『ルーヴルの猫』で松本大洋氏が二度目のアイズナー賞受賞! 本人からコメントが到着!!
2020年7月24日(現地時間)にアメリカで開催された最も権威ある漫画賞のひとつ「第32回ウィル・アイズナー コミック・インダストリー・アワード」(The Will Eisner Comic Industry Awards、以下アイズナー賞)のオンライン授賞式で、松本大洋氏の『ルーヴルの猫』(英訳版『Cats of the Louvre』VIZ Media刊)が「最優秀アジア作品賞」(Best U.S. Edition of International Material—Asia)を受賞しました。
氏は2008年にも『鉄コン筋クリート』でアイズナー賞を受賞しており、本作『ルーヴルの猫』で二度目。過去に同賞を複数回受賞した日本人作家は、手塚治虫氏、水木しげる氏、浦沢直樹氏、小池一夫氏、大友克洋氏という錚々たる方々で、松本大洋氏は6人目に名前を連ねました。
■松本大洋氏受賞コメント
『ルーヴルの猫』は、ルーヴル美術館で働くたくさんの方に取材して、作ることができました。
漫画の中ですべてを表現することはできませんでしたが、取材を通して、いろんな方の思いを感じることができ、創作の助けになりました。
協力してくださった多くのみなさん、それからいつも漫画を読んでくださっているみなさん、今まで出会ったたくさんの猫たちに、感謝したいと思います。
ありがとうございました!
松本大洋
■ルーヴルの猫
2016年から2017年まで小学館「ビッグコミックオリジナル」にて連載。
ルーヴル美術館の屋根裏に棲みついた猫たちは、人間から隠れて暮らしていたが、一匹の白猫がその掟を破り、冒険に出かける。絵画から聞こえる声に導かれて入った世界には!? という物語。
国内ではオールカラー豪華版と通常版の2種類のコミックスが、それぞれ上下巻で発売中。
■書誌情報
オールカラー豪華版
https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/47035
通常版
https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/46538
■松本大洋氏略歴
1967年、東京生まれ。1987年、講談社「月刊アフタヌーン四季賞」で準入選を果たし、デビュー。「週刊モーニング」にて『STRAIGHT』『点&面』を連載したのち、「ビッグコミックスピリッツ」にて『ZERO』『花男』『鉄コン筋クリート』『ピンポン』、『竹光侍』(原作:永福一成)などの作品を発表。『竹光侍』は2007年に第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2011年に第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。2016年、『Sunny』で第61回小学館漫画賞受賞。2020年、『ルーヴルの猫』で米国アイズナー賞を受賞。現在『東京ヒゴロ』を小学館「ビッグコミックオリジナル増刊号」にて連載中。
■アイズナー賞
https://www.comic-con.org/awards/eisner-awards-current-info
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