ハリケーン「マシュー」ユニセフ、第1次チーム被災地入り【報道参考資料】
被害状況が徐々に明らかに コレラなど感染症の蔓延を懸念
【2016年10月7日 ポルトープランス(ハイチ)発】
被災地状況アップデート
➤ 被災国 : ハイチ・キューバ・ジャマイカ・ドミニカ共和国
➤ 被災国人口 : 1710万人のうち、子どもはおよそ600万人
➤ 建物被害: 家屋の70~80%に何らかの被害(ハイチ)
猛烈な暴風雨とともにカリブ海諸国を襲ったハリケーン「マシュー」は、各地で大きな爪跡を残しています。特に被害の大きかったハイチで支援活動を開始したユニセフ・ハイチ事務所からの最新情報をお知らせします。(現地時間10月6日現在)
- ユニセフの第1次チームが5日午後、ハイチ南部の被災地域に到達しました。第2次チームも被災地へ向けヘリコプターなどで移動しています。また支援物資を乗せたトラックも、南部をめざし6日朝出発しました。
- ハイチの被災地に入ったチームからの情報による被害報告によると、被災地域の7~8割の家屋がなんらかの被害を受け、130万人が被災し、1万6,000人が避難場所を必要としています。
- 南部のみならず、首都圏も大きな影響を受け、ハイチ政府はハリケーン被害によって親と離ればなれになった子どもや、被災以前より脆弱な孤児院で暮らしていた子どもたち少なくとも2,000人が、仮設避難所に避難しています。
ユニセフはこの緊急事態を最高レベルと位置付け、子どもたちとその家族のための緊急支援を行っています。
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ユニセフ・ハイチ事務所代表のマーク・ヴィンセントは、国内ですでに蔓延していたコレラの大きな流行が懸念され、さらに水を媒介して広がる他の感染症の流行も考えられると指摘しています。ユニセフでは安全な飲み水確保のほか、水と衛生状態についての調査を行ったあと、浄水剤、衛生キット、バケツやせっけんの配布などの緊急支援を行う予定です。
またこのハリケーンは子どもたちの教育においても大きな影響を与えており、学校は少なくとも10月10日まで休校が決まっています。現在教材の支援がパナマで待機しており準備ができ次第発送する用意や、仮設の学校を建てる用意がされています。
ラテンアメリカ・カリブ海諸国地域事務所・緊急支援チーフのダグラス・レイマーは、被災地域はハイチだけでなく、多くのカリブ海諸国に渡っていることを改めて強調しております。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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