東町祭屋台、上町祭屋台の高精細デジタル化ならびに「Digital×北斎【急章】その1」展 「生きるが如く描く」の会期延長

東日本電信電話株式会社

・ 株式会社NTT ArtTechnology(代表取締役社長:国枝 学、以下「NTT ArtTechnology」)は株式会社アルステクネ(代表取締役社長:久保田 巖、以下「アルステクネ」)と連携して、北斎館(長野県・小布施町)に展示されている東町祭屋台と上町祭屋台の高精細デジタル化を行いました。来年度開催予定の「Digital×北斎【急章】その2」展(東日本電信電話株式会社(代表取締役社長:澁谷 直樹、以下「NTT東日本」主催)でご紹介する予定です。

・ ご好評いただいております現在開催中の「Digital×北斎【急章】その1」展「生きるが如く描く~北斎肉筆の宇宙~」の会期を12月27日(水)まで延長いたします。

NTT東日本、NTT ArtTechnologyがアルステクネと連携して推進しております「Digital×北斎」プロジェクトの新たな取り組みとして、北斎館に展示されている東町祭屋台と上町祭屋台の本体ならびに祭屋台天井絵の高精細デジタル化を、NTT ArtTechnologyがアルステクネと連携して行いました。これらのデジタルデータを活用した作品を中心とした展示を、「Digital×北斎【急章】その2」展として2024年度に開催予定です。


また、現在NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて開催中の「Digital×北斎【急章】その1」展の会期延長のご要望を多くいただいており、12月27日(水)まで延長することといたしました。

東町祭屋台東町祭屋台

上町祭屋台上町祭屋台



















  • 1.上町祭屋台・東町祭屋台の高精細デジタル化について

小布施町には現在七基の祭屋台が現存しており、このうち東町祭屋台と上町祭屋台については、所蔵元の東町自治会、上町自治会がそれぞれ北斎館に寄託し1976年の北斎館開館時より展示されております。葛飾北斎は小布施町の豪農商、髙井鴻山の依頼により二基の祭屋台の製作に携わっており、その天井絵は岩松院本堂天井絵「鳳凰図」とならび晩年の北斎の代表作となっております。二基とも1979年に長野県宝に指定されました。


(1)東町祭屋台

記録によると1806年(文化3年)に制作されており、現存する7基の祭屋台のうち最も古いものとなります。1843年(天保14年)に改造された際に髙井鴻山が北斎に天井絵を依頼し、翌1844年(天保15年)に北斎は天井絵「龍」「鳳凰」を描きました。

「龍」「龍」

鳳凰」鳳凰」
















(2)上町祭屋台

1845年(弘化2年)、北斎は前年に引き続いて小布施を訪れ、同じく髙井鴻山の依頼により、天井絵「怒濤図」二面と屋台の装飾に携わりました。渦巻く浪が描かれた「怒濤図」二面は対になっており「男浪」「女浪」と呼ばれています。また天井絵のまわりを彩る金色の縁絵には想像上のものも含め様々な動物や植物が描かれています。その下には中国の「水滸伝」に登場する公(皇)孫勝と応龍の木彫が設置されています。公孫勝は髙井の彫師・亀原和田四郎、応龍は江戸の人形師・松五郎の作であり、北斎が監修した世界で唯一の立体彫刻と伝えられています。

「男浪」「男浪」

「女浪」「女浪」
















(3)二基の祭屋台の高精細デジタル化

東町祭屋台、上町祭屋台は1976年の開館以来、北斎館にて展示されておりましたが、今年の7月1日(土)から8月27日(日)まで長野県立美術館で開催された「葛飾北斎と3つの信濃―小布施・諏訪・松本―」展にて展示するため上町祭屋台が初めて北斎館から移動することになりました。


