Bill One、請求書と仕入れに関するデータを総額・明細単位で照合する「AI自動照合」を提供開始
〜「経理AXサービス」として、AI機能の開発を加速〜

働き方を変えるAXサービスを提供するSansan株式会社は、経理DXサービス「Bill One」の新オプション機能として、「AI自動照合」を2025年11月に提供開始しました。
Bill Oneは、請求書受領、経費精算、債権管理といった、さまざまな業務領域の課題を解決する経理DXサービスとしてこれまで展開してきました。今後、AI機能の開発を加速し、対応する業務領域におけるアナログな作業を根本的になくしていくことで、AX(AIトランスフォーメーション)を実現する「経理AXサービス」として進化させていきます。
その進化を見据えて提供を開始する「AI自動照合」は、請求書の内容と納品や検収、発注の情報といった仕入れに関する照合対象データを総額・明細単位で自動照合する機能です。数十名規模の担当者がいる企業や、対応を外部委託して大規模な仕入れを行っている企業などでは、これまで目視で行われていた照合作業の大半を自動化することが可能になります。なお、本機能については、特許を出願しています。
「AI自動照合」サービスサイト:https://bill-one.com/ap/function/podo/
■提供背景
企業では、材料や商品を仕入れた後に、過払いなどを未然に防止するため、請求書に記載された金額や内容と、納品や検収、発注の情報といった仕入れに関する情報を総額・明細単位で照合する対応が発生しています。多くの場合、現場の担当者が目視で実施し、その結果を経理部門でも再度確認しています。照合した際に不一致だった項目については、その要因を特定するため、現場の担当者が社内の関係者や取引先と確認する必要もあり、多くの時間を要しています。また、誰が、いつ、どうやって照合を実施したかなど、過去の対応履歴が記録として残らず、業務の属人化や監査対応時に手間がかかるなど多くの課題が存在しています。
特に製造や卸売、物流、不動産、建設など大量の仕入れを行う業種では、一件の請求書につき明細が数千行に及ぶこともあるため、業務対応の中でも非常に大きな負荷となっています。企業によっては、月末・月初に数十名規模の専任担当者を立てたり、社外に対応を委託したりすることもあり、多大なコストをかけているケースもあります。
Bill Oneは、この照合業務をAIを用いて自動化していくことで、企業の生産性向上と間接コストの削減、ガバナンス体制の強化などを実現するため、本機能の開発に至りました。

■機能概要
・業務自動化で、現場担当者の負担を大幅削減
本機能では、請求書のデータと、基幹システムなどからBill Oneにインポートした納品や検収、発注の情報といった仕入れに関する照合対象データを総額・明細単位で自動照合します。金額や品目、伝票番号などの請求書の明細項目が、照合対象データの内容と一致しているかを自動で照合するほか、1つの明細項目に対し、照合対象データの複数項目を組み合わせた照合なども行います。また、確認や判断が必要な箇所をハイライト表示するなどして、不一致箇所に対応する担当者をサポートします。さらに、照合結果はBill Oneを通じてURLで社内の関係者に共有することもできます。現場の担当者は、仕入れに関する請求書の内容を目視で確認する必要がなくなることに加え、社内の関係者とのやり取りも円滑になり、照合業務にかける時間を大幅に削減することが可能です。

・照合結果や対応履歴の可視化で、ガバナンス体制強化を支援
照合結果や対応履歴は、Bill Oneに蓄積され、検索、確認することができます。企業は、業務の属人化を防げるとともに、監査対応などもスムーズに実施することができます。

■技術概要
本機能の実現には、照合作業に適した形で、請求書の内容を明細単位で構造化してデータ化する技術と、多様な照合パターンが存在する複雑な条件下でも正しく照合する仕組みが必要です。構造化とは、AIがデータの意味を理解できるように情報を整理することです。Bill Oneは、40年以上にわたり自然言語処理の研究・開発を続けているグループ会社の株式会社言語理解研究所(以下、言語理解研究所)との共同開発により、請求書の明細を構造化してデータ化することを実現しました。
また、Sansanの研究開発部が開発した独自の照合ロジックにより、従来の基幹システムや表計算ソフトでは難しかった処理を可能にしています。

■今後の展開予定
AI自動照合は、金額や品目、伝票番号など請求書の明細項目が、インポートされた照合対象データと完全一致または部分一致するかどうかを判断します。今後は、「りんご」と「林檎」、「apple」など、表現が異なる場合であっても、AIが意味的な類似性や数量、単価、金額の一致度を考慮し、柔軟な自動照合を実現できるよう2026年春頃にアップデートする予定(※1)です。
また、本機能の開発に伴って実現した請求書明細を構造化してデータ化する技術は、今後のAIを用いた機能開発においても活用していきます。Bill Oneは、AIを用いて業務を自動化する新機能を順次提供し、非効率で手間のかかることが当たり前になってしまっている業務からアナログな作業をなくしていきます。
■本機能の活用方法を紹介するセミナーを公開
AI自動照合を用いた業務効率化のイメージをより知っていただくため、オンラインセミナーを公開いたします。当社プロダクトマーケティングマネジャーの片岡が、企業における請求書業務フローの実態やその課題を踏まえ、照合業務を効率化するポイントを紹介します。
【セミナー概要】
セミナー名:照合作業の自動化で、残るアナログ業務をなくす ~AIも活用した新しい業務フローとは~
公開日時:2025年11月27日(木)10:00~12月11日(木)18:00
主催企業:Sansan株式会社
参加費用:無料
視聴方法:フォームへ入力後、動画を再生いただけます。
https://bill-one.com/seminar/20251127/
※1:開発中のため、機能の内容は予告なく変更となる場合があります。
(以上)
■経理DXから、全社の働き方を変える「Bill One」
Sansan株式会社が提供するBill Oneは、請求書受領、経費精算、債権管理といった、さまざまな業務領域の課題を解決する、経理DXサービスです。請求書や領収書といった証憑書類が関わる全社の業務プロセスを根底から変えることで、経理部門に限らず、企業全体の生産性を高めます。
■Sansan株式会社 会社概要
「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、働き方を変えるAXサービスを提供しています。主なサービスとして、ビジネスデータベース「Sansan」や名刺アプリ「Eight」、経理DXサービス「Bill One」、取引管理サービス「Contract One」、データクオリティマネジメント「Sansan Data Intelligence」を国内外で提供しています。
設立:2007年6月11日
URL:https://jp.corp-sansan.com/
所在地:〒150-6228 東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ 28F
資本金:72億44百万円(2025年8月31日時点)
事業内容:働き方を変えるAXサービスの企画・開発・販売
Sansan https://jp.sansan.com/
Eight https://8card.net/
Bill One https://bill-one.com/
Contract One https://contract-one.com/
Sansan Data Intelligence https://jp.sansan.com/sansan-data-intelligence/
■株式会社言語理解研究所 会社概要
「言葉の価値を最大限に引き出し、顧客の想像を超え続ける」をミッションとし、徳島大学発のAIベンチャー企業として2002年に創立しました。大学研究室時代から40年間蓄積してきた独自の大規模言語データベースと、高度な自然言語処理・言語理解技術を駆使し、企業の課題を解決するAIエンジンを開発・提供しています。
設立:2002年1月28日
所在地:〒770-0813 徳島市中常三島町1丁目32番地1
資本金:58百万円(2025年2月時点)
事業内容:⼤規模知識を活⽤した業務効率化と⾼度付加価値サービス創出
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
