『文學界』2025年10月号が9月5日に発売!綿矢りさ最新刊『激しく煌めく短い命』特集、町屋良平新連載『無限水晶』など
筒井康隆、坂崎かおる、三木三奈の創作、川上未映子✕頭木弘樹、國分功一郎✕若林正恭対談も
株式会社文藝春秋(代表取締役・飯窪成幸)は、本日9月5日、文芸誌『文學界 2025年10月号』を発売します。

綿矢りさ最新刊『激しく煌めく短い命』を特集するほか、町屋良平の新連載「無限水晶」、筒井康隆・坂崎かおる・三木三奈の創作などが収録されています。また、川上未映子×頭木弘樹、國分功一郎×若林正恭の対談も必読です。
◆編集長 浅井茉莉子のメッセージ
町屋良平さんの連載『無限水晶』が始まりました。ヒトラーを崇拝した駐独日本大使・大島浩を題材にした、町屋さん初、そして町屋さんならではの歴史小説でもあります。
対談は豪華な2本。川上未映子さんと頭木弘樹さんの「痛みの一回性を取り戻す」では、「痛み」を前に文学の言葉がどう作用するか、あらゆる角度から話していただいています。國分功一郎さんとオードリーの若林正恭さんの対談は5回目となりました。郊外に引っ越された若林さんの気づきとは。そして「ネオリベの帳」はどこにあるのか、ぜひお読みください。
文學界で連載していた綿矢りささんの傑作大長編、『激しく煌めく短い命』の刊行を記念して、江南亜美子さんによる著者インタビュー、武内佳代さんと首藤凜さんによる書評2本を掲載。書籍と共にお楽しみください。
ほかにも、中村拓哉さん、山本浩貴さんの批評など、今号も読み応えのある誌面となっています。
◆「文學界」10月号目次
【新連載】町屋良平「無限水晶」
飼い猫の死体と寝た夜、ヒトラーを崇拝しつづけた
駐独日本大使・大島浩のことをふと、思い出した――
【創作】
筒井康隆「蒲鉾と高下駄 」
坂崎かおる「へび」
三木三奈「わずらい」
【対談】
川上未映子×頭木弘樹「痛みの一回性を取り戻す」
痛みの前では、既存の言葉は役に立たない。そんな時こそ文学が必要だ――
痛みと言葉について語りつくした3時間
國分功一郎×若林正恭「ネオリベの帳を越えて」
「快適」なことをするのには、勇気がいる?
いまこそ、ネオリベの帳にワインをぶちまけよう!
【特集】綿矢りさ『激しく煌(きら)めく短い命』刊行記念
・インタビュー「人間くさい百合小説」聞き手・江南亜美子
・書評 武内佳代「真摯で、丁寧な、新境地としての小説 」
首藤凜「生きる体で得ていく愛」
【作家論】
渡邊英理「言葉が世界を異化する――『たえまない光の足し算』と日比野コレコの現在」
【批評】
中村拓哉「日本語ラップ・ビーフ小史――アグレッシヴなディスクールについての覚書」
山本浩貴(いぬのせなか座) 「ささやかな「本当らしさ」からこの世界そのものの「フィクション」へ――日記/ホラーブームと『恐怖心展』『魔法少女山田』」
【最終回】
金川晋吾「でもだからこそ日誌」
【今月のエッセイ】
藤嶋陽子「ハッシュタグが見つからない女。」
関口佳那「おとなのしごおわクラブ」
栗原知子「中学受験ブログの頃」
山内萌「午前3時のTwitter論」
【窓辺より】
灰谷魚「さよならビエネッタ」
きくち「夜の過ごし方」
野尻(無尽蔵)「余興」
【詩歌】
海東セラ「親密な火の会話」
【強力連載陣】
鈴木涼美/藤野可織/渡辺祐真/松尾スズキ/東畑開人/江﨑文武/王谷
晶/松浦寿輝/犬山紙子/菊間晴子/竹永知弘
【文學界図書室】
上田岳弘『関係のないこと』(佐藤康智)/中西智佐乃『橘の家』(市街地ギャオ)
小池水音『あなたの名』(中村佑子)/駒田隼也『鳥の夢の場合』(江南亜美子)
トルーマン・カポーティ、村上春樹・訳『草の竪琴』(鈴木結生)
表紙画=下山健太郎
グラフィックデザイン=REFLECTA,Inc.
◆書誌情報
誌 名:『文學界』2025年10月号
発売日:2025年9月5日(金)
判 型:A5判
定 価:1,200円(税込)
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