NTT ArtTechnologyとアルステクネはこの機会をとらえ、東町自治会、上町自治会のご了解、北斎館、長野県立美術館のご協力のもと、長野県立美術館の展示室にて上町祭屋台の、北斎館の祭屋台展示室にて東町祭屋台の高精細デジタル化を行いました。祭屋台は高さ4.8m、横2.4m、縦3.9m(上町祭屋台)と大きく、デジタル化には広いスペースを必要とするため、この機を逃しては他にデジタル化の機会はなかったと考えております。


計4面の祭屋台天井絵の高精細デジタル化には、アルステクネが有する特許技術「三次元質感画像処理技術(DTIP)」を用い、祭屋台本体のデジタル化には最新のフォトグラメトリの技法を用いております。これらの高精細デジタルデータを活用した作品やデジタルアプリケーションを、2024年度に開催予定の「Digital×北斎【急章】その2」展にて公開する予定です。どうぞご期待ください。


  • 2.「Digital×北斎【急章】その1」展の会期延長について

現在NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催中の「Digital×北斎【急章】その1」展は、8月に新たな展示アプリケーションDigital Alcove「菊図」「肉筆画帖」と解説動画を加えることにより、展示内容の一層の充実をはかり、ご覧いただいたお客様からご好評をいただいております。あわせて会期延長のご要望も多くいただいていることを踏まえ、会期終了を10月1日(日)から12月27日(水)に延長することといたしました。皆さまのご来場をお待ちしております。


「Digital×北斎【急章】その1」展基本情報

・タイトル:「Digital×北斎【急章】その1」展 「生きるが如く描く~北斎肉筆の宇宙~」

会期:2023年4月29日(土・祝)~12月27日(水) 

 ※休館日:月曜日(月曜日が祝日もしくは振替休日の場合翌日)

開催日程詳細 https://www.ntt-east.co.jp/art/hokusai-kyusyo1/

・時間:11:00~18:00(入場は17:30まで)

・会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーE

〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階

京王新線「初台駅」東口から徒歩2分

・入場料:一般・大学生 1,000円(15名様以上の団体料金は800円)

※障害者手帳をお持ちの方および付添1名、65歳以上の方と高校生以下(当日身分証明書のご提示をお願いいたします)、ICC年間パスポートをお持ちの方は無料

※「ぐるっとパス2023」をご利用いただけます。https://www.rekibun.or.jp/grutto/

※オンラインチケット https://webket.jp/pc/ticket/index?fc=00434&ac=0100

・お問い合わせ:[e-mail] bunka-ml@east.ntt.co.jp [電話] 0120-114-677

・主催:東日本電信電話株式会社

・企画・運営:株式会社NTT ArtTechnology

・監修:久保田巖(株式会社アルステクネ 代表取締役社長)

・企画協力:市村次夫(北斎館理事長)

・協力:株式会社アルステクネ、北斎館、岩松院、山梨県立博物館、公益財団法人似鳥文化財団、株式会社Goolight

※本リリース掲載の写真はすべて北斎館提供


(参考1)NTT東日本・初台本社ビル「鳳凰図」高精細複製画展示

NTT東日本・初台本社ビル1階ロビーにて岩松院本堂天井絵「鳳凰図」の高精細複製画(1/2縮小版)を展示しています。空中に投影された操作画面を非接触で操作し、鳳凰図を拡大してモニターで鑑賞する「フローティングギガビューワー」や小布施町の街並みや観光名所などの魅力を伝える映像、小布施町の特産品なども展示しております。

[期間] 2023年3月6日(月)~2024年3月29日(金)   平日10時〜17時

[場所] NTT東日本・初台本社

〒163-8019東京都新宿区西新宿3-19-2

https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20230303_01.html


(参考2)NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催中の他の展覧会

ICC アニュアル 2023 ものごとのかたち

https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2023/icc-annual-2023-shapes-of-things/

[会期] 2023年6月24日(土)~2024年1月14日(日)

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会社概要

東日本電信電話株式会社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿 3-19-2
電話番号
-
代表者名
澁谷 直樹
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1999年07月