関する正しい理解の促進、ヘルスケア領域における研究開発や情報発信を通じて、一人ひとりが将来の健康リスクに早く気づける社会づくりに貢献してまいります。
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