茶碗型コントローラーを採用した「8K文化財鑑賞ソリューション」を10月9日から愛知県陶磁美術館(※1)(愛知県瀬戸市)で展示
シャープが、文化財活用センター(※2)および東京国立博物館(※2)と共同開発した「8K文化財鑑賞ソリューション」が、愛知県陶磁美術館(※2)にて10月9日から12月12日まで、展示されます。「8K文化財鑑賞ソリューション」は、直接手に取ることが難しい貴重な美術作品の画像などを8Kディスプレイに映し出して自在に拡大・縮小・回転しながら鑑賞できる、当社の「8Kインタラクティブミュージアム」をベースに開発されました。
今回の展示では「大井戸茶碗 有楽井戸」(東京国立博物館所蔵)など3作品を70V型の8Kディスプレイに高解像度で表示します。実物の形・重さ・質感を模して制作した茶碗型コントローラーを手元で操作し、画面上の茶碗を拡大・回転できるので、通常では鑑賞できない底面や断面、また肉眼ではとらえきれない細部まで鑑賞することが可能です。8K画像による文化財の鑑賞を通じてやきものへの興味・関心をさらに深め、美術館における鑑賞体験がより豊かになることが期待されます。
※1 日本最大級の窯業地である愛知県瀬戸市で世界各地の様々なやきものの魅力を紹介する美術館です。
※2 独立行政法人 国立文化財機構に属します。
■「8K文化財鑑賞ソリューション」の特長
1.直感的な操作を可能とする「茶碗型コントローラー」
文化財の実物の形・重さ・質感を模して制作した「茶碗型コントローラー」と、8Kディスプレイに映し出された高精細な3D画像データ「8Kデジタルレプリカ」がリアルタイムに連動して、見たい部分を見たいサイズで自由に鑑賞できます。
2.複数の文化財の比較鑑賞が可能
複数の茶碗の8K画像をディスプレイ上に表示し、「拡大」「回転」に加え、自由な角度で「断面」を表示することができます。デジタルならではの鑑賞方法として、その場にない複数の文化財であっても容易に比較することが可能です。
3.見どころをテキストと音声で解説
画面上に表示された「見どころ」にコントローラーの角度を合わせると、「見どころ」をテキストと音声で解説。同時に「見て・知る」ことで「見どころ」を堪能できます。
■会場
愛知県陶磁美術館
住所:愛知県瀬戸市南山口町234番地
電話:(0561)84-7474
■表示作品
「大井戸茶碗 有楽井戸」(重要美術品)
「青磁茶碗 銘 馬蝗絆(ばこうはん)」(重要文化財)
「志野茶碗 銘 振袖」
*いずれも東京国立博物館蔵
*茶碗型コントローラーを使用するのは「大井戸茶碗 有楽井戸」です。
■開館時間
午前9時30分~午後4時30分
*入館は午後4時まで
■展示期間
2021年10月9日(土)~ 12月12日(日)
*毎週月曜日は休館日です。
■観覧料
詳細は以下のWebサイトをご確認ください。
愛知県陶磁美術館ホームページ:https://www.pref.aichi.jp/touji/use_guidance/
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