ブラザー、工作機械で初受賞 SPEEDIO(スピーディオ) Sシリーズが「2025愛知環境賞」を受賞
ブラザー工業株式会社は、愛知県が主催する「2025愛知環境賞」において「名古屋市長賞」を受賞した。受賞対象となった製品は、昨年8月に発売した工作機械、コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO S300Xd2/ S500Xd2/ S700Xd2 (Sシリーズ)」で、ブラザーの工作機械が愛知環境賞を受賞するのは、今回が初めてだ。
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愛知環境賞は、循環型社会の形成を促進するとともに、全国に向けて、愛知県の環境技術や環境活動のレベルの高さを発信することを目的として、2005年に創設された。省資源や省エネルギー、リサイクルなどに関する優れた技術や活動に対して賞が授与されるもので、ブラザーは過去に、フォークリフト用フロンレススポットクーラー「PureDrive-FL」や、グローバルな生物多様性保全活動などで受賞している。
ブラザーの工作機械SPEEDIOシリーズは、EV車や半導体、航空機のアルミ部品などさまざまな機械部品の切削加工を行う小型のマシニングセンタ(*1)(30番主軸)で、高い生産性と省エネ性能を有している。今回受賞した新モデルは、近年需要が拡大しているEV関連の大型部品にも対応できるよう、従来モデルと比較して加工エリアを拡大するとともに、主軸の剛性を高めた。また、チップシャワー省エネ運転(*2)や暖機レス加工支援機能などの新機能も搭載し、従来モデルからさらに省エネ性能を向上させた。これらの機能拡充により、大型部品の加工で一般的に使用される中型のマシニングセンタ(40番主軸)と比較して、消費電力を約80%、サイクルタイムを約50%削減し、約2倍の生産性を実現した。
このように、生産性と省エネ性能の向上を実現しており、カーボンニュートラルの実現及びGX(グリーントランスフォーメーション)に大きく貢献する製品であることが評価され、今回の受賞に至ったという。
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ブラザーは、2030年度に向けたブラザーグループビジョン「At your side 2030(https://global.brother/ja/corporate/vision)」において、「あり続けたい姿」として、「世界中の "あなた" の生産性と創造性をすぐそばで支え、社会の発展と地球の未来に貢献する」ことを掲げている。さらに、環境目標「ブラザーグループ 環境ビジョン2050(https://global.brother/ja/sustainability/eco/vision)」では、2050年度にあらゆる事業活動におけるカーボンニュートラルの実現と、バリューチェーン全体のCO₂排出最小化を目指しており、今後も目標達成に向けてさまざまな取り組みが行われる予定だ。
<愛知環境賞 ホームページ>https://aichi-shigen-junkan.jp/kankyoushou
*1:複数の切削加工を1台で行うことができる工作機械。数値制御を行う「NC装置」や、自動で工具を交換する「自動工具交換装置(ATC)」などの機能を有している。
*2:切粉排出量に合わせて、適正なチップシャワー運転(切削の際に発生する切りくずを切削液で洗い流し、機械後方のタンクへ排出する機能)を行うことで省エネに貢献する機能。
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