【新刊発売のご案内】消齢化社会-年齢による違いが消えていく!生き方、社会、ビジネスの未来予測-
著:博報堂生活総合研究所
80代からプログラミングの勉強を始めた人。昭和のヒットソングをカラオケで歌う若者。「年齢にとらわれず新しいことに挑戦したり、自分らしさを追求したりする人を目にする機会が最近やけに増えてきた……」そう感じている方もきっと少なくないでしょう。生活総研は、そのような肌で感じていた社会の変化が、ここ数年に限らず30年という長期的なスパンで実際にデータ上に現れていたことを発見しました。そしてこの、生活者の意識や好み・価値観などについて、年齢による違いが小さくなる現象を「消齢化」と名付け、調査・研究を行っています。
消齢化社会とは何か? 消齢化によって、生活者は、ビジネスは、どう変わるのか?――本書では、30年におよぶ長期時系列調査「生活定点」の膨大なデータをもとに分析した消齢化の背景や、この先日本で起きそうな変化の仮説など、これまでの研究内容をご紹介しています。また、各界の有識者への特別インタビューも収録。「消齢化」という視点からこれからの社会、ビジネス、生活者を考えるためのヒントが満載です。
長い間「高齢化社会」という言葉に悩まされてきた日本ですが、「消齢化社会」として捉えなおせば、きっと明るい兆しが見えてくるはず。消齢化社会・日本の未来を一緒に考えてみませんか。
『消齢化社会 年齢による違いが消えていく!生き方、社会、ビジネスの未来予測』
著者:博報堂生活総合研究所
仕様:新書判 224ページ
定価:880円(税別)
発行:集英社インターナショナル
発売日:2023年8月7日
Amazonリンク:https://www.amazon.co.jp/dp/4797681292
目次
【はじめに】
【第1章】消齢化の発見
【第2章】消齢化の背景
【第3章】消齢化の未来
【第4章】有識者と考える「消齢化社会」
【終章】 発想転換のための8つのヒント
【おわりに】
【第1章】消齢化の発見
「生活定点」のグラフに注目してみると、1992年から2022年にかけて、さまざまな項目で、年代間の数値差がなくなり、違いが小さくなっているという特徴がわかりました。この興味深い現象を生活総研は「消齢化」と名付け、本格的な研究がはじまりました。
【第2章】消齢化の背景
消齢化が進む背景には何があるのでしょうか?元気なシニアが増えたこと、年齢を気にしない人が増えたこと、インターネットが普及したこと、日本経済の低成長が長く続いていること……。
本章では「なぜ、日本で消齢化が進んでいるのか?」という問いを深め、その背景を突き止めます。
【第3章】消齢化の未来
果たして今後も日本では消齢化は進んでいくのでしょうか?生活総研では「生活定点」の調査データを統計的に分析して未来の推計値を算出。さらに個人の生き方、人との関わり方、社会構造、市場の「4つの領域」について、消齢化が進んだ先に起こりうる未来仮説を提示します。
【第4章】有識者と考える「消齢化社会」
消齢化をさらに多面的にとらえるために、様々な領域で活躍している方たちにインタビューしました。
大阪大学大学院 吉川徹教授、集英社「少年ジャンプ+」編集長 細野修平さん、「構想日本」伊藤伸さん、日本経済新聞 編集委員 中村奈都子さん、株式会社arca 辻愛沙子さん。5名のお話から、消齢化社会の時代で新たに生まれる可能性について探ります。
【終章】 発想転換のための8つのヒント
進行する消齢化を機会と捉え、現状を変える推進力として活用するにはどうすればいいのでしょうか?明日から使える、発想転換につながる「8つのヒント」をお届けします。
博報堂生活総合研究所
博報堂のフィロソフィー「生活者発想」を具現化するために1981年に設立されたシンクタンク。人を単なる消費者としてではなく、多面的で主体的な存在「生活者」として捉え、その意識と行動を研究している。1992年から続く長期時系列調査「生活定点」のデータをもとに「消齢化社会」を提唱。近年では、デジタル空間上のビッグデータをエスノグラフィ(生活現場の観察やインタビューを伴う調査手法)の視点で分析する「デジノグラフィ」も推進中。
▼最新の消齢化研究を紹介する特設サイト「消齢化lab.」
https://seikatsusoken.jp/shoreikalab/
▼長期時系列調査「生活定点」
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