コクヨの新規事業の最前線を公開する「イノベーションセンターDAY」を実施
新規事業の専門家が、新規事業を成功させるコツや社内起業の利点を語る
コクヨは、2021年に策定した長期ビジョン「CCC2030」において、2030年に売上5,000憶円を達成することを目標に掲げています。その実現に向けて、新規事業の開発を推進しているのがイノベーションセンターです。
「イノベーションセンターDAY」は、コクヨ初の集合住宅「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」や見守り親子IoTブランド「Hello! Family.」をはじめ、イノベーションセンターから生まれた商品・サービスを振り返るとともに、「新規事業をどのように生み出すのか」などのテーマで、コクヨ内での新規事業の機運を盛り上げるために開催しました。イベントにはオンラインでの視聴者を含め、100名以上の社員が参加しました。
当日は、各新規事業の担当者によるトークセッションのほか、新規事業家・守屋実さんをゲストにお招きして新規事業のコツについて語っていただくともに、イノベーションセンター センター長 三浦洋介との対談も行われました。
※長期ビジョン「CCC2030」 https://www.kokuyo.co.jp/sustainability/management/vision/
※THE CAMPUS FLATS TOGOSHI https://flats.the-campus.net/
※Hello! Family. https://hellofamily.kokuyo.co.jp/
1.守屋実さんによる講演
新規事業家・守屋実さんをゲストに迎えた講演では、約30年で50件以上にわたる新規事業の立ち上げ経験から「新規事業と社内新規が目指す方向性」と題してお話いただきました。
守屋さんは、現業への社会的な信用や企業として体力があるからこそ、社内起業の方が独立起業よりも有利であるとし、「社内起業は必ず新規事業を生み出せる」と社員へ語りかけました。さらに、「この環境を活かして、自ら行動し、失敗に学んでトライ&エラーする姿勢が大切」とアドバイスをいただきました。
2.新規事業の専門家から見たコクヨの新規事業の可能性
守屋さんの講演の後は、企業内の新規事業のつくり方について、三浦との対談を実施。「新規事業のアイデアはどうやって見つけるのか」という三浦からの問いかけからスタートしました。守屋さんは、事業アイデアの種は日常生活の全ての原体験の中にあるとしつつ、その中から取捨選択が求められると説明しました。そして、事業アイデアを選ぶ上では、顧客の解像度を繰り返し上げていくことが重要だと述べました。
さらに、新規事業が社内でブレークスルーするためには、理屈ではない現場感覚を経営陣と共有することが大切としました。現業の成功体験がある企業ほど、新規事業も現行のルールにあてはめて考えてしまう「本業の汚染」に陥りがちだと説明し、社員が新しい事業を生みだしやすい環境を、現業とは切り離してつくることの大切さを語りました。
対談の終盤では、文具や家具といった既存カテゴリにとらわれず、今後も挑戦を続けていくコクヨ社員に向けた守屋さんからのメッセージをいただきました。守屋さん自身も沢山の失敗に学びチャンスを掴んできた経験を引き合いに出しながら、「コクヨは会社が戦うフィールドを用意してくれている。戦うことをやめずに、意思をもって突き進めば、必ず勝てる」と力強いエールを送りました。
【参考情報】
・イノベーションセンターについて
2021年1月に発足したイノベーションセンターは、コクヨ式イノベーションを創出することを目的とした組織です。自律協働社会における「これからのワークスタイルとライフスタイルの変化」に着目し、「モノに加えてコト価値」のニーズを抽出し、既存事業より先回りした新規ニーズの事業化に取り組んでいます。
・新規事業家 守屋実氏 プロフィール
2018年に「ブティックス」「ラクスル」を2か月連続で上場に導くなど、30年で50余りの新規偉業開発に関わる、わが国屈指の「新規事業のプロ」。1992年ミスミ入社。2002年ミスミ創業者の田口氏と新規事業開発の専門会社エムアウトを創業し、複数の立上げと売却を実施。2010年守屋実事務所を設立。リクルートホールディングス、JR東日本スタートアップ、JAXAなどのアドバイザー、内閣府の有識者委員、山东省の人工智能高档顾问を歴任。近著、「新規事業を必ず生み出す経営」(日本経営合理化協会出版局)
【実施概要】
日程:2023年11月28日(火)
場所:THE CAMPUS
〒108-8710 東京都港区港南1丁目8番35号
内容:「新規事業と社内新規が目指す方向性」新規事業家 守屋 実 様
「コクヨの新規の現在地」※守屋実様とイノベーションセンター長 三浦の対談
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