水道検針特化型端末「グッとびくん・W」を販売開始 ~水道メーター直結型の防水・防塵端末により、豪雪地域等の難検針地域の検針課題を解消~
1.背景・目的
水道業界では、自治体の運用業務のひとつとして、未だに検針員が各家庭の水道メーターを回り、ハンディターミナル等で検針を行う実態があり、検針員の後継者不足、高齢化に伴う慢性的な人手不足等により業務効率化が喫緊の課題となっています。
NTTテレコンは、10年以上前から自動検針・集中監視「テレコンスマートサービス」で水道遠隔検針を提供しており、自動検針による稼働削減を実現してきました。
従来型の端末は、防水保護等級IPX4(防沫形、水の飛沫に対して保護されている)相当であり、基本的に地面の下に設置されている水道ボックス内の水道メーターに接続して提供することが防水性の観点から難しい状況がありました。
しかし、特に豪雪地帯では、水道ボックスそのものが雪の下に埋もれてしまい、検針員による検針が非常に困難になるケースが多く、水道ボックス内に収まり、かつそれに耐えうるだけの防水性にも優れた端末の必要性が叫ばれておりました。
このような背景を踏まえ、豪雪地域での遠隔検針を実現する水道メーター直結型の防水・防塵LPWA端末「グッとびくん・W」を販売開始します。「グッとびくん・W」と集中監視システムの検針データを活用することで、豪雪地域の水道における検針業務のDXを支援します。
2.「水道遠隔検針」システムの概要
発信機能付き水道メーター、あるいは隔測表示器(豪雪地域で使われている雪で埋もれない高さまで引き上げて表示する表示器)に通信端末を接続することで、NTTテレコンの集中監視システムにて検針業務を行うことができるサービスです。
定期検針、随時検針の機能以外にも、漏水警報やロードサーベイ機能など、豊富なメニューを取り揃え、水道事業の諸課題を安心・安全・スピーディに解決します。
3.「グッとびくん・W」の特徴
水道メーターボックス内に設置し、水道メーターと直結させるタイプの端末になります。防水防塵性に優れており、IP67※2相当の防水防塵性を実現しています。
積雪時に検針が困難になる「難検針エリア」において、水道メーターボックスが雪の下に埋没した場合においても、高い検針率で、安定動作します。
4.提供概要
【提供エリア・条件】
日本国内のNTTドコモのLTE※3通信が繋がるエリア
【提供開始日】
2023年10月2日
5.今後の展望
今後も、水道業界全体の発展のため、遠隔検針ソリューションの付加価値向上をめざします。
NTTテレコンは、これからもお客さまに身近な「Your Value Partner」として、NTTグループの総力を結集したトータルソリューションを提供し、お客さまの発展に貢献していきます。
※1 LPWA(Low Power Wide Area):小電力でkm単位の距離で通信できる無線通信技術の総称。
※2 IP67:防塵性:塵埃の侵入がない。
防水性:一時的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない
※3 LTE:高速無線規格4Gの一種。
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