大河ドラマ「光る君へ」の時代考証者が平安貴族の実像を読み解く『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』発売
吉高由里子主演、2024年大河ドラマの時代背景を知る一冊
本書の著者は、2024年大河ドラマ「光る君へ」の時代考証も務める歴史学者・倉本一宏氏。藤原道長『御堂関白記』、藤原行成『権記』、藤原実資『小右記』という三つの古記録を読み解き、この時代を生きた貴族たちのリアルな姿を明らかにしていきます。
歴史の傍流として描かれることが多く、ともすれば誤解されやすい平安貴族。本書は、武士が台頭し不安定化する世情にあって、国のために周到に立ち回り、腐心しながら朝廷を支えていた彼らの実像に光を当て、その魅力を伝えます。
2024年1月の放送スタートを前に、舞台となる時代背景や当時の人々の営みを知ることで、ドラマをより深く楽しめる一冊です!
【目次】
はじめに
序章 古記録とは何か
第一部 道長は常に未来を見ていた――藤原道長『御堂関白記』を読む
第一章 「自筆本」の価値
第二章 「一帝二后」成立の裏側
第三章 書き方や消し方からわかること
第四章 女(むすめ)の懐妊祈願に決死の参詣
第五章 権力を恐れない者・伊周
第六章 常に未来を見据えて
第二部 子孫繁栄のための苦悩――藤原行成『権記』を読む
第七章 赤裸々な記録の意図
第八章 次期東宮をめぐる苦悩と策謀
第九章 平安貴族は何の夢を見たか
第三部 貴族の共有財産としての日記――藤原実資『小右記』を読む
第十章 日記に見る実資の大望
第十一章 出世レースに敗れても
第十二章 「驕れる道長」という虚像
おわりに
参考文献
【著者紹介】
倉本一宏(くらもと・かずひろ)
1958年三重県津市生まれ。国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代史、古記録学。著書に『藤原道長「御堂関白記」全現代語訳』『藤原行成「権記」全現代語訳』(講談社学術文庫、ともに全3巻)、『紫式部と藤原道長』(講談社現代新書)、『藤原氏―権力中枢の一族』(中公新書)など。編著に『現代語訳小右記』(吉川弘文館、全16巻)がある。
商品情報
書名:『NHK出版新書707 平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』
著者:倉本一宏
出版社:NHK出版
発売日:2023年10月10日
定価:1,023円(税込)
判型:新書判並製
ページ数:256ページ
ISBN:978-4-14-088707-3
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887072023.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887079/
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