金融機関における独自ブロックチェーン活用に関する実証実験を開始
「ソニー銀行」がSunrise MyLayer Prototypingプログラムに採択

ソニー銀行株式会社(代表取締役社長:南 啓二/本社:東京都千代田区/以下 ソニー銀行)はモジュラービリティに特化したブロックチェーン「Sunrise」を開発するCAUCHYE ASIA PTE. LTD.(シンガポール、代表:木村 優、以下 CauchyE)の提供するMyLayer Prototypingプログラムに採択され、規制に準拠したシームレスなweb3(*1)サービスの提供に向けた専用ブロックチェーンの活用に関する実証実験を開始することをお知らせします。
1.目的
今回の実証実験では、金融機関において、規制遵守や利用者保護を目的とし、CauchyEと共同で、専用ブロックチェーンの活用の可能性に関する検討を開始します。ソニーグループが提供するブロックチェーン Soneium™(*2)との相互運用性も検証していきます。
本実証実験のテーマ
・ 金融機関における独自ブロックチェーン活用に関する技術的および法的課題の洗出し(Sovereign Rollupの活用やForce Txを防ぐアーキテクチャの検討など)
・ ステーブルコイン(*3)の利活用に特化した独自チェーンの実現
・ Soneiumとの連携を含む相互運用性の実現
・ Sunriseの流動性活用を含む、金融機関などによる顧客へのDeFiの提供にむけた論点の検討(*4)
2.背景
web3の経済圏が世界的に拡大する一方、利用者保護の観点や、分散性・匿名性の観点からマネー・ローンダリングおよびテロ資金供与への対策、金融機関におけるブロックチェーンの活用に関する法的整理など多数の課題があります。
2025年5月28日(水)のプレスリリース(*5)にて発表した高度化等会社での事業展開も見据えながら、リスクベース・アプローチの帰結として、不正な資金利用への対策は十全に尽くしつつ、安心安全で利便性の高いブロックチェーンの拡大に向けて企図するものです。
また、ソニー銀行はweb3におけるクリエイター・ファン層で構成される経済圏の拡大に向けて昨年「Sony Bank CONNECT(*6)」をリリースし、多くのかたにご利用いただいています。本実証実験の対象とする専用ブロックチェーンについても「Sony Bank CONNECT」との連携を見据えて検討を実施して参ります。
3.CauchyEおよびSunriseについて
CauchyEはProof of Liquidityを中核に据え、DA Layer(データ可用性レイヤー)とLiquidity Hubを組み合わせた、世界唯一のInterliquid NetworksのためのL1ブロックチェーン「Sunrise」を開発しています。
(*1) web3とは、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用して、利用者がデータを共有・管理しながら運用する分散型のウェブサービスです。
(*2) Soneiumは境界を超えるオープンなインターネットの実現を目指し、ソニーグループ内外の多様な事業やIPなどと連携しながら新たなサービス創出を目指しています。
(*3) ステーブルコインの発行に向けて実証実験の検討を開始 SettleMintおよびPolygon Labsが開発するPolygon PoSと連携 (https://sonybank.jp/corporate/disclosure/press/2024/0408-01.html)
(*4) ソニー銀行が参加するDeFi研究会のDeFiプロジェクトが金融庁の「FinTech 実証実験ハブ」の支援案件に採択 (https://sonybank.jp/corporate/disclosure/press/2025/0609-02.html)
(*5) web3関連事業の子会社の設立に関するお知らせ (https://sonybank.jp/corporate/disclosure/press/2025/0528-01.html)
(*6) ソニー銀行が提供する「誰でも簡単に安心して楽しめる。広がる感動体験への“つながる”」をテーマにしたweb3エンターテインメント領域向けスマートフォンアプリです。Sony Bank CONNECT はSNFT株式会社が提供するNFTマーケットプレイスと接続することで、SNFTで保有しているNFTを展示し、楽しむ機能を提供しています。
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